気になる社会人にインタビュー!  第13回:陶芸家に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー! 
第13回:陶芸家に聞いてみた10のコト!

2016.03.07

提供元:マイナビ進学編集部

気になる社会人にインタビュー! 
第13回:陶芸家に聞いてみた10のコト!

陶芸家と聞くと、みなさんはどんな人を想像しますか? 「何だか頑固で、職人気質」な人を想像しがちかもしれません。

しかし最近は、若い世代の陶芸家も多く活躍しています。そこで今回は、陶芸家の穴山大輔さんに、たくさんの陶器をつくり出す、陶芸家のお仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 陶芸は、技術があってもうまくいくとは限らない
  • 焼き上がった陶磁器を窯から取り出す「釜出し」では、全ての器が失敗することも
  • 気持ちのこもってない器は、自分でも、ほかの人でも、すぐに分かってしまう

陶磁器を窯で焼いてつくり出す“窯元”で、陶磁器の製作を行う

陶芸家の穴山大輔さん

陶芸家の穴山大輔さん

Q1. 普段のお仕事内容について教えてください。

「私は2013年に、愛知県瀬戸市で窯元『翠窯(すいよう)』を発足しました。窯元とは、陶磁器を窯で焼いてつくり出す所のことです。窯元での業務をこなしながら、陶磁器の製作を行っています。私が製作した陶磁器は、県内のミュージアムショップやWebショップで販売しています。そのほか、県内外の食器展や陶器市などにも出店しています」


Q2. 1日のお仕事の大まかな流れを教えてください。

「1日の大まかな流れは、このようになります」

6:00 起床
7:00 散歩
7:30 朝食
7:50 仕事のミーティング
8:00 製作
12:00 昼食
13:00 事務
14:00 製作
19:00 夕食
20:00 息抜き、または製作
23::30 就寝
※4月~11月の場合


Q3. 陶芸家になるまで、どのような勉強をしてきたのでしょうか?

「高校3年生になってから、美術に興味を持ち、初めてデッサンの勉強をはじめました。そして、夏休みあたりから、美術系の予備校に通いはじめるようになります。予備校ではデッサンをはじめたばかりの自分と、自分より1、2年前からデッサンを学んでいた同級生との力量の差を思い知り、一人で練習するようになりました。その後、山形県にある芸術工科大学に入学し、幅広い分野の美術について学びました」

「大学卒業後は、愛知県瀬戸市に移り、市内にある陶芸施設で腕を磨き、独立しました。私の場合、陶芸だけで生活できるようになったのは、30歳を過ぎたころでした」

成功か失敗か、窯から出す瞬間はいつでもドキドキ!

穴山大輔さんの“窯元”

穴山大輔さんの“窯元”

Q4. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「陶芸はある程度、技術が身についてくると、一つのものを短時間で仕上げられるようになります。だから、一日に何度も魅力とやりがいを感じられます。うまく仕上がれば当然うれしいです。出来が悪くても、どうしたらいいかと考えるきっかけになるため、それもまた有意義な時間になります」

「でも、やはり陶芸の最大の魅力は、焼き上がった陶磁器を窯から取り出す、窯出しの瞬間ですね。うちの場合、平均して月に10回ほど窯を焚きますが、窯出しのときは常にドキドキ。1年間のうち、2、3回は、焼き上がりがうまくいかず、窯から出したもの全て使い物にならないときもあるんですよ」


Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「後の時代に残る、いいものを制作することが目標です。具体的には素材本来のよさをどのように最大限まで引き出せるか。また、製作するにあたり、メンタルやフィジカルともにベストで挑めるように努めています。気持ちのこもってない器は、ほかの陶芸家でも自分でも、すぐに分かりますから」


Q6. お仕事の時間のかけ方で、心がけていることがあれば教えてください。

「陶芸家1本で生活できるようになるまで、アルバイトをしながらの生活が長く続いていました。それが教訓になり、今ではだらだらと時間を過ごしてしまわないように、今日、今週、今月、半年先、1年先、5年後、10年後と、人生のゴールを設定して毎日の仕事に挑むようにしています」


Q7. 作品に独自性を出すために工夫していることはありますか?

「作品に独自性を出そうと意識しているわけではありません。一つのものに真剣に向き合い続け、時間を積み重ねた結果として、独自性が生まれるものだと私は考えています」

リフレッシュして仕事を忘れるひとときも大事!

穴山大輔さんの作品

穴山大輔さんの作品

Q8. お休みの日はどのように過ごしていますか?

「休日はなかなかありませんが、毎日寝る前には仕事のことは考えないようにしています。また朝、散歩をしたり、プールに行ったり、心身ともにリフレッシュさせてから、気持ちよくく仕事ができるようにしています」


Q9. 高校時代はどのように過ごしていましたか? また、もっと勉強しておきたかったことはありますか?

「小学生から高校2年生までは、プロのサッカー選手を目指すサッカー少年でした。このときのがんばりが、自分自身の考え方や、負けたくないと思う気持ちを持つことを成形してくれたと思います。もっと勉強しておきたかったのは、英会話ですね。陶芸家も、海外で勝負するためには、英語が必要になりますから」


Q10. 陶芸家を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「陶芸の可能性は無限大だと思います。だからこそ、具体的な未来像を持って、夢に向かってがんばってほしいです。この先、どのようなものをつくりたいのか、どのような人になりたいのかを具体的に思い浮かべながら、学びたいことや進学先について、ぜひよく考えてみてくださいね」


陶芸家は、技術はもちろん、精神面や体力面を磨いてこそ、いい作品を生み出すことができるのかもしれません。陶芸に限らず、モノづくりの世界に興味がある人は具体的な目標を決めて、心・技・体を今から磨いておくと、将来の仕事に役立つはずですよ。



【取材協力】
陶芸家 穴山大輔さん
http://www.suiyou.biz

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「陶芸家」
はこんな仕事です

採取した粘土を使い、器や壺などを成型し、乾燥させて上薬(うわぐすり)を塗ってから、釜で焼いて陶器を完成させる仕事。作業工程が多いために「窯元」と呼ばれる工房で共同作業することが多い。自分で窯を持ち作業をする人もいる。ろくろを回して粘土を成型する作業だが、多くの工程で精密な技術が求められ「土こね三年、ろくろ三年」といわれるほど奥深く、修業には長い年月を要する。芸術的センスのみならず、集中力や器用さ、長く取り組める辛抱強さが大切。陶芸教室やカルチャーセンターで講師を兼務する人もいる。

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