高いビルから飛び降りるのが得意!? スタントマンってどんな仕事?
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高いビルから飛び降りるなど、派手なアクションが特徴的なスタントマン。彼らは普段、一体どんなアクションをしているのでしょうか。
この記事をまとめると
- ドラマや映画で見かける、危険なシーンを俳優に代わり演じるのが「スタントマン」
- 安全を確保しつつ、演技をこなす能力が求められる
- 迫力のあるシーンの撮影のために、テレビや映画界には不可欠な存在
テレビや映画に不可欠! 影の主役スタントマン
刑事ドラマでビルの屋上から犯人が飛び降りたり、映画で敵が火だるまになったり、というシーン。よく見られる光景なので、みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
通常の人ならば不可能なことを体を使って再現するのが、スタントマンです。最近だと日本テレビのあるバラエティー番組で、スタントマンのギャラ(お給料)が明らかになり、話題にもなりましたね。では、スタントマンというのはどんな仕事なのでしょう。
ドラマや映画をつくるとき、欠かせないのは俳優の存在です。彼らに求められるのは、演技力。そして、俳優では危険が伴うシーンの撮影に不可欠なのがスタントマンです。例えば、喧嘩して階段を落ちるシーン。単に落ちるのではなく、可能な限り自然に、そして演技として見せつつ、安全に落ちる技術が求められます。
スタントマンのギャラ事情。火だるまで○○万円!?
体を張るスタントマンですが、そのギャラは危険度に応じて違います。例えば、おおよその相場では、全身が火炎に包まれる“火だるま”の状態は1回で100万円、階段から転げ落ちるのは3~5万円といわれるようです。さらには、ビルから落ちるスタントでは、1mごとに1万円加算されることもあるのだとか。
スタントマンは体を危険にさらす仕事なので、生命保険に入れないことが多く、加齢を理由に引退する人もいます。人材が限られる高齢のスタントマンは、報酬も通常より多めに支払われるのだそうです。
芸能界を支えるスタントマン。一瞬の演技に注目しよう!
スタントマンの経験を経て、俳優に転身した人もいます。また、逆に俳優でありながらスタントもこなす人も珍しくありません。世界的に有名なトム・クルーズはスタントマンを使わないことで知られています。しかし、肉体的・技術的に専門知識を身に着けたスタントマンは、芸能界になくてはならない存在なのです。特別な資格は必要ありませんが、スタントの知識は不可欠です。殺陣の見せ方や武術を身に着けている人もいます。監督や俳優など多くの人と関わる仕事なので、コミュニケーション能力も必要とされます。
「階段を落ちる」「車に跳ねられる」といった一瞬のシーンでありながら、その作品にとって大きな印象を残すスタントマン。俳優や女優を目指している人は、スタントマンをはじめとした、テレビドラマや映画などで活躍するプロの演技に注目してみると面白いかもしれません。さまざまなシーンから演技力を身につけることができれば、俳優や女優として、いつかあなたが大スターになれる日がやってくるかもしれませんよ。
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「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説
若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。
この記事で取り上げた
「スタントマン」
はこんな仕事です
映画やテレビの危険なアクションシーンを、俳優やタレントなどに代わって演技する仕事。断崖絶壁での撮影、火薬を使った爆発シーン、激しい乱闘シーンの連続。高層ビルの谷間を飛び降りたり、自動車にはねられたりといった危険なシーンも安全に演じなければならない。運動能力はもちろん、専門的な技術と集中力が必要。派手に見せながらも自然に振る舞うリアルな演技力が求められる。けがをしないために厳しい練習やトレーニングは必須。殺陣やロープアクション、カーアクションなどはチームワークで展開する。