ろくろ職人
どんな職種?
ろくろを回して木を削り出し漆器のベースを作り上げる
ろくろを使って回転する木をカンナで削り、わんや皿、こけし人形など、漆を塗る前の円形の刳物(くりもの)木地を作る仕事。漆器のできの良し悪しを、大きく左右する根本の工程を担う。また、必要に応じてカンナを自作することも少なくない。漆器製造会社や一流の職人に付いて修業することになるが、一人前と呼ばれるまでには少し年月がかかる。木のぬくもりや柔らかな丸みを生み出す技術、素材である木の種類やその性質についての知識のほか、ろくろの回転運動に負けない持続的な体力と集中力、芸術的センス、器用さが求められる。
こんな人におすすめ!
繊細な手先の感覚と、木材の状態を見極める観察眼を持っている人
使用する木材に関する知識と、ムラなく仕上げるための繊細な手先の感覚と器用さが求められる。作業ではろくろ用のカンナを使用するが、自分の手になじむカンナを自作する知識や技術も必要だ。使用する木材や制作する物、気候や湿気などに応じて乾燥させる期間や力の入れ具合が異なるため、優れた観察眼や注意力などがある人にも向いている。
ろくろ職人を目指すなら!
- 高校
- 大学・短大・専門学校必要な学び:デザイン、美術など
- 採用試験就職先:漆器製造会社、漆芸研究所、職業能力開発施設、フリーランスなど
- ろくろ職人
-
Point1
芸術系の専門学校や大学などで基本的な知識と技術を身に付けておくとよい。卒業後は漆器を制作する企業や工房に就職するのが一般的だ。
-
Point2
木材に関する知識だけでなく、デザインや芸術センスも磨いておくと実務に役立つだろう。