『宇宙兄弟』の日々人もそうだった! 悪い記憶とストレスが起こす、“PTSD”って何?

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『宇宙兄弟』の日々人もそうだった! 悪い記憶とストレスが起こす、“PTSD”って何?

2016.03.02

提供元:マイナビ進学編集部

『宇宙兄弟』の日々人もそうだった! 悪い記憶とストレスが起こす、“PTSD”って何?

ショッキングな体験をすることによって、つらい記憶が刷り込まれてしまう、ある精神的な病状があるそうです。一体どのような症状なのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 災害やいじめなど、つらい経験が原因となって起こる「PTSD」
  • 戦争映画や漫画、アニメでも症状が描かれている
  • 心の病を治療するにはカウンセリングを行うことから

つらい体験が原因となって起こる「PTSD」とは?

長い人生を生きていく中で、私たちにはさまざまな出来事が起こります。その中には良いことだけでなく、辛い体験をすることもあります。みなさんは、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という言葉をご存じでしょうか?

PTSDとは、災害や事故、いじめや暴力などのショッキングな体験をすることによって、そのときに辛い記憶が刷り込まれてしまい、悪い記憶がときどきよみがえり、強い恐怖を感じてしまう、過度にショッキングな体験をしたことが原因となり、起こる心の病気です。漫画や映画でも描かれてもいるPTSDについて詳しくご紹介します。

PTSDは、例えば事故や地震・火事などの災害、戦争など、命を落としていたかもしれないような危険な目に遭ったり、暴力など、自分では抵抗できないような圧倒的な強い力に支配されたりといった、強い恐怖心をともなう経験をした人に起きやすく、恐怖の記憶が「心の傷」、つまり「トラウマ」として残ることです。心と身体に支障をきたすストレスとなり、社会生活にも影響が出てしまうような症状を起こしてしまうこともあります。

淡々とした描写で戦争から受けた傷を描く、映画『アメリカン・スナイパー』

2014年にアメリカで公開され、興行収入が3億ドル以上となり、戦争映画として史上ナンバーワンの大ヒットとなった映画『アメリカン・スナイパー』は、イラク戦争に4度従軍した著書による自伝を原作とした内容で、イラク戦争から帰還した男のPTSDを描いた映画です。

これまでにも、ベトナム戦争での過酷な経験が原因となり、平凡な日常生活では生きている実感を得ることができなくなってしまった戦争帰還兵を描いた『ディア・ハンター』など、戦争体験とPTSDを描いた作品はありましたが、『アメリカン・スナイパー』は、現役の精神科医から見てもリアリティのあるPTSDの描写がされていることで話題となりました。

戦争体験を原因とするPTSDを描いた作品の多くは、戦争中の銃撃や砲弾の音がトラウマになり、取り乱して暴れ、大声を出すシーンがあるなど、戦争の経験がよみがえる「フラッシュバック」を印象的に描写しています。しかし『アメリカン・スナイパー』の主人公は、イラク派兵から戻り、次の派兵までの間、家族と平和に時間を過ごしているだけ。その様子はのんびりしており、パニックとは無縁に見えますが、主人公の中では戦争中のつらい記憶がフラッシュバックしているのです。

それにも関わらず主人公は自らの苦痛を言葉で語らないばかりか、取り乱したりせず、目立った心の傷を見せないのは、パニックや興奮するエネルギーすら残されていないほど、精神的に深いダメージを受けているから。過剰な演出がなく淡々とした描写から、私たちは主人公が受けた傷を想像するしかありません。その分、戦争の恐怖が観た者の心に残るのです。

漫画・アニメ『宇宙兄弟』でもPTSDが描かれている

漫画・アニメ、実写版映画など、大ヒットした作品『宇宙兄弟』でもPTSDが描かれています。登場人物の宇宙飛行士・南波日々人は、月面での探索中にトラブルに遭い、死に直面します。一命をとりとめて助かったものの、その後、自分の気持ちとは裏腹に宇宙での活動に恐怖を感じるようになってしまい、宇宙飛行士として再起するためにPTSDを克服して行く姿が描かれます。

作品での描かれ方はそれぞれ違うものの、両作品ともに多くの人が物語を通してPTSDを知る、良いきっかけになっているようです。症状はさまざまですが、トラウマとなった出来事に関する記憶が悪夢のようによみがえってくることで、汗をかいたり震えが止まらなくなったりすることが多いようです。

また、異様なほどイライラしたり、過剰な警戒心を持つことでちょっとした刺激にビクビクしたり、睡眠障害を起こしたりと、体にも異常が出てきます。周囲が見ても理由が分からないタイミングで泣き出したり怒り出したり、感情のコントロールができなくなる場合もあります。さらにPTSDの原因となっているトラウマが発生した場所や物、人、話題などを避けるようにもなります。

心の病を治療するには、カウンセリングで原因を取り除くことから

こうしたPTSDの症状は、薬や手術で治せるものではありません。メンタル面でのカウンセリングにあたり、まずは心の傷の回復を手助けすること、苦しい症状を軽減することが治療の基本です。マンツーマンで話を聞き、トラウマになっている出来事や悩みをすべて聞き出すことで、不安がどこにあるのかを把握して、その原因となっているものを徐々に取り除いていく方法で行われます。

「メンタルケア心理士」は、精神科医などとの連携を取ることで、こうしたPTSDなど精神疾患を持つ人の手助けをする仕事です。また、メンタルケア心理士は、ストレス社会における人々の精神的な健康を維持して、心の病を解決するための存在であり、企業や教育機関、福祉施設など、多くの場所で活躍しています。

PTSDなどの精神的な症状をカウンセリングで救うことができたなら、こんなに素晴らしいことはありません。メンタルケア心理士やPTSDに興味を持った人は、まずは漫画や映画から、その症状について学んでいるのも良いかもしれません。

この記事のテーマ
医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説

病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。

「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医学」
はこんな学問です

病気を予防して健康を維持することや、病気を治療して健康を取り戻すことを通じて、人の命を守り人生の質を向上させることを目的とした学問である。専門分野としては、人の体の機能と構造について研究し、病気の原因を明らかにする「基礎医学」、衛生学や法医学・犯罪学など医学と社会の関わりについて考察する「社会医学」、基礎医学の成果に基づいて実際に病気を治療するための研究を行う「臨床医学」などがある。

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