講談師
どんな職種?
釈台の上に時代を切り取り独特の話芸で聴衆を引き込む
寄席などで釈台と呼ばれる机の前に座り、張り扇で釈台をたたいて調子を取りながら、武芸ものや恋物語、怪談などを朗々と語る仕事。話者がそれぞれの登場人物になりきる落語と異なり、ストーリーテラーに徹するのが特徴だ。講談師になるには、落語家と同様、師匠に付いて修業を重ねる。「前座」「二つ目」を経て「真打」に昇進したところで一人前となり、修業期間に決まりはない。伝統話芸ではあるが、近年は時事問題や社会風俗などを題材にした新作に取り組む若手も増え、女性の活躍も目立っている。
こんな人におすすめ!
巧みに話術を操り、聞き手をストーリーに引き込む表現力
演目に描かれるシーンを、あたかも目の前にあるかのように言葉だけで表現し、聞き手の頭の中に情景を鮮やかに描かせる話術が必要だ。想像力が豊かで、伝達力のある人に向いている。一人でしゃべり抜く芸能なので、口が達者なことも武器になる。話術で周りをいつも楽しませ、そのことに喜びを感じているならば適性が高いだろう。
講談師を目指すなら!
- 高校
- 大学・短大・専門学校必要な学び:日本文学、文芸学、コミュニケーション学、歴史学、語学(日本語)、舞台・演劇・舞踊学など
- 採用試験就職先:講談協会、フリーランスなど
- 講談師
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Point1
講談師のもとに弟子入りし修業する方法のみのため必要な資格などはない。講談師が開いているアマチュア向けの教室などもあるので前もって体験してみるのもよいだろう。
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Point2
師事したい講談師を見つけて修業をし、師匠のもとで練習に励む。その後、講談協会に入会し、前座の修業から始め昇進していく。