ミュージシャンやダンサーに人気! ドレッドヘアってどうやってつくっているの!?
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レゲエシンガーやダンサーに人気の髪型、「ドレッドヘア」。この複雑に編み込まれた髪型は、一体どのようにつくるのでしょうか? 詳しく解説します。
この記事をまとめると
- ドレッドヘアは、黒人特有の髪の毛から生まれたもの
- 黒人奴隷制度への抗議が、レゲエとドレッドヘアを広げることにつながった
- 手間をかければ、日本人もドレッドヘアスタイルが楽しめる
ダンサーに人気のドレッドヘア、その歴史は?
少し前に関口メンディーさんが、ドレッドヘアにしたことが話題になりましたね。「ドレッドヘア」と聞いてピンとこない人でも、パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウと聞けば、それが分かるのではないでしょうか。あの独特なヘアスタイルは、いったいどんな文化から生まれたものなのでしょうか。今回は、ドレッドヘアについてご紹介します。
ジャマイカの歴史がドレッドヘアを広めた
ドレッドヘアは、「ドレッドロックス」が正式名称。“dread”は“恐ろしい”、“locks”は“ふさ状の髪”という意味を持っています。もともとアフリカ人種の髪の毛は、ちりちりと縮れているもの。“くし”でとかさないでおくと、自然に絡まりあって、ふさ状になるのだそう。
ドレッドヘアを語るのに欠かせないのが、カリブ海の小島ジャマイカで生まれ育ち、レゲエミュージックの神様と呼ばれる、ボブ・マーリーです。ジャマイカとボブ、そしてドレッドには切っても切り離せないつながりがあります。
その昔、ジャマイカがスペインの植民地時代だったころ、先住民は伝染病や戦争が原因で絶滅してしまいました。そこで連れてこられたのが、アフリカ人奴隷。現在のジャマイカ国民のほとんどは黒人奴隷の子孫なのです。しかも、儲け重視のサトウキビばかりを、奴隷につくらせたため、国全体が貧困に陥ります。そこで生まれたのが、「抗議する」という意味の「レゲレゲ」という言葉から生まれたる「レゲエ」と呼ばれる音楽です。
1945年、ボブ・マーリーは産まれます。彼は白人の父と黒人の間に生まれたハーフであったため、白人からも黒人からも冷たくされ、孤独な少年期を過ごしたといいます。そこで出会ったのが、レゲエと「ラスタファリ運動」です。
これは「人類発祥の地はアフリカである」という考え方で、ジャマイカの労働者や農民が起こしたもの。神様や特定の偉い人がいるわけではないので、宗教ではなく「思想」といったほうが近いかもしれません。ラスタファリズムの信者はみんなドレッドヘア・スタイルなのですが、それは「髪は自然のままが良い、刃を当ててはならない」という決まりがあるため。ボブ・マーリーのドレッドヘアも、ファッションではなく信者の証しだったんですね。
レゲエ好きなら試してみたいドレッドヘア
歌手やダンサーにドレッドヘアが多いのは、ボブ・マーリーをはじめとするレゲエ・ミュージシャンへのリスペクトとする人と、一つのヘアスタイル、またファッションとして楽しむ人に人気だからです。もちろん、ラスタファリズムと無縁の日本でも、ドレッドを楽しむことは違法ではありません。しかし、歴史やその背景をしっかり知らずにそうすることを不快に思う人もいます。まずは、その背景にあるものを知っておくことが大切かもしれませんね。
ドレッドヘアは、最初に細いスパイラルパーマを全体にかけ、黒人特有のくせ毛に近いアフロヘアーにします。これをねじっていくことで、ドレッド状にしていくのです。(ちなみに、黒人に編み込みヘアーをしている人が多いのは、くせ毛をきれいにまとめるため)。
一方で、地毛がストレートな日本人がドレッドにした場合、かなり毛が痛みますので、注意も必要です。また、ドレッドヘアに限らず、多くの高校には頭髪に関する校則があります。いつかドレッドヘアにチャレンジしてみたいという人は、いつか大人になり、自分が身を置く場所の環境に合わせて、髪型を検討してみるとよさそうです。
このような複雑な髪型をつくり出すのは、美容師の人たちです。美容師は、専門的な技術をもってして、髪をカットしたりパーマしたりするなどの施術を行います。ドレッドヘアをはじめとした、特徴的な髪型に興味を持った人は、美容師がどのように髪型をつくりあげていくのか調べてみるときっと面白いはずですよ。
この記事のテーマ
「美容・理容・メイクアップ」を解説
理容師や美容師、メイクアップアーティストなど、美のスペシャリストとして技術と感性を磨き、人や社会に貢献する仕事です。理容師や美容師の国家資格取得をめざす他、それぞれの職種に応じた技術力や表現力の習得、接客能力を身につけます。また、高齢者や不自由のある人のもとへ出張するニーズも高まっています。
この記事で取り上げた
「美容師」
はこんな仕事です
カットやパーマ、カラーリングなど、髪を美しく整える美容師。髪だけではなくメイクなども施し、容姿を美しく整えるプロである。有料で行う染髪は、美容師と理容師以外には認められていない。顧客が付き指名されるようになると、自分の技術とセンスに自信が持てるようになり、やりがいも大きくなるだろう。一人前の技術者になるにはある程度の年数が必要で、キャリアや職位によって仕事内容は異なるが、実力次第で独立開業も可能だ。
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