気になる社会人にインタビュー! 第11回:通訳者に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー!
第11回:通訳者に聞いてみた10のコト!

2016.03.03

提供元:マイナビ進学編集部

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気になる社会人にインタビュー!
第11回:通訳者に聞いてみた10のコト!

2020年の東京五輪に向けて、私たち日本人は、これから日本にやってくる世界中の人々とコミュニケーションをとる機会が増えるかもしれません。そこで、注目される職業が「通訳者」や「翻訳者」です。

今回は、日英会議通訳者として活躍する寳閣綾子(ほうかく あやこ)さんにお話を伺い、通訳や翻訳のお仕事について詳しく聞いてみました!

この記事をまとめると

  • 心が通じ合う瞬間を目の当たりにできる、通訳者という仕事
  • 聞き手にとって、ストレスなく分かることなどが通訳を行う上で大事
  • 通訳を通じて、相手の考えに感銘を受けることも

いろいろな国に留学しながら、英語漬けの生活を送った学生時代

寳閣綾子(ほうかく あやこ)さん

寳閣綾子(ほうかく あやこ)さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は普段、さまざまな分野における会議などで、日本語を英語に、英語を日本語にする通訳の仕事をしています。通訳者や翻訳者の養成校である『サイマル・アカデミー』の英語通訳者養成コースで講師も務めています」


Q2. 通訳者になるまで、どのような勉強をしてきたのでしょうか?

「私は学生時代、まず公立の中学校を卒業後、オーストリアのザルツブルグにあるアメリカン・インターナショナル・スクールに留学しました。そのときは、学校では英語を中心に、生活ではドイツ語を中心に使用しましたね。そこから大学に進学するため、1年後に帰国し、大検を取得後、 イギリスのロンドンにある大学に進学し、その後は同じ大学のドイツ校に転校しました。2年後に卒業して、その後はドイツ語の語学学校に通い、その後はスコットランドにあるダンディー大学院に進学しています」

「帰国後は、出版社の国際事業部に入社したのですが、そのときに通訳学校の夏の短期コースに通い、その後に化学メーカーの秘書兼通訳に転職しました。秘書として上司のスケジュールを管理しながら、翻訳や通訳を行っていたのですが、その後、自宅でできる翻訳業務に切り替え、出版やビジネス、映像の翻訳業務を行いました。さらにその後、通訳の仕事に切り替え、外務省の仕事で取材や研修の通訳の仕事を行いました」

「またその後、エネルギー会社の社内通訳をしながら、通訳学校であるサイマル・アカデミーに通いました。学校を卒業するときに、今の通訳会社であるサイマル・インターナショナルから声をかけていただき、今の仕事に至ります」

通訳を通して、人の心と心が通じ合う瞬間に魅力を感じて

お仕事風景

お仕事風景

Q3. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「言葉の壁があると意思の疎通ができませんが、 通訳を介して話し合うことで、心が通じ合う瞬間を目の当たりにできることです。心が通じれば人の心が動きます。電波と同じで、心は目には見えません。でもラジオが電波を捉えられるように、お客様の表情や態度で、言葉も背景も違う人との間で響きあう何かを感じられたときや役に立てたときが、本当にうれしいと感じます」


Q4. お仕事に取り組む中で、大切にしていること、心がけている姿勢があれば教えてください。

「私が大切にしているのは、『聞き手がストレスなく分かるように訳し出す』『話す人の心を伝える』『最後まで諦めない』です。『聞き手がストレスなく分かるように訳し出す』というのは、ちょっとしたイントネーションが違うだけでも伝わり方は違うので、正しい日本語で伝えようということです。そのため、週1度ほど、朗読の講座に通っています。『話す人の心を伝える』とは、言葉とは心の思いを声に響かせていう、とどこかで読んだことがあります。その話者の言わんとする心を伝えたいと常々思っています。最後まで諦めないというのは、通訳学校に通っていたときに教わったことです。先生に、『誰にでも調子の悪いときはある。二流はそのまま墜落する。一流の人間は必ず持ち直す』と言われたことがありました。そして、授業の中でで生まれて初めて調子を持ち直すという体験をしました。以来、現場に出て調子の悪いときでも最後まで絶対に諦めないと決めました」


Q5. お仕事の中で、一番の思い出や達成感のあったエピソードはなんですか?

「思い出はたくさんありますが、最近の仕事で強く印象に残ったのは、IPC(国際パラリンピック委員会)アカデミーと東京都との間で行われた会議です。会議中、何度も繰り返し語られた“Nobody is left out.”誰も置き去りにしない、というパラリンピックの考えに非常に感銘を受けました。ほかにも非常に真摯なやりとりがIPCと東京都及び組織委員会のみなさんとの間で交わされていました。そのような場に通訳として携わらせていただけけたことに本当に感謝しています」


Q6. 通訳の仕事をしていて、日常生活に役立つエピソードなどあれば教えてください。

「身近な人には、『よく聞いたことをよく覚えているよね』と言われます。仕事柄、誰かの話を漫然と聞くというよりも、よく聞く習慣が身についているのかもしれません」

2020年の東京五輪に向けて、通訳者として関わりたい

Q7. 通訳の仕事をしていく中で、日常生活における“通訳者ならでは”のできごとがあれば教えてください。

「仕事に限らず、毎日の生活の中では、言葉に関係ないことは一つもありませんので、オンとオフの境目が非常に曖昧に感じることがあります。寝ても覚めても、年がら年中、言葉と喋りのことばかり考えています」


Q8. 高校時代はどのように過ごしていましたか?

「高校はオーストリアにあるザルツブルグのアメリカン・インターナショナル・スクールに通っていました。午後2時には授業が終わるのですが、そのときはとにかく英語ができなかったので、とにかく宿題をやっていた記憶があります。でも、あのときの苦労のおかげで、今の仕事に就けたのだと思います」


Q9. 高校時代にもっと勉強しておきたかったことがあれば教えてください。

「国語と英語と数学です。毎日の勉強でも仕事でも生活でも、全ての場面で言葉を使います。意味が分からない、思いがちゃんと伝えられないと、大人になって困ることになります。ですから、どの教科を勉強するにも国語の力が基礎になります。自分の国の言葉、母国語がよく分からない状態で外国語を学ぶと、日本語も外国語も身につくのが中途半端になりがちだと思います。母国語のレベルが高いと外国語もレベルアップしていける可能性があります。同じように数学も大切です。数学とは、物の考え方の学問だと思います。ものの考え方が分かれば、きっとどんなことにも応用できます」


Q10. 通訳者や翻訳者を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「通訳者や翻訳者を志す動機はそれぞれだと思います。その夢に向かって全力で努力し、ぜひ夢を掴んでいただきたいと思います。2020年には五輪が東京で行われます。多くの人が通訳者、翻訳者として活躍できる舞台が現実にあります。非常に得がたい体験ができる貴重な機会になると思います。私も通訳者として携わりたいと念願しています。ぜひ東京五輪の舞台でみなさんと一緒にお仕事ができるのを楽しみにしています」

「人の気持ちを伝え、人と人とのかけ橋となる」という通訳者、とても大きな役割を持った仕事なのですね。通訳や翻訳の仕事に興味を持った人は、2020年の東京五輪に向けて、実際に通訳者や翻訳者として大会に関われるよう、ぜひ今から語学を磨いてみてはいかがでしょうか。


【取材協力]
サイマル・インターナショナル
http://www.simul.co.jp/ 
※撮影協力:サイマル・アカデミー
http://www.simulacademy.com/

この記事のテーマ
語学・国際」を解説

外国語を自在に使い、コミュニケーションを図る表現力を実践的に学びます。国際情勢などの知識、情報を収集する好奇心、語学力向上の努力が常に求められます。資格取得を目指すカリキュラムもあります。将来の仕事としては、日本語と外国語を翻訳・通訳することで双方の意志疎通の手伝いをするなど、海外との橋渡しをする職業が考えられます。

「語学・国際」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「通訳」
はこんな仕事です

異なる言語を話す人たちの会話を仲介する仕事。国際会議や国際セミナーをはじめ、放送や商談、法廷など通訳の現場はさまざま。グローバル化が進み、日本を訪れる外国人はますます増え、ビジネスの面でも海外とのやり取りが注目されている。通訳の仕事は、異なる言語を話す相手同士がビジネスを円滑に進めるには必要不可欠であり、ニーズは増えるものと考えられる。現在、通訳として活躍する人の多くがフリーランスか派遣会社に登録している。なかには正社員として通訳者を抱える企業もある。

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