新世代の職業研究:Webデザイナー
海辺で起業したサーファー社長を直撃取材!
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高校生のみなさんにとって、スマホやパソコンでインターネットのWebサイトを見ない日はないでしょう。ネット上には、個人や企業、商品などのサイトがまさに星の数ほどあります。そんなWebサイトですが、考えてみれば、誰がどのようにつくっているのでしょう? そこで、今回は現役のWebデザイナーさんを直撃インタビューしてみました!
この記事をまとめると
- Webデザイナーは、デザインだけでなく幅広いスキルが必要な職業
- パソコンと携帯電話があれば仕事ができるため、働く場所の自由度は高い
- 高校生でも無料でWebサイトをつくれる
デザインからコピーライティング、営業までひとりで行う!
お話を伺ったのは、株式会社ビーチサイドワークスの代表取締役・大塚靖雄さん。Webデザイナーってどんなことをしているんでしょう?
「会社やお店のWebサイトをつくるのが、 Webデザイナーのおもな仕事です。病院や大学のサイトをつくったこともありますよ。Webサイトの制作は、実はパソコン1台と専用のソフトがあればできるんです。ただ、実際にはそれ以外の仕事もいろいろとあります。まず、クライアント(取引先)と打ち合わせをして、サイトの目指す方向や目的を明確にします。その際に、より多くの人に見てもらえるように、マーケティング視点のアドバイスをすることもあります。その後、サイトの構成案やデザイン案を考えて、記事を作成します。最後にコーディングと呼ばれるサイト構築の作業をして完成です。デザインだけでなく、コピーライティング、営業、プログラミングなど幅広いスキルが求められます。今は、Webサイトと一緒にスマホ用のサイトもつくるのが一般的なので、技術面の新しい情報収集も欠かせませんね」
自分が高校時代はインターネットなんてなかった
いろいろな知識をお持ちの大塚さんですが、高校時代はどのように過ごしていましたか?
「高校時代はインターネットも携帯電話もなかったので、水泳部の練習に明け暮れていました。一方で、美術系にも興味があり、面白いものをみんなに伝えたいという気持ちがあったので、水泳部の新聞とかをつくることもありました。それが今のデザインの仕事のルーツかもしれないですね。僕の場合は、大学で物理学を学んだ後、システム会社に就職して、システムエンジニアとして働いていました。会社で数年働いた後、Webデザイナーとして起業したのは、働く場所の自由が利くからという理由が大きいですね。Webサイト制作はメールとWeb上の確認作業がメーンなので、電話とインターネットがあれば、極端な話、海外でもできる仕事です。僕は海が好きなので、海の近くにオフィスを借りて、気が向いたときにサーフィンをしたりする生活に憧れていたんです。それを実現したのが今の会社です。そもそも独立・起業して、仕事ができる点もWebデザイナーの魅力かもしれませんね」
Webは自分の作品をすぐに世界に発信できる!
好きなときにサーフィンなんて、かっこいい生活ですね! 最後にWebデザイナーの仕事に興味がある高校生にアドバイスをお願いします!
「まず、Webサイトをつくってみるべし! それに尽きますね。今は無料でWebサイトをつくれるツールが簡単に探せます。たとえば、WixやJimdoとか。Googleで検索すれば、たくさん出てきますよ。Webサイトのいいところは、自分の作品やメッセージをすぐに世界に向けて発信できること。多くの人に見てもらえるのは、やはりうれしいものです。その喜びをぜひ味わってもらいたいですね」
かっこいいデザインをするだけでなく、サイトをどう運営して、どう集客するかまで考えるのがWebデザイナーの仕事。ものづくりが好きな人や面白いものを人に伝えることが好きな人は向いているのではないでしょうか? 興味が湧いた人は、Webデザイナーという仕事についてぜひ調べてみてください。
【取材協力】
株式会社ビーチサイドワークス
http://beachsideworks.com/
この記事のテーマ
「コンピュータ・Web・ゲーム」を解説
デジタル情報をつなぐシステム構築をはじめ、webやゲーム、アニメーション、映画など、メディアやコンテンツを創り出します。コンピュータの設計・開発などを学ぶ情報処理系と、アニメ・ゲームなどの制作を学ぶコンテンツ系があります。また、ビジネスの現場で広く使われているアプリケーションを使いこなすスキルを身につける授業もあります。
この記事で取り上げた
「Webデザイナー」
はこんな仕事です
Webサイトをデザインする仕事。Webディレクターの指示に基づき、顧客の要望に沿ったWebサイトに仕上げていく。Photoshop®やIllustrator®などを使い、写真やイラスト、文字をレイアウトし、企業や商品の魅力を的確に伝える。見た目の美しさだけでなく使いやすさを兼ねたデザインが求められる。Webサイトの企画や設計を任されることもあるので、センスだけでなく発想力が必要な場合もあるだろう。経験を積んだ後、Webディレクターへとキャリアを重ねていくケースがあり、フリーランスで活躍する人も多い。
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