落語家
どんな職種?
一人で何役もの登場人物を演じる日本の伝統芸能「落語」の担い手
寄席などの舞台で落語を演じるプロフェッショナル。落語家は声色、仕草のバリエーション、扇子や手拭いなど、ごく限られた小道具を使用し、老若男女さまざまな登場人物を一人で演じ分け、最後に「オチ」がつく噺(はなし)を縦横無尽に繰り広げていく。東京であれば新宿や浅草などの寄席、大阪では天満宮の寄席が主な活躍の場となるほか、全国各地のホールでも定期的に公演が行われている。プロの落語家になるには、まずは一門の師匠に弟子入りすることが第一歩。見習いから始めて、修業を積むことで少しずつ昇段をしていく。
こんな人におすすめ!
人を楽しませるための努力や研究を惜しまない向上心が求められる
人前に出て語ることが仕事のため、目立つことが好きな人に向いている。師匠のもとで稽古に励み、落語のスキルを磨いていく向上心も必要だ。一人前の落語家になるまで、師匠の身の回りの世話だけでなく、寄席や落語が行われる会場で客席の準備や出囃子の演奏を担当することもあり、落語に対する興味だけでなく、その他の業務を機敏にこなす能力も求められる。
落語家を目指すなら!
- 高校
- 大学・短大・専門学校必要な学び:舞台・演劇・舞踊学、社会学、歴史学、語学(日本語)、メディア学など
- 採用試験就職先:落語協会、落語芸術協会、上方落語協会など
- 落語家
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Point1
江戸(東京)落語には真打制度と呼ばれる制度があり、「新弟子」「二つ目」を経て「真打」に認められると、落語家を名乗ることができる。上方(大阪)落語には、師匠のもとで修業を積む期間はあるものの、真打制度はない。
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Point2
師匠から入門が認められれば落語家として修業をスタートできる。大学の落語研究会で経験を積んだ人もいれば、社会人としての経験を積んでから入門する人もいる。