国語科教員の長が薦める、高校生のときに読むと楽しい読書リスト!

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国語科教員の長が薦める、高校生のときに読むと楽しい読書リスト!

2016.02.16

提供元:マイナビ進学編集部

国語科教員の長が薦める、高校生のときに読むと楽しい読書リスト!

全国高等学校国語教育研究連合会の大池公紀会長に編集部今井が取材。高校時代に読むと楽しい本を推薦してもらいました。テスト、入試対策だけでなく、生涯を通じて知識や教養を学べる機会にもなる「読書」の習慣を楽しく身につけませんか。

この記事をまとめると

  • 読書は生涯を通じて、楽しみながら知識や語彙を学ぶことができる
  • 国語のスゴイ先生に、オススメの本を紹介して貰った
  • この機会にぜひ読書を習慣にしよう

① 風が強く吹いている(新潮文庫刊)/ 三浦しをん著

三浦しをん著『風が強く吹いている』新潮文庫刊

三浦しをん著『風が強く吹いている』新潮文庫刊

【内容の紹介(文庫本巻末より)】
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。

<大池先生の解説>
編集部:箱根駅伝が舞台の青春小説ですか!

大池先生:箱根駅伝は、日本の風物詩になっちゃっている光景だけれども、思いませんか、箱根の選手たち。なぜ、何ゆえに、あそこまで走るのかって。

編集部:ぼくに聞かれても走ることが得意ではなかったので……。何故なのでしょうか。

大池先生:これは、形を変えながら誰もが罹患している「熱病」の一つ。

編集部:なるほど、病だったのですね、心が熱くなる。それなら少し分かります(笑)。

大池先生:皆さんは、そんな「熱病」をお持ちですか? ぜひお持ちなさい。ということで、ぜひ読んでみてください。

② 博士の愛した数式(新潮文庫刊)/ 小川洋子著

小川洋子著『博士の愛した数式』新潮文庫刊

小川洋子著『博士の愛した数式』新潮文庫刊

【内容の紹介(文庫本巻末より)】
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた――記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。
 
<大池先生の解説>
編集部:80分しか記憶が持たない?

大池先生:ん、ウルトラマンは3分だよ。って、ポイントはそこではないか。
考えてみてよ、読書って他の動物にはない、ちょっと奇妙な行為です。

編集部:確かに、この前手話ができるゴリラがニュースに出ていましたが、読書はさすがにしないでしょうね。

大池先生:読み終わって、んんーン、「イイナ」マークをたくさんつけちゃうすてきな作品。人間って暖かいイキモノだって実感します。登場人物の行く末は……のぞいてみてみ。

編集部:凄く気になるのでのぞきます(笑)。

③ 春琴抄(新潮文庫刊)/ 谷崎潤一郎著

谷崎潤一郎著『春琴抄』新潮文庫刊

谷崎潤一郎著『春琴抄』新潮文庫刊

【内容の紹介】
盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の代表的な作品。幼いころから春琴に付添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を何者かによって傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界に入る。単なるマゾヒズムをつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。

 <大池先生の解説>
大池先生:この作品のテーマは、純愛というよりも究極の愛、Eternal Love。

編集部:えっ、究極。つい口元がほころんでしまいます(笑)。

大池先生:笑ってはいけない。人は、愛を極めると、この形になるかもしれない。佐助の愛の形は深い。きっとうらやましいと感じるとともに少し怖い。その至極の愛を味わってみるのも、若いうち。

編集部:どこまでが若いといえるか分かりませんが、若いうち、ということは激しく共感します。

大池先生:さあ、本屋さんへ急げ。

④ 蝉しぐれ(文春文庫)/ 藤沢周平著

藤沢周平著『蝉しぐれ』文春文庫

藤沢周平著『蝉しぐれ』文春文庫

【内容の紹介(文庫本巻末より)】
清流とゆたかなな木立にかこまれた城下組屋敷。普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。淡い恋、友情、そして非運と忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、精気溢れる文章で描きだす待望久しい長篇傑作!

<大池先生の解説>
大池先生:「いや~、この渋さは、高校生には、ムリ、無理」と言う大人は結構多いと思うけれど、僕はそうは思わないな。

編集部:個人的にもぜひ高校生に時代小説の面白さ、知ってほしいです。

大池先生:出だしは淡い恋であったとしても、一生をかけて、愛した人を守り抜く。何があっても身を投じる。愛する人が幸せであるために、壮絶な慕いを胸に秘め。人の生き方として美しい。愛は、その人の生きた時代じゃない。

編集部:その解説を聞くだけで、胸がきゅんとします。30歳を過ぎたおっさんですが(笑)。本屋に駆け込みたいと思います!

以上、今回は4作品をご紹介させて頂きました。読書は、一生続けられる学びです! 読書の面白さに気付いた皆さんは、ぜひ積極的に本を読むことをオススメします。

【プロフィール/大池公紀先生】
1955年生まれ、未年の乙女座。東京都立田柄高等学校統括校長。全国高等学校国語教育研究連合会(といっても高校生は誰も知らない研究団体の長)会長。東京都に奉職して36年、今年満願を迎えます。これまで10の都立高校に勤務。専門は、国語教育、キャリア教育、カウンセリング、にキャンプ。文部科学省教科用図書検定調査審議会委員。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本文学」
はこんな学問です

古事記や万葉集などの上代文学にはじまって、中古、中世、近世、近現代に至る日本の詩歌、日記、物語、戯曲、小説など、あらゆるジャンルの文学的な表現を研究の対象とする学問である。また、それぞれの文学作品が生み出される背景となった作家の個性、同時代的な価値観、さらには、その時代の流行などの文化的な特徴、その作品が社会に与えたインパクトなどについても多面的に考察する。

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