美術館に自分の絵をこっそり飾っちゃう? ウン千万円の落書きをする「芸術テロリスト」って誰だ!?

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

美術館に自分の絵をこっそり飾っちゃう? ウン千万円の落書きをする「芸術テロリスト」って誰だ!?

2016.03.10

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

美術館に自分の絵をこっそり飾っちゃう? ウン千万円の落書きをする「芸術テロリスト」って誰だ!?

世界には、有名な美術館に自分の作品を勝手に飾ってしまう、ちょっぴりお騒がせなアーティストがいるようです。一体どのような創作活動なのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 「芸術テロリスト」とも呼ばれる、バンクシーというアーティストがいる
  • バンクシーは、世界中の美術館に勝手に自分の作品を飾ってしまったこともある
  • バンクシーの作品の多くは、社会風刺的な作風で、イスラエルの壁に描いたグラフィティは社会に衝撃を与えた

世界的に有名なグラフィティアーティストのバンクシーって?

アートというと、美術館に飾られているような著名な芸術家が描いた作品を思い浮かべる人も多いと思いますが、ストリートアートと呼ばれる分野では、自由な手法で制作した作品を意外な場で発表することがあります。ストリートアートの中でも、道ばたの壁にスプレーなどで絵を描くスタイルのものはグラフィティアートと呼ばれ、道ゆく人々の注目の的になることがあります。

グラフィティアーティストとして世界的に有名な、バンクシーという人物がいます。このバンクシーは、彼がニューヨークを舞台に行った路上展示を題材にした映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』が、この春から日本でも公開されるほど、高い知名度を誇るアーティストです。この映画は、2013年10月にバンクシーが、アメリカのニューヨークで開催した個展を追ったドキュメンタリー映画で、この個展が一風変わったものであったことから、バンクシーの知名度がさらにアップしたといわれています。

バンクシーが行った個展とは、毎日1点ずつ、ニューヨークのどこかに作品がつくられるというもの。しかし、作品がつくられる場所は明かされません。ネットに投稿された作品を見て、「どこにあるんだ!?」と宝探しのように楽しむという仕掛けになっていたのです。突如行われた1カ月にもわたる路上展示会は、人々を熱狂させ、ファンはニューヨークの街中を走り回ることとなりました。

バンクシーが作品を残した、驚くべき場所

グラフィティアーティストとして確固たる地位を築いたバンクシーは、正体不明の人物とされ、未だにその素性が明かされていません。しかし、彼の作風を見ればすぐに「バンクシーの作品だ!」と分かるくらい、独自のスタイルを確立させています。バンクシーの作風の特徴は、ステンシル(型紙)を用いて、グラフィティアートをつくること。以前はグラフィティと一緒にサインを入れていましたが、今ではステンシル=バンクシーと言われるほど有名になったので、サインを入れるのはやめたそうです。

さらにバンクシーは、「芸術テロリスト」とも呼ばれています。なぜなら、驚くべき作品の残し方をしているからです。例えば、2005年には世界的に有名な美術館に勝手に自分の作品を展示したことがありました。MoMAやメトロポリタン美術館、ブルックリン美術館など世界的に有名な美術館の部屋の片隅に、作品解説とともに作品を勝手に飾ってしまったのです。さらに、大英博物館には壁画の一部を勝手に展示。その作品は一度自分の個展のために引き取りましたが、後に正式なコレクションとして博物館に置かれることになりました。

さらに、イスラエルとパレスチナを隔てる壁にグラフィティを描いたこともありました。この壁は、自爆テロを防止するという名目でイスラエルが建てたもの。イスラエルの治安部隊から威嚇射撃を受けながら描いたのは、風船で壁を飛び越える少女や手からハートがこぼれおちている天使、防弾チョッキを着た白い鳩など、強いメッセージが込められた絵でした。社会風刺的グラフィティを描くことが多いバンクシーですが、社会に特に大きな影響を与えた作品といえるでしょう。

バンクシーの作品そのものや、作品を描く様子は、自身が監督を務め、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』でたっぷりと見ることができます。

グラフィティアートは芸術? 犯罪?

ロンドンを拠点に活動しているバンクシーは今では世界中に認められ、その作品は数百万円から数千万円の値段でオークションに出品されていることもあります。バンクシーの作品があるところは観光地になって作品をめぐるガイドマップがつくられたりしています。しかし、当の本人は自分の作品がビジネスになることを嫌がり、有名企業からのオファーを断り続けています。

グラフィティアートという分野は芸術として認められはじめている反面、本来公共物への落書きは犯罪ですから、芸術かどうかを問う議論は今でも行われています。バンクシーは著名なグラフィティーアーティストではありますが、だからといって誰でもどこにでも絵を描いていいというわけではありません。『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』の中でもニューヨーク警察がバンクシーを逮捕しようと追っている様子が描かれていますし、実際に国立の建物に描かれた絵は消されています。前ニューヨーク市長のブルームバーグは、「他人や公共の財産に損害を与えるものは芸術に値しない」と明言しています。

芸術の世界では、「これが正解だ」ということはありません。作品が高く売れることだけが全てではありませんし、よくメディアに取り上げられているからといって良い作品だと言い切れるわけでもない、そういうところに芸術の面白さがあるといえます。ぜひ今のうちからたくさんのアート作品を見て、その作品がつくられた背景や過程を想像し、芸術的感性を磨いていってください。

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

「芸術・表現・音楽」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「美術」
はこんな学問です

芸術の創作者または評論者としての知識と技能を学ぶ。領域としては、平面、立体といった区分けに加えて、現在ではデジタルメディアも含まれる平面では油彩画、水彩画、日本画、立体では彫刻、彫塑が主なジャンルとして挙げられるが、伝統的な手法によらず、素材を混合した作品や、観客参加型のパフォーマンスを作品とする場合もあり、表現は広範囲に及ぶ。学校では技能だけでなく、画材の専門知識、美術史も学び、理論と実践の両面で専門性を高める。

「美術」について詳しく見る