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義足をつけるのは人だけじゃない! イルカのための「人工尾ヒレ」って知ってる?

2016.03.11

提供元:マイナビ進学編集部

義足をつけるのは人だけじゃない! イルカのための「人工尾ヒレ」って知ってる?

人間が利用する義足や義手。実はイルカにも、「人工尾ヒレ」というものがあるそうです。義肢についてご紹介します。

この記事をまとめると

  • タイヤメーカーが参画した、動物の義肢装具製作プロジェクトがあった
  • 義肢のおかげで、以前よりも歩くスピードが早くなったカメも
  • 3Dプリンターが普及すれば、より高精度の義肢装具が製作できる

人工で手足をつくる「義肢装具士」とは

義手・義足を製作する「義肢装具士」という職業をご存じでしょうか? 先天的理由や事故、病気などで体の一部が欠損または本来の機能を果たすことができなくなってしまったとき、日常生活に支障が出ないよう、その人に合った人工の手足や補助器具を製作する仕事で、国家資格が必要な医療専門職なのです。

義肢装具士が製作するものは義肢と装具があり、義肢が義手と義足に大別されます。また装具とは、体の一部に大きな障害を負った場合、その機能を代わりに行う目的で用いられる補助器具のことを指します。

義肢装具は病院の医師の処方により製作されるもので、指示を受けた義肢装具士は患者の身体に見合った採寸を行い、一人ひとりにフィットする装具を手づくりで製作します。また身体の成長や変化に応じた調整、つまりアフターケアも重要な仕事の一つであるため、「作ったら終わり」という考えでは務まりません。

事故や病気で手足を失うのは、何も人間だけに限った話ではありません。なんらかの理由で体の一部を欠損した動物たちに義肢や装具を取り付けようとする取り組みもあるのです。

映画にもなった人工尾びれのイルカ、「フジ」

沖縄県の沖縄美ら海水族館で暮らすバンドウイルカの「フジ」。水族館でも一・二を争うほど人気者のイルカですが、2002年、突然の不幸がフジを襲います。原因不明の病気により、尾びれの75%を切除せざるを得なくなったのです。イルカの尾びれは水中で進むための水かきの役割を持ち、これを失ってしまえば普通に泳ぐことさえままならなくなります。

そこで水族館はタイヤメーカーの株式会社ブリヂストンに協力を要請し、失った尾びれの再生プロジェクトに着手することになりました。医師や彫刻家の協力も得ながら、素材はもちろんその流麗な尾びれの形にまでこだわり、何度も改良を経てやっと人工の尾びれが完成しました。

その後水面からジャンプできるほどまでに回復したフジですが、残念ながら2014年11月に病気により死んでしまいました。推定年齢45歳は、イルカとしては大往生だったようです。またこのフジのストーリーは、2007年に松山ケンイチさん主演で映画化もされています。気になる人は、『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』をチェックしてみてください。

イギリスでは一味違ったユニークなモノで義肢を代用した例があります。ハンプシャー州に暮らすストランドさんが飼うペットのカメ「セプティマス」は、なんと庭先で冬眠中に両前足をネズミにかじり取られてしまったのです。ストランドさんが発見したときすでに両足ともウジが湧いている状態で、足を切断する以外に道はなかったそうです。

手術を担当した獣医師は落ち込む飼い主を見かねて、セプティマスの甲羅の底にタイヤを取り付けることを提案しました。タイヤはプラモデルの飛行機ものを代用。手術も無事成功し、いまではカメとは思えないほどのスピードで家の中を元気に歩き回っているようです。

最近では3Dプリンターで義肢の可能性も広がっている

突然の病気や弱肉強食の世界で体の一部を失ったり命を落としたりすることは、野生の動物である以上仕方ないことかもしれません。しかし人間の行動によって不幸な目に遭った動物がいることも忘れてはいけません。

1999年にはタイで地雷により片足を失ったアジアゾウが保護されました。その後義足が取り付けられましたが、その間ゾウが耐え抜いた痛み、不自由な生活は言葉では言い表せないものでしょう。他にも人間が投げ捨てたごみの誤飲によって命を落とした鳥、捨てられた釣り糸にからまり身動きが取れなくなった動物など、例を挙げればきりがありません。動物が理由も分からないまま苦しみ命を落とすことのないよう、私たち人間は自分たちの行動に責任を持たなくてはいけません。

近年は3Dプリンターの開発が進み、医療分野での応用が目立つようになりました。3Dプリンターは、CGなどのデータを基に積層造形法で立体オブジェクトをコピーする機械です。人間の体の微妙なカーブや凹凸をスキャニングすることで、より体にフィットした違和感のないデザインの義肢が作れるようになります。コスト面での課題はありますが、今後普及が進めば義肢や装具の製作にも重宝されることは間違いないでしょう。

人間だけでなく動物の体の不自由を解決する「義肢装具士」。どれだけ多くの生物へ生きることへの夢や希望を与えられるのかと思うと、実にやりがいのある仕事なのではないでしょうか。

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「義肢装具士」
はこんな仕事です

義手・義足・その他四肢の機能障がいのために使用する補助器具を製作する仕事。医師の処方で義肢・装具が必要とされた患者に合わせて製作するために、寸法を測り(型を取る方法もある)、組み立てて、試験的に使用する過程を経て仕上げていく。納品後も状況に応じて調整することもある。同じものを繰り返し組み立てるのではなく、患者に適したものを都度製作するため、高度な技術と専門知識を学んで国家資格を取得する必要がある。一般的には義肢装具製作会社に所属して医療機関などの依頼を受けて業務を行う。

「義肢装具士」について詳しく見る