大事なイベント前に役立つかも! 下痢止めの薬ってどういう仕組みなの?

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大事なイベント前に役立つかも! 下痢止めの薬ってどういう仕組みなの?

2016.03.09

提供元:マイナビ進学編集部

大事なイベント前に役立つかも! 下痢止めの薬ってどういう仕組みなの?

大きなイベントのとき、よくお腹が痛くなって困ってしまう人はいませんか? 最近ではさまざまな下痢止めの薬が販売されるようになりました。どのような仕組みで下痢を止めるのか、詳しくご紹介します。

この記事をまとめると

  • お腹の調子がピンチのときに役立つ、さまざまな下痢止め薬がある
  • 薬に配合された成分が、腸の動きや状態に影響を与えている
  • 細菌やウイルスが原因の下痢は、止めてしまうと重症化する恐れがあるので注意

ここぞというときにやってくるお腹の不調……。下痢止め薬は、まさに救世主!?

大事なテストやイベントのときに限って、お腹が痛くなったり、電車やバスに乗っているときに、トイレに行きたくなってしまう人は、実は多いのではないでしょうか。お腹が痛む下痢や腹痛における便意をやり過ごすのはなかなか辛いものですよね。

そんなときに役立つかもしれないのが、下痢止め薬です。止瀉薬(ししゃやく)とも呼ばれ、各製薬会社から、たくさんの種類が販売されています。“下痢止め”というと、「まさか薬で止まるわけないだろ……」と思う人もいるかもしれませんが、一体どのようなものがあるのでしょうか。

ライオンから発売されている「ストッパ」は、水なしで飲めて、口の中で素早く溶けるのが特徴です。個人差はありますが、早い人だと服用してから10分程度で、効き目が出はじめるようです。「怪しいな……」と思ったときに飲めば、薬の効果をうまく得られるかもしれません。

「ストッパ」に含まれている有効成分を見てみましょう。1つ目は「ロートエキス」です。下痢は腸の異常収縮で起こるとされています。これは、自律神経の1つである副交感神経が活発になると起こり、アセチルコリンという神経伝達物質の作用で、その動きはますます強まります。ロートエキスはアセチルコリンをブロックして、腸の異常収縮を防ぐ働きがあります。2つ目は「タンニン酸ベルベリン」という成分が含まれています。タンニン酸ベルベリンは、腸でタンニン酸とベルベリンに分解されます。それぞれ働きがあり、タンニン酸は、炎症を起こし、傷ついた腸の粘膜にくっついて、膜をつくります。そして、分泌液の腸内への浸出を防ぎ、腸内の水分を減らします。ベルベリンの方は、腸管内の病原菌の増殖を抑え、殺菌します。病原菌の刺激で、収縮が活発になった腸を正常に戻します。このように薬の成分が腸の動きや状態に影響を与え、正常に戻してくれるのです。

興和の「トメダイン コーワ」も下痢止め薬です。錠剤とフィルムタイプがあります。フィルムタイプは、厚さ約0.08mmと超極薄! お財布や定期入れの中に入れておける、かなりの優れものです。こちらも水なしで飲めます。有効成分の「ロペラミド塩酸塩」は、腸の過剰な運動を抑え、腸粘膜内の水分を吸収し、分泌の異常を改善してくれます。

「ストッパ」と「トメダイン コーワ」の2つを比べて分かるように、薬には有効成分が複数存在します。ロートエキスとロペラミド塩酸塩は、両方とも、腸管運動抑制成分になります。このように、同じ病気の薬でも、使用している成分や組み合わせはさまざまなのです。

やみくもに飲んじゃダメ! 下痢止め薬を使えないのはどんなとき?

しかし下痢止め薬は、どんな場合でも薬を飲んで、腹痛を抑えてしまえばいい、というわけではありません。下痢になってしまうにはもちろん原因があり、それに合わせて対処しなければなりません。

長く続く下痢や、発熱、嘔吐、激しい腹痛を伴うときは、医師の診断を受けましょう。感染性腸炎や食中毒の場合があります。このようなときの下痢は、有害な病原菌を体の外に出すためのものです。下痢を止めてしまうと、有害な細菌やウイルスが、いつまでも体内に居座ってしまい、重症化することもあります。病原菌の感染が疑われる場合や、原因が分からない場合も、病院に行くようにしましょう。

整腸剤も腸の薬だけど、働きはどう違うの?

下痢止め薬と同様、腸に働きかける薬に整腸薬があります。これは、下痢を止めるものではありません。読んで字の如く、“腸を整える”、つまり、腸内環境や便通を整えるのが目的になります。ですので、軟便の解消や、便秘を改善する働きもあります。こちらの有効成分には、乳酸菌や納豆菌など、腸にとって有益と言われる善玉菌が配合されています。

最近、テレビや雑誌などで盛んに取り上げられている「腸内フローラ」という言葉を知っていますか? 日本語に訳すと「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と呼ばれる、腸内のいろいろな菌が集合している場所を指します。腸内フローラの善玉菌と悪玉菌のバランスが、善玉菌に優位になっていると、便通が整うだけでなく、病気になりにくい体になります。それは、腸内細菌が免疫力アップの役割を担っているからだと言われています。整腸剤は、腸内フローラを理想的な状態に保つのに一役買っています。

下痢を止めたり、腸の状態を正常に保ったりと、私たちの健康に欠かすことのできない存在である、さまざまな薬。それについて学ぶ学問が、薬学です。病気の治療や、健康増進など、私たちの生活に大きく貢献している学問です。

薬学の分野では、薬剤の由来、効果、製剤方法、管理、供給、新薬の開発などを研究しています。化粧品の開発なども行います。薬学を学ぶことで、薬剤師として薬局やドラッグストアに勤務したり、製薬会社で新薬の開発を行ったり、大学に残って研究を続けたり、薬の提供や開発に関わる仕事にもつながってきます。
世界中には、まだ治療薬が開発されていない病気が、数えきれないほどあります。多くの人間の命や健康を守りたい、という使命感を持っている人にとって、とても学びがいのある学問かもしれませんね。


参考:
ストッパ|ストッパ下痢止めEX
http://stoppa.lion.co.jp/product/stoppa/index.htm
トメダインコーワ|製品の特徴
http://hc.kowa.co.jp/tomedain/features.html?fid=1
ビオフェルミン製薬|ビオフェルミン下痢止め 効能・成分
http://www.biofermin.co.jp/products/geridome/component/
日本ダルム株式会社|腸と健康
http://www.darm.co.jp/health/g2.php
第一三共ヘルスケア|下痢・食あたり(食中毒)の対策
http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/03_geri/index3.html

この記事のテーマ
医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説

病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。

「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「薬学」
はこんな学問です

医薬品の効果・効能、製造方法、管理、供給などについて学び、研究する学問。医薬品の正しい服用方法などを指導する薬剤師、製薬会社などで創薬に携わる研究開発者、医師に対して医薬品の説明を行う医薬品情報担当者(MR)のほか、化粧品開発に関わる仕事に就くなど進む道は広い。薬剤師をめざす場合は6年制課程を修了し、薬剤師国家資格の取得が必要となる。創薬研究をめざす場合は、4年制課程を経て、企業や研究機関に進む。

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