原宿の“カワイイ”カルチャーが外国人に大人気ってホント?
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原宿のカワイイカルチャーが外国人に大人気なのはご存じですか? 安倍内閣の「クールジャパン」戦略に見られるように、日本のサブカルチャーを海外に発信していくことは、これからの時代に必要なことなのです。
この記事をまとめると
- 原宿の“カワイイ”文化に海外セレブも大注目しているらしい
- 日本の文化を海外発信する「クールジャパン政策」の狙いとは
- 情報発信の多様化でサブカルチャーが社会現象になる時代に
オシャレに敏感な海外セレブも絶賛する原宿 “カワイイ”カルチャー
きゃりーぱみゅぱみゅ、ファッションやオシャレが大好きな女子ならきっと知っていますよね。原宿ガールとして有名なきゃりーの発信するファッションや音楽を中心に、原宿から生まれた“カワイイ”カルチャーが、今海外のセレブの注目の的となっています。その賛同者は、シンガーソングライターのケイティ・ペリー、映画監督・プロデューサー・脚本家・女優であるソフィア・コッポラ、ラッパーのニッキー・ミナージュなど枚挙にいとまがありません。
2015年5月に行われた原宿カルチャーの祭典「HARAJUKU KAWAii!! WEEK 2014 feat .Ameba 10th anniversary」には、雑誌やテレビで人気のモデルやアーティストが原宿に集合、全国から数万人の参加者を集めました。ほかにも、『“カワイイ”を万国共通のおしゃれのキーワードに!』を目標に、さまざまなメディアに発信し、イベントを行っています。
仕掛け人はアートディレクター
原宿 “カワイイ”カルチャーの仕掛け人が、きゃりーぱみゅぱみゅのアートディレクター増田セバスチャンさんです。彼はきゃりーの世界ツアーについて、「海外のツアーでは珍しく、日本からついて行ったお客は少なく、9割は現地の外国の人だった」と言っています。
しかし、この原宿カルチャーが注目されたきっかけは、皮肉にも、1998年に原宿の歩行者天国が廃止された後、海外で発売された原宿の歩行者天国の写真集でした。日本ですたれていた原宿ファッションが、海外のファンから支持されブームが始まったのです。
日本政府は、原宿ファッションに代表される、海外に評価されている日本文化を、もっと海外に発信するために「クールジャパン政策」を推進しています。今年の5月にクールジャパン政策についてまとめられた資料の中には、「経済産業省の役割として、クールジャパン政策を民間のビジネスにつなげ、世界へ広げる」とあります。
流行文化として評価が高まるサブカルチャー
いわゆるサブカルチャーと言われる以前は正当に評価されていなかった、ゲームやアニメ、若者ファッションなどが、今では社会現象となり、流行文化として世界的に評価が高まっています。江戸時代の浮世草紙や歌舞伎など、現代の文化史に残る分野も江戸の町人が愛した流行文化です。その時代に求められ、愛されたもの、その時代の流行を研究することは、人間社会を研究し、極めることにつながります。
また、流行を創り、発信するマスメディアが広告やイベントを仕掛けるとき、雑誌や本、テレビ、SNSなどのどんなツールを使い、どんな方法で社会に発信していくかも大いに興味のあるところです。興味のある分野の広告やイベントをそんな視点で見てもおもしろいかもしれません。
この記事のテーマ
「社会学・マスコミ・観光」を解説
あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。
この記事で取り上げた
「社会学」
はこんな学問です
社会のなかでの個人の行為、集団の持つ特性、他者とのコミュニケーションなどに一定の法則性を見出して、社会の仕組みや働きを解明する学問である。研究対象は広く、社会学的な視点で研究できるものであれば何でも対象とすることができる。たとえば、家族社会学、芸術社会学、法社会学、都市社会学、宗教社会学、教育社会学、スポーツ社会学など、テーマの自由度は高い。その一方、社会全体を意味付けるグランドセオリー(一般理論)を志す学者もいる。
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