簡単な宿題なのにダラダラ時間をかけてしまう……。そんな状況を打開するにはどうすればいい?
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簡単な宿題なのに、なかなか手をつけられず、ダラダラと時間だけ過ぎてしまう……そんな経験はありませんか? 勉強をはかどらせるために役立ちそうな、ある法則をご紹介します。
この記事をまとめると
- 勉強をはかどらせたいときに知っておきたい、「パーキンソンの法則」
- 「お金も時間も、あればある分だけ使ってしまう」という人間の習性を表している
- 細かなルール設定をすることで、自分をコントロールできるかも
ギリギリまで終わらない宿題……。そんな状況を言い当てる法則がある!?
日曜日の夜に「ああー、なんで宿題終わってないんだろ?」と頭を抱えることはありませんか? 宿題があることは金曜日から分かっていたはずなのに、なぜかギリギリの今まで手をつけていない……。過去の自分を恨んでもノートは白紙のまま、というのもよくある光景ですね。後でやればいいと言っていたその「後」が、「今」なのだと実感します。
このような人間の習性を言い表した言葉があります。英国の歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した「パーキンソンの法則」です。いわく、
「仕事の量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」
仕事(勉強)の管理がルーズになると、それを終わらせるために時間を限界まで使ってしまうことを示しています。つまり、期限を設定しないまま、「宿題は、土日のどこかでやればいいや」と思っているだけでは、なにも手をつけないまま、日曜日の夜まで宿題を放置してしまうことにつながる、ということです。ギクッと、心当たりがあった人もいるかもしれませんね。
うまく自己管理するための秘訣は?
人間は時と場合によって、楽なほうに流れてしまうことがあります。時間にしても、「与えられた分」を全て使ってしまいがちです。例えば、お家の人に「3日以内に○○をやりなさい」と言われても、「3日あるのなら、また後で」と、なかなか着手できない人もいると思います。
しかし、逆手にとれば、「多くを与え過ぎない」ようにすれば、自己管理につなげられそうです。宿題にしても、「いつかやればいい」では、日曜の夜まで放置してしまうかもしれません。それを防ぐために、「今から30分で、宿題をする」と決めるのです。
これはビジネスのシーンでも応用されることがあります。例えば、「今から10分で、メールの返信をする」「3時間で、会議の資料をつくる」など、細かな締切を設定することで自己管理をし、仕事のパフォーマンスを上げているのです。このような方法で時間的な期限を設けておけば、「30分で宿題を済ませれば、後は遊べるぞ」と、宿題に取り組む気持ちも増すかもしれません。
最小の時間で最大の効果を得るために
少ない時間で、いかに効率よく集中してやるかということに思考が傾くことで、パフォーマンスをよりよく発揮することにつながる、という考えの「パーキンソンの法則」。この法則は、大人たちがビジネスの現場で使うことがありますが、このようなビジネスに関連する技術を身に付けることを目的とした学問を「ビジネス学」といいます。
いつかみなさんが大人になって、仕事をバリバリこなしていきたい、こなすためのスキルを周りに広めていきたいと考えている人は、ビジネス学について知識を深めることで、きっと将来の役に立つはずですよ。
この記事のテーマ
「社会学・マスコミ・観光」を解説
この3分野、実は密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは広報活動そのもの。そしてマスコミは、社会の動きを探り伝えるために社会学を重視しています。社会が求めるニーズをマスコミが精査し、それを地域活性化のために活用する。社会学・マスコミ・観光の関わりは今後ますます大きくなるでしょう。
この記事で取り上げた
「ビジネス学」
はこんな学問です
経営学、商学、経済学などの講座で開講されていたビジネスに関連する技術を身に付けることを目的とした科目や、関連する学際的な研究科目を集約したビジネス特化型の学問である。たとえば、経営に携わるために必要な科目を集めた起業家・経営者コースや、スペシャリストをめざす企業会計・税務コース、ビジネスリーダーをめざす組織マネジメントコースなどに分かれていることが多い。
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