好きな食べ物をカロリーゼロで楽しめる!? 未来の食事は「霧」になるかも?
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高校生は、ダイエットや食事制限が気になる年ごろです。日々の食事で摂取するカロリーも気になるものですが、海外では“食べる霧”が開発されたといいます。その技術や可能性をご紹介します。
この記事をまとめると
- イギリスで話題、カロリーゼロの「食べるミスト」
- 食品の成分を霧にして、200種のフレーバーを楽しめる
- すでに実用化され、さまざまな可能性が期待できる
イギリスで話題の「食べるミスト」って何?
お腹いっぱい食べたいけど、太るのはイヤ。食べても食べても太らない食べ物があればいいのに……。なんて思ったことはありませんか?
今、イギリスで話題になっている「食べるミスト」=「The Edible Mist Machine」はまさにそんな食べ物。このミスト、つまり「霧」ですから、お皿に乗って出てはきません。人の頭ほどの大きさがあるタマゴに似た形状の機械から放出されるミストをストローで吸って、その香りを楽しむのです。この「食べるミスト」を発明したのは、食品発明家のWilly Wonka氏です。近未来を舞台にしたSF映画に出てきそうな食事光景ですね。
この「食べるミスト」の特徴は2つ。フレーバーが200種類もあること、そして、なんとカロリーゼロということです。
カロリーゼロの霧が生まれる理由
「The Edible Mist Machine」では、食品の成分を超音波で超微粒の霧にして噴射しています。成分のみなのでフレーバーを味わうことはできますが、栄養を摂取することはできません。だからカロリーゼロなのです。焼肉やカレー、燻製ベーコンやデザートをカロリー摂取することなく楽しめる……。なんとも、夢のような話ですね。
イギリスではすでにパーティーに登場もして、実際に楽しまれているそうです。複数のマシンを使ってフレーバーを組み合わせて楽しむこともできるため、さまざまな可能性がありそうですね。
ダイエット目的の他にも、食事制限がある人の「心を満たすための食事」としての活躍もできそうです。機械でフレーバーを生み出せるので、この先、香り付きのテレビなども発明されるかもしれません。
未来の食を支えるフードアナリストってどんな仕事?
このように、未来には、全く新しい食事や食品が生まれる可能性があります。食品に対して既存の知識のみだけでなく、新しいアプローチをするのが、フードアナリストです。
フードアナリストとは、開発者目線にとどまらず、消費者としての目線も持ち、食の可能性について追及する仕事です。例えばレストランの演出や食品会社での商品開発など幅広いフィールドで活躍されています。今ある「食」の文化だけでなく、未来の「食」をも支える食のスペシャリスト。さまざまな角度から食を探求したい人には向いているかもしれません。
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「食・栄養・調理・製菓」を解説
料理や菓子などの調理技術を生かしてサービスを提供したり、栄養に関する知識を生かして豊かな食生活を提供したりする仕事です。栄養に関する知識はもちろん、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、食材や飲料に関する幅広い知識も求められます。
この記事で取り上げた
「フードアナリスト」
はこんな仕事です
食を分析・評価する仕事で、その資格取得者をフードアナリストという。味覚にとどまらず、栄養学、食育、レストランのインテリアやサービス、料理の歴史、食関連のマナー、マーケティングなど、食文化にまつわる総合的な知識と教養を身に付ける必要がある。食の専門家としての鋭い洞察力に加え、客観的な消費者目線も兼備しておきたい。飲食店プロデュース、食品会社での商品開発や販促企画、レストランのサービス改善のための覆面調査、専門誌・雑誌の記事執筆、スクール講師など、活動の場は幅広い。
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