付き合いたてのカップル必見! 初デートで役立つ心構えをカウンセラーに聞いてみた!

バレンタイン前後は、カップルが誕生しやすい季節。みなさんの中には、これから初デートを迎える人もいるかもしれません。
でも初デートのときは、男子も女子も緊張してしまうもの。相手に好きになってもらいたいけれど、緊張してしまってなかなか話せない……。恋する気持ちは人それぞれ違うけれども、自分の気持ちと素直に向き合う方法を知りたいですよね。今回は、初デートでの心構えについて、品川で恋愛成就のためのカウンセリングサロンを開いている「Whole Heart」(ホールハート)のカウンセラーの方にお話を伺いしました。
この記事をまとめると
- 緊張する原因は、「恐れ」と「恥ずかしさ」だという
- 「恥ずかしさ」は慣れることや、言葉に出して相手に伝えることで改善する
- 相手の受け取りやすい方法でのコミュニケーションが大切
好きな人の前では緊張してしまう……。自然体でいるにはどうしたらいいの?
「緊張には、2通りの原因があると考えられます。1つめは『恐れ』が原因ということです。自分の中にある潜在意識が『好きな人に嫌われたくない』といった恐れを感じ、緊張してしまうのです。この潜在意識というのは、過去の記憶の中にあるものですから、理由は一概にはいえません」
「潜在意識の中の恐れについては、幼少期の体験や、過去の恋愛で失敗したこと、自分がモデルのように美しくないという劣等感など、人によって原因は違うので、『こうすればすぐに解決する』といったものではありません。カウンセリングなどを使って自分に向き合うことで、少しずつ解決していくことができます」
潜在意識の中で、無意識に「恐れ」を感じているのが緊張となっているのですね。その人とは初めてのデートでも、ほかの人とのデートで失敗したときのことを思い出してしまって、不安な気持ちになった人もいるかもしれません。
「もう1つの理由は、『恥ずかしさ』が原因となっています。男性らしくなくてはならない、女性らしくいたいといった感情や性的なエネルギーも含めて、『恥ずかしい』と感じてしまうことなのです」
デートのときに「恥ずかしい」と感じるというのは、確かにその通りですよね。自分の気持ちを知られるのが恥ずかしい……そんな気持ちになってしまうものです。
「恐れが原因となる緊張の解決はすぐにはうまくいきませんが、恥ずかしさでの緊張ならばいくつかの解決方法があります。まずは、好きな人と一緒にいて恥ずかしいいう気持ちは、慣れてくることで多少は解決できます。また、恥ずかしい自分を認めることも有効です。『いま自分は恥ずかしいと思っている』と肯定することで、緊張が解けていきます。また、言葉にするのも有効ですよ。相手に対して、『今日は初めてのデートだから緊張している』と言葉に出すことで、相手にも緊張しているのが伝わって、お互いに緊張がほぐれていきます」
好きな人の前だからと緊張して黙っていると、相手には何を考えているのか伝わりませんよね。また、自分が緊張している場合は相手にも緊張を与える場合があります。相手の緊張を緩めるためにも、言葉に出して自分の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
また、手をつなぐときなどもドキドキしてしまいます……。どうすればいいでしょうか?
「この『ドキドキする気持ち』も、先ほどの性的なエネルギーが恥ずかしさとなってもたらす気持ちです。好きな人と手をつなぎたい、でも嫌われたらどうしよう、そういった性的なエネルギーが特別な相手にだけ働いているということです。この場合も、『好きな人といるときはドキドキするのが当たり前』といったように自分の中で肯定し、慣れていくことで不必要な緊張はしなくなります」
好きな人と一緒にいると、ドキドキして当然なのですね。素直に言葉に出して、「緊張している」と言ってみることで、相手との距離もぐっと縮まるかもしれませんね!
いつもより連絡が遅いと不安になる……。これはどうして?
「相手からの連絡が遅くなると、『相手に嫌われてしまった』と相手の気持ちを疑うことがありますね。これは、自分の頭の中で自動的に相手の考えを作っているからです。外から入ってくる情報に、フィルターをかけて考えてしまっているので、自分の解釈で物事を捉えてしまうのです」
「その原因の一つは、『自分は彼に大切にされていない』といったような思い込みがあり、そのときにメールの返事が遅かったので、『彼はもう私のことを嫌いになったのだ、だから返事が来ない』といったフィルターを通して解釈してしまうことです。こういったふうにフィルターがかかった状態だと、浮気をしているのではないかなどと不安なことばかり考えてしまいます」
確かに、恋愛にはこうしたことがよくあります。どうすればいいのでしょうか?
「素直に『メールの返信が来ないけど、どうしたの?』とメールで聞いてみるのも一つのやり方ですが、その場合も相手がフィルターを通して見ていることがあります。返事の催促をもらったら『返事を返さなかったから、怒られるかもしれない』と、相手が思うかもしれませんよね」
「人と人が会ってコミュニケーションを取っているときに、言葉は3~4割の情報しか伝えていません。残りの情報というのは、言葉ではなく雰囲気や表情、身振り、手振りなのですね。そう考えるとメールは文字情報だけなので、言葉のコミュニケーションよりももっと少なくなります。そのため、足りていない情報を自分で解釈してしまうのです。不安になることがあるときは、きちんと会って話をしたり、コミュニケーションをとることがおすすめです」
メールや電話でのコミュニケーションでは情報自体が不足しがちなんですね! ついついスマホでメッセージを送ってしまいますが、それではコミュニケーション不足なのだそうです。
これからも仲良くやっていきたい。そのためにはどうしたらいいの?
「思春期の交際に関しては人それぞれの違いがありますので、こうしたから必ずうまく交際できるといったマニュアルがあるわけではありません。ただ、きちんとしたコミュニケーションを取るのは大事ですよね。先ほども挙げたように、緊張しているときは正直に緊張していると相手に伝えることや、何かを伝えたいと思うときは、相手が受け取りやすい形で伝えるのが大切です」
相手が受け取りやすい形……。それってどういうことなのでしょうか?
「例えば、テスト前で睡眠時間が少ないときなどに、難しい話をされても困ってしまいますよね。相手を思いやりながら、そして距離感に合わせてコミュニケーションを取るのが必要です。この距離感が間違っていると、相手は自分のことを拒絶してしまうこともあります。全く知らない人に告白されても困ってしまうのと同じです。相手の状況を考えて、どうすれば気持ちを分かってもらえるのか、考えてみるのが大切です」
相手への思いやりや2人の距離感を考えてコミュニケーションを取るのが長続きの秘訣といえそうです。一緒にいるとつい忘れてしまう大切な気持ちも、はっきりと形にして伝えて、長続きしていきましょう!
このような心構えのアドバイスや心理カウンセリングに興味が湧いた人は、「心理学」を学ぶことで、人間の心の動きや仕組みをより詳しく知ることができるはずですよ。
【取材協力】高橋賢一さん
恋愛カウンセリングサロン『ホールハート(Whole Heart)』代表。
心理カウンセラー/心理セラピスト。
http://www.love-counseling.jp/
この記事のテーマ
「人間・心理」を解説
人間科学は、人間の存在や関係性を研究し、学習範囲は広範囲にわたります。心理学は、人間の心や行動の特徴を分析・解明します。中でも臨床心理学は、ストレスの多い現代社会において注目される分野。いずれも、人間の存在意義をひもとく基礎となる学問です。
この記事で取り上げた
「心理学」
はこんな学問です
人間の心理や行動がどのような原理で動いているのかを研究する学問である。それにはさまざまなアプローチがある。たとえば、認知心理学では対象を知覚してから言語化するまでの作用を情報処理のプロセスとして理解する。発達心理学は人間が誕生してから死ぬまでの心の変化が何によるのかを探究する。臨床心理学は心のバランスを崩してしまった人の状態の改善をめざす。志望校に自分の本当に学びたい心理学があるかどうかを必ず確認することが大切だ。
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