トレーニングのし過ぎで、鍛錬の効果が出なくなってしまうことがあるってホント?

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トレーニングのし過ぎで、鍛錬の効果が出なくなってしまうことがあるってホント?

2016.03.03

提供元:マイナビ進学編集部

トレーニングのし過ぎで、鍛錬の効果が出なくなってしまうことがあるってホント?

トレーニングのし過ぎによって、その効果が十分に得られない場合があるのだとか。一体どういうことなのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 過度な運動により、オーバートレーニング症候群が起こることがある
  • 平常時の血圧や心拍数にも影響を及ぼすこともある
  • 昔は、間違ったトレーニングが行われていたことも

プロのサッカー選手にも忍び寄る、困難な障害って?

高校生活の醍醐味の一つでもある部活動。みなさんの中にはスポーツをする目的で特定の学校に進学し、グラウンドが真っ暗になる遅い時間まで、毎日練習に明け暮れているという人もいることかと思います。

しかし最近、過度のトレーニングにより、体調を崩し、練習に参加できなくなるばかりか、日々の生活にまで悪影響が出てしまう症状があることをご存じでしょうか? これは「オーバートレーニング症候群」と呼ばれる症状で、スポーツにより蓄積された疲労を十分回復しないままトレーニングを続けることで起こる慢性疲労状態を指します。

ダメージを受けた体でトレーニングを続けても、当然十分な成績や結果は得られません。さらに睡眠障害や食欲不振、体重の減少なども起こり、平常時の血圧や心拍数にも影響を及ぼすようにもなり、今度は日常生活もままならなくなります。

最近ではサッカー元日本代表で元FC東京の権田修一選手、元U-20なでしこジャパンで元浦和レッズレディースの藤田のぞみ選手がこの症状を患いファンを驚かせました。きちんと肉体がつくられているはずのプロ選手ですら発症するのです。権田選手は現在オーストリアのチームへ移籍し復活を期していますが、藤田選手は残念ながら今年の1月に引退を発表しました。一度は回復の兆しを見せた藤田選手ですが完治にはほど遠かったようです。それにしても若干23歳での引退は悔やまれます。

間違いだらけだったトレーニング法があった?

オーバートレーニング症候群の原因は過度な運動によることが分かりましたが、実は肉体的ダメージと同等に精神的ダメージも大きく影響しているのです。

疲労を感じると、精神的にも負荷を感じるつまりストレスが脳に蓄積されていきます。睡眠や遊びを経て脳の動きが活発になることで、通常ストレスは軽減されていきますが、疲労が重なると脳の回復が間に合わなくなり、体内にストレスが残り続けるのです。この結果交感神経が緊張した状態が続き、先ほど説明したようなあらゆる症状が出てくるのです。

スポーツニュースなどでよく聞かれるようになったオーバートレーニング症候群ですが、みなさんのご両親くらいの世代の間では、『巨人の星』や『アタックNo.1』などスポーツをテーマにしたマンガやアニメが流行していました。主人公がスパルタ指導のもと厳しい練習に耐えライバルたちを次々と倒していく……。スポーツと根性の造語「スポ根」という言葉も登場しました。しかし、例えば、現在では部活動の合間に給水するのが当たり前ですが、以前、主に昭和の時代などは「水を飲むとバテる」という理由で、部活中の一切の給水が禁じらることもあったようです。今となっては何の科学的根拠もないことが分かりましたが、「スポ根」の影響が根強く残っていたことが分かるエピソードでしょう。

近年、異常気象が原因で猛暑日が増えています。そんな炎天下や体育館の中で体調不良を訴える人も増えてきており、熱中症が原因で若い命が奪われるといったことも起きています。悲しいできごとがこれ以上起こらないよう、人体のメカニズムにかなった正しいトレーニングメニューが強く求められます。

選手と指導者との間で求められる“コミュニケーション”

では、もしもオーバートレーニング症候群にかかってしまったら……? そのときは第一にしっかりと休養を取ること。疲労感が抜けきるまでは油断は禁物です。症状が重度になると今度はうつ症状が出てくるケースも見られます。そういった深刻な場合は必ず専門医の診療を受けるようにしましょう。実際には心理テストによるチェックを行い、テストの結果にネガティブな回答が多い場合に「オーバートレーニング症候群」との診断を受けるようです。

しかし現実として、部活動の指導者がこのようなメンタル面での疾患を見つけるのは困難なようです。発症を未然に防ぐためにも、今後は選手たちの表情や体調に気を配り管理していく必要があるでしょう。また生徒たちが体調不良や疲労をためらいなく報告できるような環境づくりも、これからの指導者には求められるはずです。

試合や競技で結果を出すためには当然厳しい練習は付き物です。しかし根性論だけで選手を追い込めば、取り返しのつかないダメージを体や心に与えてしまいます。そして引退した後も後遺症を引きずる可能性もあります。大切なのは“正しく”トレーニングを行うこと。それを実践するために、高校や大学の体育部で「スポーツトレーナー」を招へいする動きも活発になってきています。スポーツで結果を残すために、まずは必要な健康で頑丈な体づくり。それを実現するスポーツトレーナーは今後ますます活躍の場が増えていきそうです。

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツトレーナー」
はこんな仕事です

サッカーや野球などスポーツ選手のコンディションの調整を行う仕事。さらにトレーニングの指導だけではなく、傷害の予防や治療後のケア、栄養面・健康管理のサポート、応急処置など、選手が最高の状態で試合に臨めるようコンディションを整える、重大な役目を担っている。高校や実業団、スポーツクラブなど活躍の場は広く、アスレチックトレーナーや鍼灸(しんきゅう)をはじめとする医療系の資格を併せ持つことにより、選手のトータルサポートが可能となる。

「スポーツトレーナー」について詳しく見る