学問・業界・職種ガイド
「心理・リハビリ」に関する他の職種も
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産業カウンセラー
企業などで働く人たちが抱える悩みなどをヒアリングして、心理学的な観点から解決のためのアドバイスなどをする仕事。活動領域は大きく3つに区分され、リストラなどが原因となるストレスに対するための「メンタルヘルス対策への援助」、働く人の職業生活の質を向上させるための「キャリア開発への援助」、職場での人間関係を改善するための「職場における人間関係開発への援助」がある。就業のための必須資格はないが、一般社団法人日本産業カウンセラー協会の「産業カウンセラー」資格を取得して就業するのが一般的。
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臨床心理士
臨床心理士は、相談者が心の問題を解決できるようにサポートをする職業。アセスメント(臨床心理査定)、カウンセリング(臨床心理面接)、コンサルテーション・リエゾン(臨床心理的連携)といった臨床心理学に基づいた知識や技法で相談者をサポートする。取り扱う相談は、家庭や子育ての悩み、学校や職場での悩みなどさまざま。病院や福祉センター、介護施設、児童相談所などで活躍している。また病院や福祉施設以外にも、企業のカウンセラーとして活躍する臨床心理士もいる。
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精神科医
心の病を診察して治療する仕事。うつ病、依存症(アルコール・薬物など)、パニック症、自閉症など、ストレスなどを原因として起こる精神疾患と、アルツハイマー型認知症のような脳の疾患に対して、薬の処方だけでなく心のケアを含めた診療・治療を行う。患者の悩みや苦しみの原因がどこにあるのかを診察で探り出し、一人ひとりに適した治療法や治療薬を処方する。大学医学部で6年間学んだ後、医師国家試験に合格して、さらに2年以上臨床研修医として勤務する必要がある。
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アートセラピスト
絵画、音楽などの芸術を用いた心理療法を行う専門家。表現技術の上達を目指して行うのではなく、創作したものを心理状態を表す鏡として活用することと、創作・表現活動そのものがもたらす癒やし、解放感、自己発見などの効果を目的として行われる。絵画や音楽のほか、ダンス、陶芸、演劇など、心と五感に刺激を与えるさまざまなジャンルを用いる。高齢者向け福祉施設などでアートセラピストを取り入れるケースもあり、医療・福祉分野で活躍の場が広がっている。
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理学療法士
理学療法士は、医療や福祉の施設でリハビリテーションの指導をする職業。対象者は病気やけが、高齢化などが原因で、歩く・立つ・座るといった日常の動作が難しくなった人である。医師の指示の下で行う治療法は、関節や筋力を改善する運動療法、電気刺激や温熱療法などで、痛みを和らげる物理療法、歩行などの日常生活動作の訓練などさまざま。義手や車いすなどを使用する訓練も含まれ、患者一人ひとりに合った治療計画を立てて実施する。
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視能訓練士
視能訓練士の主な仕事は、弱視や斜視など目に障がいのある患者の視力回復をサポートすること。眼科医の指導の下、来院患者に対して目の一般検査を行っている。眼疾患は早期発見、治療が大切なため、視能訓練士の検査業務は重要な役割を果たす。また眼科医と連携して治療プログラムを考案したり、矯正訓練を実施。他にも、視力が低下した患者に対しては、拡大鏡などの補助具の使い方を指導する。勤務先は、総合病院の眼科や、眼科診察所などとなる。
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メイクセラピスト
外見を美しくする「メイクアップ技法」と、心を癒やす「心理カウンセリング手法」の両面から、豊かな自己表現をサポートする仕事。これまでの化粧の枠を越えて、もっとすてきに自分を変えたい、好印象を伝えたいと望む人を対象に施術を行う。特に色彩学や外見上の印象を分析する理論について追究する。最近は化粧品やエステティック業界のほか、心のケアが重視される医療、福祉業界においても関心が高まりつつある。自分自身のイメージチェンジという動機から、メイクセラピーを学習する人もいる。
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心療内科医
心療内科医は、心身症やパニック障害、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、主に身体に症状が出る心身症を診療して治療にあたる。病気の要因として社会環境からの外的ストレスも視野に入れ、治療を進めなければならない。カウンセリングとは異なり、医師免許を持つ心療内科医は薬物治療を行うことができる。働くためには、大学の医学部または医科大学で6年間学んだ後、医師国家試験に合格し、医師免許を取得する必要がある。心の病が増えている現代社会において、心療内科医の需要は拡大するといわれている。