【シゴトを知ろう】水族館の飼育係 編

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【シゴトを知ろう】水族館の飼育係 編

2016.02.23

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】水族館の飼育係 編

家族やデートで訪れたい人気のスポット水族館。
イキイキと泳ぐ魚の姿や幻想的な水中の光景に癒されたりする方も多いのではないでしょうか? 私たちを魅了してくれる水族館の裏には飼育員さんの活躍が隠されています。
そこで今回は葛西臨海水族園の飼育員Mさんに普段のお仕事についてお伺いしてきました。

この記事をまとめると

  • 趣味が仕事に、飼育員の仕事を始めたきっかけ
  • 普段の仕事内容とやりがいについて
  • 魚が好きで飼育員を目指したい高校生へメッセージ

飼育員の資格は魚が好きなこと

――飼育員の仕事に就いたきっかけを教えてください。

Mさん(以下、敬称略):もともと小さいころから魚が好きで、休日や放課後に近所の川に釣りに行ったりしていました。釣ることや捕まえることも好きだったのですが、それよりも捕まえた魚を飼育したり観察したりすることが趣味で、そのまま仕事になりました。
高校を卒業後は自分の好きなことを続けたいと思い、海洋学系の大学に進学し、知識を付けてこの仕事に就職しました。


――飼育員のお仕事には何か特別な資格などは必要なのでしょうか?

M:特別な資格は必要ありません。
資格よりも魚が好きであり、飼育に興味があることのほうが重要です。

表情がない魚の体調はこまめな管理が重要

――普段の仕事内容について教えて下さい。

M:自分が担当しているのはサメやマグロのいる「大洋の航海者」エリア、「深海」や「北極・南極の海」のある「世界の海」エリアの水槽です。
まず、朝は水槽の見回りから始まります。魚の様子や水槽が汚れていないかを確認。なるべく自然界と同じ条件に飼育環境を設定しているためコケが発生しやすく、ガラス面にコケが発生していないか、汚れがついていないかを念入りにチェックします。
汚れている水槽があったら長い柄の専用のスポンジで掃除をし、サメやマグロがいる大きな水槽に関しては毎週金曜日に専門のダイバーさんに水槽内の清掃をお願いしています。


――サメなどの水槽に入っても大丈夫なのでしょうか?

M:よほどのことがない限り、魚は怯えて人間には近づきません。自然界なら餌と間違えて人間を襲うという事故もありますが、水族館の水槽内ではほぼ100%起こりません。餌を与えた後に掃除をし、事故が起こらない予防策もしています。それ以外の水槽に関しては、休園日に飼育員が潜って掃除を行います。

水槽のチェックが終わったら餌をあげるのですが、魚の種類によってそのペースは1日に午前と午後の2回、深海にいるあまり餌をとらない生き物に関しては週1回とさまざまです。
このとき、魚の様子もしっかりチェック。特に魚は犬や猫のように表情がないので、餌の食べ方の良し悪しで体調を判別しなければなりません。
体色の変化や、鱗などの様子もこまめに観察することが体調管理をする上で大切です。

他にも入荷してきた魚が病気を持っていないか、寄生虫がついていないかを検疫したり、死んでしまった魚を解剖してその原因を調べたりしています。月に2回専門家の方に水質チェックを依頼してアドバイスをもらうなど、生き物の命を扱う仕事なので、細かな内容が多くなります。
事務的なところですと、水槽の魚の投入計画でしたり、水槽のレイアウトなども合わせて行っていますね。


――仕事のやりがいはどのようなときに感じますか?

S:自分の飼育している魚が繁殖し、その子供を展示できたときにはとてもやりがいを感じます。今展示している“サケビクミン”と“ランプサッカー”は全てこの水族園から生まれています。現在、取り組んでいる東京めだか(※1)の飼育も、いつか東京の川にメダカが戻れるようになれたらと思っています。
葛西臨海水族園では魚の展示名を「現地名」「学名」で表記しています。小学生や小さなお子さんに少しでも魚について興味を持ってもらえるとうれしいですね。

(※1)他の場所から入ってきた遺伝子を持たず、純粋な東京産であるミナミメダカを「東京めだか」と名づけ、調査や保全のための累代飼育を行っています。

海や魚には未知の部分がたくさんある!

――将来、飼育員を目指したい高校生へ一言お願いします。

S:学問や知識が必要なのはもちろんですが、大切なのは魚や自然が好きであること。
命を扱う仕事ですので、どれだけ魚たちに情熱を注げるかが重要になるかと思います。
「百聞は一見に如かず」という言葉がある通り、図鑑や本では分からないものもたくさんあります。まずはフィールドに出て、実際に自分の目で見て、手で触れてみましょう。
あと、英語能力は必須です。魚の学名はもちろん、研究書や現地での飼育方法はすべてが英語ですし、論文や発表も英語ですので必ず勉強しておきましょう。
まだまだ世界には、発見されていない魚やその生態など未知の部分が多くあります。
これから一緒に未知を解明していきましょう!


葛西臨海水族園
公式HP:http://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「水族館の飼育係」
はこんな仕事です

水族館の魚など水生生物をはじめ、さまざまな生き物を飼育する仕事。人工空間の中でも生き物たちが快適に過ごせるように水質を管理したり、餌を与えたりする。病気の予兆や異常をチェックして飼育環境を整え、生き物たちの健康状態を保つのも重要な役割だ。来場者に、水生生物の特徴や魅力を伝えるのも仕事の一つ。イルカやアザラシなどのショーを開催する水族館の場合は調教や来場者を楽しませる企画の考案も含まれる。その他水槽の掃除や展示物・観覧通路の確認、生命維持装置の点検など、仕事の幅は広い。

「水族館の飼育係」について詳しく見る