気になる社会人にインタビュー! 第7回:農業者に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー!
第7回:農業者に聞いてみた10のコト!

2016.02.04

提供元:マイナビ進学編集部

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気になる社会人にインタビュー!
第7回:農業者に聞いてみた10のコト!

食卓に野菜が並ぶのは、農業を行う人たちの日々の努力のたまものです。とはいえ、人によって、農業という仕事はあまり馴染みがないかもしれません。一体どんな仕事なのでしょうか。

今回は、茨城県つくば市にある「子供たちの未来農園」の代表、中村淳さんに普段の仕事ぶりや農業者になった経緯を聞いてみました。

この記事をまとめると

  • 農業には「経営力」も求められる
  • 自分の利益ばかりを求めてはいけない
  • これから農業に就く人は、日本の未来を担う存在

経営戦略を踏まえた農業を展開!

「子供たちの未来農園」の代表、中村淳さん

「子供たちの未来農園」の代表、中村淳さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私の職業は農業者です。『20年後の子どもたちのために豊かな日本を創り出す』をコンセプトに、化学合成肥料を使わない安心・安全の野菜を栽培・販売しています。スーパーマーケットや直売所、小売店などの企業向けに販売するほか、ネットショップなどを通じて一般家庭にも販売しています」

「提供する野菜は年間通して50種類ほど。どれも旬のものです。そのほか、当農園のニンジンと信州のリンゴを使った生絞りジュースの加工品も販売しています」

Q2.1日の大まかな流れを教えてください。

春〜秋と冬で大まかに分けると、1日はこのような流れになります。

【春~秋】
05:00 起床
05:30 出勤
06:00 農作業
20:00 農作業
21:00 事務処理
22:00 退勤
24:00 就寝

【冬】
07:00 起床
08:00 出勤
08:30 農作業
17:30 農作業
19:00 事務処理
20:00 退勤
22:00 就寝

Q3. 農業をはじめるまで、どのような勉強をしてきたのでしょうか?

「農業者には、野菜を育てる技術だけでなく、つくった野菜を販売していくための経営力も必要です。そのため、経営に必要な関わることは全て学びました。日商簿記やワープロ検定といった経理や事務に関わるスキル、自動車を運転するための普通免許や大型特殊免許、またフォークリフト免許などなど。若年層のひきこもりの方に向けた人材更正事業も実施しているので、空手指導員の資格も持っています。ほかにも倉庫業務や配送に関わる『ロジスティクス・オペレーション』の資格などもあります」

「自分の農園を開いたのは2011年のことです。脱サラしての新規就農なので、農業のノウハウは全くありませんでした。そのため、事前に農業生産法人で半年研修を受けています。独立後も失敗を繰り返しながら、実践を通じてノウハウを見い出していきました」

Q4. お仕事の中で、やりがいと感じるのはどんなことですか?

「企業との契約栽培がメインなので、『野菜が収穫できる』というシミュレーションのもと、企業へ営業(売り込み)をかけるのですが、当然、自然災害などで不作になることも考えられます。しかし、契約した以上は、納期と数量は絶対守らないといけません。プレッシャーもあるので、『農業をやりたい』という気持ちだけだったら辞めていたかもしれません。ただ、当農園のコンセプトである『次の世代のために!』という志しが日々のやりがいになっています」

「誰かのために」が苦難を乗り越える支えに

中村さんの農園

中村さんの農園

Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていることはなんでしょうか?

「自分の利益を求めるのではく、人のため、日本のために何ができるかを日々考えて、行動するように心がけています。例えば私の場合は、有機栽培による安心・安全な野菜づくり、人材更生事業の実施、癒しをテーマにした農業体験の受けいれなどを通して、人々のためにありたいと考えています」

Q6. お仕事の中で、失敗してしまった経験や教訓になった出来事はありますでしょうか?

「農園をはじめる前に農業研修を受けていたものの、農園を開いた1年目は失敗の連続でしたね。お客さん(企業)から契約をいただいたのに、生産をすべて失敗して、野菜を全く提供できませんでした。本当に謝ってばかりの1年でしたが、志を支えにしてがんばりました」

Q7. 今のお仕事を拡大するために実践していることはありますか?

「『コアコンピタンス』という経営手法で、自分たちの農園の得意分野や強みを集中的に伸ばすようにしています。うちの農園の強みは、おいしい野菜をつくることです。営業、販売、加工、梱包をそれぞれの専門の業者に任せて、おいしい野菜をつくることに集中することで事業拡大を図っています」

求む! 次世代の農業者

中村さんの農園

中村さんの農園

Q8. 今後、農業に必要とされることはなんでしょう?

「新しく農業をはじめる人にとって、農業経営を軌道にのせることはとてもたいへんなことです。だから私は今、消費者と生産者が交流することで、食料自給率アップや生産者の収入を安定させる『カスタマーサポーテッドアグリカルチャー』などの仕組みづくりにも関心があります。日本ではあまり注目されていませんが、これから新しく農業者になる人ほど、これまでのやり方ではなく新しい手法にチャレンジする必要があると考えています」

Q9. 10代のころはどのように過ごしていましたか?

「みなさんと同じ年齢ぐらいのころ、巡りあったのが、長野県川上村の高原レタスの生産を手伝うアルバイトでした。はじめての農作業は、本当につらかったのですが歯をくいしばってがんばりました。物事を最後までやり遂げたのは、そのときが初めてでしたね。契約期間が終了したときは、思わず涙したほどです。その達成感が将来的に農業に従事したいという気持ちにつながっています」

Q10. 農業者を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「少子高齢化にともなう後継者問題や食料自給率の低下など、農業はいろいろな問題に直面しています。逆に考えれば、農業は変革のときを迎えています! 今こそ農業にチャレンジしたいという新しい人材が必要なんです。消費者とのやり取りや自然との戦いなど、農業経営は非常に難しいものですが、日本の農業のため、そして次の世代のためのヒーローになれる最高の仕事です!」

農業と聞くと、お家の家業を継ぐ、というイメージが強いかもしれませんが、中村さんのように一から農業に参入する人も最近は増えています。今後、社会的にも必要とされる農業者に興味がある人は、農業体験などを通じて、まずはその世界に触れてみてはいかがでしょうか。

【取材協力】「子供たちの未来農園」代表 中村淳さん

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農業」
はこんな仕事です

米や野菜、果物などを生産するのが仕事。土づくりに始まり、田植え、収穫までを一貫して行う。植え付けから収穫までの期間は作物によって異なるが、数カ月のものから数年かかるものまでさまざまだ。専業農家は以前に比べて減少し、近年では兼業農家と呼ばれる農業以外の仕事でも収入を得るケースが増えている。育てた作物は地域の市場や農業協同組合に出荷するほか、インターネットを活用した販売や、小売店と直接契約して作物を販売するなど、ビジネスとしては多様化してきている。

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