“宅配便”と“宅急便”? テレビの放送で言葉が言い換えられているのはどうして?

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“宅配便”と“宅急便”? テレビの放送で言葉が言い換えられているのはどうして?

2016.02.26

提供元:マイナビ進学編集部

“宅配便”と“宅急便”? テレビの放送で言葉が言い換えられているのはどうして?

テレビの放送で言い換えられている、ある言葉があることをご存じですか? 気づきそうで気づかない、これらの言い換えの意味をご紹介します。

この記事をまとめると

  • 公共放送のNHKでは、CMは放送されない
  • NHKでは、特定の商品や会社の営業活動ができないため、商品名が言い換えられることがある
  • あのaikoさんの歌詞も、言い換えられたことがある

NHKにはどうしてCMがないの?

複数あるテレビ局の中で、NHKと他局の大きな違いって、何でしょうか? 答えは、CMが放送されているかどうか、ですよね。NHK以外の、いわゆる民放(民間放送局)各社は、テレビCMの広告料から、大きな収益を得ています。一方のNHKは、公共放送なので、営利を目的としていません。そのため、CMは放送されず、国民から徴収する受信料で運営されています。

CMだけではなく、NHKでは、営業活動を目的とした、特定の企業名や商品名を出すことはできません。これは「日本放送協会番組基準」という、NHKが番組を制作・放送する上での規則に明記されている、「営業広告または売名的宣伝を目的とする放送は、いっさい行わない」という項目に則っているためです。

ニュースや情報番組などでは、企業や商品の名前について、絶妙な言い換えで対応しています。例えば「宅急便」(ヤマト運輸)は「宅配便」、また「ジェットスキー」(川崎重工)は「水上バイク」、「味の素」(味の素)は「化学調味料/うまみ調味料」。ほかにも「エレクトーン」(ヤマハ)は「電子オルガン」で、「ウォシュレット」(TOTO)は「温水洗浄便座」などなど、たくさんあります。

意外なのが「ゴールデンウィーク」です。もともとこの言葉は、連休中に多くの観客に訪れてもらおうと、日本の映画業界がつくりました。そのため、業界全体の宣伝になってしまうというのが、使用禁止の大きな理由の一つです。代わりにNHKでは、「大型連休」と言っています。

紅白歌手も困惑!? 歌詞の中の商品名が問題になることも

ニュースなどでは、商品名を言い換えることができますが、歌詞にそれが含まれている場合は、どのように対応しているのでしょうか? それに関して、面白いエピソードがあります。2000年の紅白歌合戦に、女性シンガーソングライターのaikoさんが出場したときのことです。「ボーイフレンド」という曲の歌詞に、NHKでは「消波ブロック」と言い換えている「テトラポッド」が含まれている、と指摘されたのです。が、よくよく聴いてみると、aikoさんは「テトラポット」と歌っていました。登録商標とは別のものとされ、曲の変更をせずに済んだという話です。

最近では、徹底した言い換えも、少しずつ緩和され、最近では、NHK側が放送するのが適当と判断した場合には、企業名や個人名を出すこともあるようです。こちらも「日本放送協会番組基準」にある、「放送中に、特定の団体名または個人名あるいは職業、商号および商品名が含まれる場合は、それが、その放送の本質的要素であるかどうか、または演出上やむをえないものかどうかを公正に判断して、その取り扱いを決定する」に沿って判断されています。

民放は、視聴者だけでなく、スポンサーにも好印象を与えることが大きな使命!

CMの広告料が大きな収入源となっている民放にとっては、視聴率とスポンサー企業の意向がとても重要になります。視聴率が高い番組なら、CMの販売価格が跳ね上がります。また、スポンサーに気に入られることで、次のクール(3カ月分の期間のこと)でも、番組が継続する可能性が高まるからです。スポンサーは、番組が自身の企業イメージに合っているかなどもチェックします。番組の内容についても、新製品の紹介を番組内で行ったり、ドラマの劇中でスポンサーの会社の商品が、さりげなく映り込むようにしたりするなど、スポンサーにとってプラスになる工夫がなされることもあるようです。

もう一つ気をつけなければならないのが、他社との競合です。ハンバーガー販売会社Aがスポンサーの番組内で、ハンバーガー販売会社Bの食品を食べる企画が行われることは、ライバル関係にあたるので、ほとんどないはずです。さらに、街頭ロケなどで、競合する他社が映ったシーンは、カットするか、ボカシを入れて対応することもあるようです。よく、ロケの映像が流れた際に、ボカシが入っているのを見かけることがあると思います。それはこういった理由があってのことなのですね。

テレビの世界を少しのぞいてみた今回のテーマ、いかがでしたか? 華やかなイメージが強いテレビ業界ですが、舞台裏では、細かいことにも注意を払うスタッフの努力があるのだと、想像できたと思います。

みなさんの中には、将来はテレビに関係した仕事をしたい人も多いのではないでしょうか。番組を制作する上で大きな役割を担うのが、テレビプロデューサーという職業です。番組制作の総責任者として、番組の企画やキャスティングなどに携わります。お金の管理も大切な仕事です。制作現場でスタッフ(カメラマン、照明スタッフ、音声スタッフなど)を束ねる、リーダー的な役割はディレクターが担いますが、プロデューサーは、全体をこまめにチェックして、企画の目的に沿ってつくられているかを確認、管理します。

多くの場合、最初からプロデューサーになれるわけでなく、まずはAD(アシスタントディレクター)として、番組制作に関わるたくさんの雑務をこなすところからはじまります。長時間のロケなど、ハードなことも多くありますが、でも、テレビが好きな人なら、自分が携わった番組が放送されたときには、疲れや苦労もきっと忘れてしまうはず。テレビプロデューサーの仕事に興味が湧いた人は、いつも見ている番組がなぜ面白いのか考えてみたり、細やかな配慮に注目してみたりすることで、テレビの仕事をより身近に感じることができるかもしれませんよ。

この記事のテーマ
広告・出版・マスコミ」を解説

情報を収集・編集し、おもにマスメディアを通じて発信する業界です。放送や新聞は情報を伝達する仕組みの管理・運営も行います。権力を監視したり、社会の不正を明らかにしたりするジャーナリズムとしての機能を担ったり、エンターテインメントを広く提供したりするなど、メディアにより役割はさまざま。一般の人が触れられない情報に接し、社会への影響力も大きいため、高い倫理観が求められます。

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この記事で取り上げた
「マスコミ(放送・新聞)」
はこんな業界です

メディアを通して情報を伝達するマスコミュニケーション(マスコミ)は、あらゆる情報を手に入れる重要な媒体になる。とくに公共放送・民間放送、衛星放送を通じてテレビやラジオで情報を提供する放送網と、全国紙・地方紙・スポーツ紙など、ニュースを中心に情報を提供する新聞は、マスコミにおける最大の情報伝達媒体だ。昨今はインターネットの普及により、大手新聞社は電子版の発行も行っているが、新聞紙のような存在感にはまだ至っていない。

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