新世代の職業研究:スマホアプリ開発者
モンスト開発スタッフを直撃インタビュー!
メイン
テーマ

スマホアプリを自作しちゃう高校生がいる。そんな話をわりとよく聞きます。でも、難しいプログラミング言語を覚えるなんて、興味はあるけど自分にはちょっとムリ……そんなふうに思っていませんか? そこで今回は、プロのアプリ開発者に直撃インタビューを敢行。今どんな仕事をしているのか、そして高校生のうちからできることなど、詳しく聞いてみました!
この記事をまとめると
- モンストの開発エンジニアを取材
- 高校生でもスマホアプリをつくるのは可能
- スマホアプリ開発の可能性は無限大
自ら機能を提案し、プログラミングで実現
「アプリ開発はたしかにカンタンではありませんが、チャレンジする環境はとても身近にあります」
そう語るのは、大人気アプリ『モンスターストライク(通称モンスト)』の開発スタッフの一人、株式会社ミクシィの米田圭佑さん。社内での肩書きは「エンジニア」。ゲームアプリ制作の全体を指揮する「ディレクター」、機能やキャラクターのアイデアを出す「プランナー」などと協力しながら、開発の技術的な役割を担っています。
では、アプリ開発って、具体的にどんな作業をしているのでしょうか?
「社内でパソコンに向かって、アプリ開発のためのプログラミングをするのが、メインの仕事です。しかし、ミクシィではエンジニアが会議に出て新しい機能の提案をしたり、使い方について議論したりすることもできます。『この機能はこうしたらもっと使いやすい』。そんな提案を自ら行い、さらにプログラミングで実現します。文系と理系、両方の知識が求められる仕事かもしれませんね」
プログラミングの勉強会に参加すべし!
あのモンストの開発に携わっているということは、高校時代からプログラミングなどもできたのでしょうか?
「いえ、それがぜんぜんなんです(笑)。PSPなどのゲームは大好きだったのですが、高校時代はゲームを自分でつくれるなんて考えもしませんでしたね。プログラミングを覚えたのは、大学に進学してから。情報系の学部で、プログラミングの基本である『C言語』などを地道に学びました」
大学からスタートしてもアプリ開発者になれるって、ちょっと勇気が出る話ですね。ちなみに、ゲームアプリを自作してみたいと思っている高校生は、まず何から始めればいいですか?
「スマートフォンとパソコンさえあればアプリを開発することができますし、いまやその環境はすごく身近にあると思います。書籍やインターネットのサイトも良いですが、壁に当たったときは、やはり知識のある方に実際に教えてもらうのが一番だと思います。インターネット上などで募集しているプログラミングの勉強会に参加してみるのはいかがでしょう? エンジニアの世界って、新しい技術をみんなでシェアして、互いにスキルを高め合う文化があります。『やってみたい!』と本気で手を挙げる高校生がいたら、必ず歓迎されると思いますよ」
エンジニアはゼロから新しいものをつくり出せる
米田さんの話を聞いていると、難しいと決めつけていたアプリ開発がなんだか身近に思えてくるから不思議です。では、最後にこの仕事のやりがいを教えてください!
「なんといってもゼロから新しいものをつくり出せることですね。人々がスマホを持ち始めたのなんて、ほんの数年前ですよね。それがいまや誰もが持っていて、普及のスピードはとても速いです。アプリを公開すれば、多くの人に届けられるチャンスがある。その点では、スマホアプリ開発の可能性は無限大です。たとえば、私は最近、モンストのスピンオフタイトルである『モンストスタジアム』の開発を担当しています。モンストの4人マルチプレイ機能をさらに進化させて、4人対4人で対戦できたらきっと面白い! というアイデアを実現させたものです。そして、2015年4月にリリースし、『ニコニコ超会議』で大々的に発表しました。まだまだ課題もありこれからですが、自分が制作に携わったものが世界で有名になっていくのを見るのは本当にワクワクします。ものづくりが好きな人なら、ぜひアプリ開発にチャレンジしてほしいですね」
終始キラキラした目で話をしてくれた米田さん。全世界3000万人のモンストユーザーに新しい刺激を与えるエキサイティングな挑戦はまだまだ続きます。
【取材協力】
株式会社ミクシィ
【参考サイト】
モンスターストライク公式サイト
http://www.monster-strike.com/
この記事のテーマ
「コンピュータ・Web・ゲーム」を解説
デジタル情報をつなぐシステム構築をはじめ、webやゲーム、アニメーション、映画など、メディアやコンテンツを創り出します。コンピュータの設計・開発などを学ぶ情報処理系と、アニメ・ゲームなどの制作を学ぶコンテンツ系があります。また、ビジネスの現場で広く使われているアプリケーションを使いこなすスキルを身につける授業もあります。
この記事で取り上げた
「アプリケーションエンジニア」
はこんな仕事です
システム開発プロジェクトの責任者として、計画と実行を行う仕事。開発チームのプログラマーを取りまとめる役割も担っている。まずは利用者の要望をヒアリングして、分析。システム設計においては、開発チームのプログラマーを指揮してアプリケーションを構築していく。システム開発の高度な知識が求められ、システムエンジニアやプログラマーとしての実務経験を重ねた上で、アプリケーションエンジニアにステップアップすることが多い。
-
PICK UP! 「アプリケーションエンジニア」について学べる学校
-
コンピュータ・Web・ゲームについて学べる学校

