女らしさ・男らしさに縛られない? エマ・ワトソンが国連でスピーチした理由って?

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女らしさ・男らしさに縛られない? エマ・ワトソンが国連でスピーチした理由って?

2016.03.11

提供元:マイナビ進学編集部

女らしさ・男らしさに縛られない? エマ・ワトソンが国連でスピーチした理由って?

2014年に、女優のエマ・ワトソンが国連で行ったスピーチが大きな話題になりました。彼女は一体なぜ、国連という場所でスピーチを行ったのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 男女差別撤廃を訴える、「HeForShe」というキャンペーンがある
  • 国連で行われたエマ・ワトソンのスピーチは、世界中から大きな反響があった
  • 差別をなくすためには、男女の垣根を超えた理解が大切

国連親善大使になった、エマ・ワトソンのスピーチが話題に

以前、連日ワイドショーなどでも取り上げられた、女性議員に対して男性議員が差別的な言葉を浴びせたというニュース。東京都議会で実際に起きたこの騒動は、「セクハラやじ問題」として、男性議員は大きな批判を浴びました。このような女性に対する差別発言や思想は、世界各国で昔から繰り返されてきた問題です。

そんな中、2014年9月に国連(国際連合)の舞台で発された、ある女優のスピーチが大きな話題を呼びました。

その女優とは、映画『ハリー・ポッター』で一躍世界的スターとなった、エマ・ワトソン。「何で女優の人が国連に?」と思うかもしれませんが、現在、エマは、人権活動家としても活動を行っており、2014年7月には、男女平等の支援に関わるUN(国連)ウィメン親善大使に就任しました。さらに、国連が女性の地位向上や男性との調和を目的に立ち上げた「HeForShe」という活動の広報大使にも任命され、今では“フェミニスト”としても広く知られるようになりました。

フェミニストとは、伝統的な「女性」という概念に縛られず、男性と女性は等しい権利と機会を有するべきであるという主張により、性別に関する政治的・経済的・社会的な平等を目指す“フェミニズム”を主張する人のことです。

全世界で大ヒットとなった『ハリー・ポッター』シリーズに、ヒロインの女の子「ハーマイオニー」役で全作品に出演したことから日本でも知名度が高いエマは、幼いころから芸能の世界にいたこともあり、さまざまな心の葛藤があったようです。芸能人のゴシップ記事が人気のイギリスにおいて、彼女の男性遍歴など、本人の意図しないところで、メディアは彼女の“女性”性を取り上げるようになりました。また、同性の友達が「女性らしくしなければ」という理由でスポーツを辞めていく姿を見て、社会における女性の見られ方について、疑問を感じはじめるようになったそうです。これらの経験が、現在の女性の権利の主張や、男女平等の支援につながっているのでしょう。

女性だけでなく、男性も差別思想の被害者である

エマが大使を務める、「HeForShe」はどのような活動をしているのでしょうか。スピーチの内容と合わせてご紹介したいと思います。

「フェミニズム」は「女性の権利拡大」と解釈されることが多いですが、HeForSheでは、男性と女性が平等に機会と権利を与えられるべきものと定義しています。また男女平等や差別の撤廃を訴える声の多くは、女性側から発せられるもので、男性側が発するケースは少ないとされています。男女平等に男性が関与しない、また歓迎されていないままでは、男女差別が起きる状況は変わらないとエマは訴えました。

同時にエマは、男性は「男はこうあるべきだ」という固定概念にとらわれ過ぎているとも指摘しました。仕事で成功しなくてはいけない、家を守っていかなければいけない、涙を見せてはいけない……など「男らしさ」というプライドを傷つけられたくない気持ちが邪魔をして、少しの困難に直面しただけですぐに自信を失ってしまう。イギリス成人男子の自殺率の高さを引き合いに出し問題を提起しました。

エマのスピーチは、世界中で大きな反響を呼び、SNSなどでも彼女の信念をたたえるコメントが多数見受けられました。米歌手のテイラー・スウィフトも彼女のスピーチを賞賛し、自らフェミニスト宣言をしました。また同年9月にパリで行われたシャネルのファッションショーのフィナーレでは、モデルたちがフェミニズムのメッセージが書かれたプラカードを持ってランウェイを周りました。その中で、参加した男性モデルの一人が持っていたカードには「HeForShe」の文字が。エマの活動は少しずつではありますが広まりを見せているようです。

「言葉の力」にあふれた世界のリーダーたち

今回のスピーチが多くの人の関心を集めたように、「言葉の力」が大きな影響力を持つことがあります。2014年にノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイも言葉で大きな影響を与えた一人でしょう。マララは幼いころからイスラム武装組織「タリバン」の迫害を受け、その惨状や女性への教育の必要性(イスラム原理主義では女性が教育を受けることを認めていない)を訴え続けてきました。やがて海外のメディアでその活動が取り上げられるようになった矢先、武装勢力の銃撃を受け負傷してしまいます。幸い大事には至りませんでしたが、退院後、彼女は女性のために引き続き闘う決意を表明し、その強い意志と勇気に多くの人が感動しました。教育を受けることすら禁じられている極度の差別があることを私たちは知っておく必要があるでしょう。

エマやマララをはじめ、現在、世界中で多くの女性が立ち上がり、人権や平等を主張を訴えているように、これからの社会を考える上で、フェミニズムへの正しい理解が求められます。差別をなくすことは、男性主体の社会が女性を受け入れることではなく、初めから男女とも同じように扱われるフェアな社会形成をすることです。「男らしく」「女らしく」ではなく「自分らしく」が認められる世の中になって、はじめて男女平等といえるのかもしれません。

このように社会における個人や集団、その仕組みを研究する学問を社会学といいます。フェミニズムへの注目が高まる昨今、社会学はぜひ身につけておきたい知識といえるのではないでしょうか。

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「社会学」
はこんな学問です

社会のなかでの個人の行為、集団の持つ特性、他者とのコミュニケーションなどに一定の法則性を見出して、社会の仕組みや働きを解明する学問である。研究対象は広く、社会学的な視点で研究できるものであれば何でも対象とすることができる。たとえば、家族社会学、芸術社会学、法社会学、都市社会学、宗教社会学、教育社会学、スポーツ社会学など、テーマの自由度は高い。その一方、社会全体を意味付けるグランドセオリー(一般理論)を志す学者もいる。

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