スリムじゃなくてもいい! 女性の体型についての議論がバービー人形にも影響を与えた!?

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スリムじゃなくてもいい! 女性の体型についての議論がバービー人形にも影響を与えた!?

2016.03.16

提供元:マイナビ進学編集部

スリムじゃなくてもいい! 女性の体型についての議論がバービー人形にも影響を与えた!?

今も昔も人気のバービー人形。最近では、ある話題が、バービー人形の体型にまで及んでいるのだとか。一体どういうことなのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 体型、髪型、肌の色などバリエーションを持たせたバービーが登場した
  • 日本では、バービーはリカちゃんの壁を越えられなかった
  • 多人種が暮らすアメリカでは、ダイバーシティに深い理解が求められる

理想の女性像を具現化してきたバービー人形

小さな女の子の定番の遊びといえば、まず思いつくのは人形を使った「おままごと」ではないでしょうか。皆さんも、友達と自慢の人形を持ち寄って一緒に遊んだ経験があるのではないかと思います。

そんな人形ですが、世界的に有名な「バービー人形」に近年、ある変化が見られるようになりました。今までバービー人形には体型が一種類しかなかったのですが、そこに「トール(長身)」「ペティート(小柄)」「カービー(曲線的)」の身体的特徴を持つ人形が新しくラインナップに加えられることになったのです。ちなみに、「カービー」は「ぽっちゃり体型」を意味しています。

「バービー人形は背が高くスリムで金髪」といった具合に、従来の人形はいわゆるスーパーモデルをイメージしたスタイルが特徴でした。しかし実際に人形を手に取る女の子たちの目にはあまりに現実離れした体型に映ったようで、発売元の米マテル社も、子どもたちがバービーに親近感を持ってもらえないことに危機感を募らせていました。製品の売り上げも年々落ち込んでいました。

同社では早くからダイバーシティ(多様性)を意識し、1967年にはアフリカ系米国女性の人形を発売しています。また女性の社会進出に合わせ、コンピュータ・エンジニア、獣医師、さらにはロックスターや宇宙飛行士など実に多様な職業を想定した人形を発売してきました。しかしベースとなる人形の「体型」には手が加えられることがなく、あまたの人権保護団体や女性権利団体から「非現実的な女性像を少女たちに植えつけている」と批判され続けていました。

子どもたちのバービー離れによる売上の減少に加え多方面からの批判。思い切った改革に踏み切った同社では、新たに3つの体型の商品を加えるだけでなく、それぞれに7色の肌の色、24種類の髪型も用意しました。バービー人形を手に取る子どもとその親たちが、人形に「共感」できる商品づくりで巻き返しを図るようです。

セクシーよりもカワイイがウケる日本人の好み

発売元であるアメリカはもちろん、世界各国で人気の高いバービー人形ですが、日本人の間ではイマイチなじみが薄いかもしれません。バービーの特徴は金髪でハッキリとした目鼻立ち。セクシーで大人っぽい魅力が売りだとは思いますが、日本人にとって身近なのは、「セクシー」ではなく「かわいい」女の子でしょう。

日本でのバービー人形の歴史は意外と古く、1962(昭和37)年に販売が開始されましたが、後に登場した「リカちゃん」人形(タカラトミー社)の影響もあり、いったん日本から撤退することになりました。しかし何とマテル社は、ライバルであるはずの当時のタカラ社と業務提携を結び、より日本人の好みを取り入れた「和製バービー」の販売を開始したのです。やはり少女マンガのヒロインのような大きな瞳が特徴で、セクシーよりもかわいさを重視したように見えます。

しかし1986(昭和61)年に業務提携を解消。和製バービーは「ジェニー」と名前を変え、タカラ社から再販売されることになりました。リカちゃんは小学校5年生という設定ですが、ジェニーは17歳の女子高生。アメリカンスクールに通いながらモデルの仕事もこなすというプロフィールからもわかるように、どこかバービーのようなオトナの女性のイメージを残しています。

人形のサイズも、リカちゃんは手に取って遊ぶいわゆる「お人形ごっこ」を想定したものになっていますが、ジェニーはより大きめで、洋服を着せ替えてファッションを楽しむことができるように設計されています。

趣味の枠を超えた、ドール・カルチャー

2014年9月、六本木ヒルズの森タワー(東京都港区)で「ドール・カルチャー展」が開催され、バービーやリカちゃんはもちろん、「ブライス」「スーパードルフィー」といった女性たちを虜にした人気の人形たちが大集結。「Kawaii(カワイイ)」をキーワードに、これら人形の歴史に加え、日本のおもちゃの文化を振り返れる展示内容となっており、連日多くの女性たちで賑わいを見せていました。

この展示会の特徴として、会場内での撮影が全てOKなのです。撮影スポットが会場の至るところに設置され、来場者は会場に連れてきた「マイ人形」を横に並べて、カメラやスマホを向けていました。手づくりの洋服を人形に着せている人の姿もあり、おもちゃの枠を超えた深い趣味の空間でした。ここまでくると、人形は自分の個性を見せるための場であり、自分を表現するためのツールの一つとして扱われていることが分かります。

最初に人形に触れる子どものころから、体型、肌の色、目の色などの違いは個性、つまり人間の「多様性)であることを知っておくことは、偏見を持たず「自分と違う」ことを認められる大人になることにつながります。特にたくさんの人種が暮らすアメリカでは重要なことです。

おもちゃを通じて学ぶダイバーシティは、女性が生まれて初めて触れる「社会学」なのかもしれません。マテル社が3体型の人形を発売したのは、子どもたち自らに自分に近いイメージの人形を手に取ってもらう目的がありながら、同時に女性を商品とみなすことに反発する諸団体への対応、そして人種差別をなくそうとする決意として受け取ることができるでしょう。

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「社会学」
はこんな学問です

社会のなかでの個人の行為、集団の持つ特性、他者とのコミュニケーションなどに一定の法則性を見出して、社会の仕組みや働きを解明する学問である。研究対象は広く、社会学的な視点で研究できるものであれば何でも対象とすることができる。たとえば、家族社会学、芸術社会学、法社会学、都市社会学、宗教社会学、教育社会学、スポーツ社会学など、テーマの自由度は高い。その一方、社会全体を意味付けるグランドセオリー(一般理論)を志す学者もいる。

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