汗かいた後に冷やしたら意味なくない? 温泉にあるサウナや水風呂って何のためにあるの?
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温泉や銭湯にある、サウナや水風呂を見たことがある人は多いと思います。汗をかくものと体を冷やすもの、一見、真逆に見えるものが一緒にあることを、不思議に思ったことがあるかもしれません。これらはどういった意味があるのでしょうか?
この記事をまとめると
- 温泉やサウナの横にある、水風呂ってどう使えば良いの?
- あたたか~いとつめた~いを交互に入ると、血行が良くなる
- 急に体を冷やすのは危険! 水風呂をかしこく利用しよう
サウナにある水風呂って意味あるの?
合宿や家族旅行で行く温泉や、友達同士で足を運ぶスーパー銭湯が好きな人も多いのではないでしょうか。温かな温泉でほっとする癒しのひととき……毎日の疲れが落ちていくようです。
そんな温泉施設によっては、サウナや水風呂があるところもあります。せっかく温まって汗を洗い落としたのに、サウナでまた汗をかいて、水風呂で体を冷やしてしまっては意味が無いような気もしますが……一体何のためにあるのでしょう? しかし、実はサウナも水風呂も、賢く利用すれば、健康にも美容にも効果があると言われています。
サウナや温泉で温まると、血管が広がり、全身の血の巡りがよくなります。一方、水風呂で体を冷やすと、広がっていた血管が収縮します。血管を広げることと収縮すること、この2つの作用を交互に繰り返すことで、血管のポンプ作用を促進させることができます。これによって血行がよくなり、乳酸や老廃物の排出が期待できるのです。
ただし、いくら水風呂が身体にいいからと言っていきなり飛び込むような真似は厳禁です。心臓の弱い人だと、温度差が体に悪い影響を与えてしまい、ショックでそのまま亡くなってしまうことも。入浴の際には気をつけなければいけません。
水風呂をかしこく使うためにはコツがある
温泉やサウナと水風呂を交互に入ることを「温冷交代浴」と呼びます。ここでは、水風呂に入るときの注意点をご紹介します。心臓や血管に負担をかけてしまっては非常に危険ですので、特に心臓に持病のある人や高血圧の人、高齢者の方は注意が必要です。
・最初は心臓から遠いところから
いきなり心臓の周りを冷水につけるのは、体への負担が大きく、危険です。まずは足や手の先に水をかけ、次に足から少しずつ水に入り、上半身をゆっくり浸けていくようにしましょう。
・長時間浸からないこと
水風呂に慣れていない人は冷たいと感じるはずなので、無理をせず、体調に合わせて適度なところで切り上げましょう。長時間浸かっていると、体を芯から冷やしてしまい、逆効果になってしまいます。
入浴方法に気をつけないと、逆に体に負担をかけてしまう可能性もありますので、水風呂に入る際は以上の注意点や自身の体調のことをよく考えるようにしましょう。
今サウナが熱い!? ちょっとしたブームになっている?
最近ではジムやスーパー銭湯でサウナを楽しむ人が増えてきました。新宿歌舞伎町に巨大なスーパー銭湯ができたことも話題になりましたね。タナカカツキ作『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~』といった漫画も登場するなど、サウナブームが徐々に盛り上がってきています。そしてサウナに欠かせないのが冷水の存在なのです。
こうした温泉や水風呂の性能をうまく利用し、人体が本来持つ機能を高めるのがスパトリートメントセラピストです。マッサージを併用し、自然治癒力を高め、健康な体づくりのお手伝いをするのが、スパトリートメントセラピストの仕事です。マッサージの技術はもちろん、温泉にまつわる水の知識も必要になる職業です。今度温泉やサウナを訪れる機会があれば、注意して見てみるのもいいかもしれません。
参考:
日本サウナ・スパ協会|サウナならではの身体効果
http://www.sauna.or.jp/kisochishiki/sauna_book/saunabook_5.html
あさひゆ|温冷交代浴
http://www.asahiyu.net/selfcare.html
なごみの湯|【第29回】水風呂の効果を知ろう!
http://www.nagomino-yu.com/html/column_29.html
この記事のテーマ
「エステ・ネイル・リラクゼーション」を解説
ネイルアーティストやエステティシャンなど、美容のスペシャリストを育成したり、アロマセラピストやマッサージ師のように身体のもみほぐしや香りでの癒しに関わる知識と技術を身につけます。あわせて学校では、職業に応じた専門技術と接客能力を磨きますが、新しい技術やトレンドに対応するため、自ら学び続ける好奇心やセンスが求められます。
この記事で取り上げた
「スパトリートメントセラピスト」
はこんな仕事です
肌や筋肉の若返りや、血液循環を高める効果が得られるといわれる温泉や鉱泉を含む水を用いて、施術を行うセラピストのこと。高い技術力と豊富な知識を必要とするが、スパ、エステティックサロン、ホテルなどで多くの需要がある職業でもある。水の効能と全身のマッサージを組み合わせた施術により、身体が本来持っている自然治癒力を高め、健康な身体へと導くことができる。個人開業をしたい人だけでなく、スキルアップを目指し、テクニックを習得するエステティシャンも多い。