あいさつしただけでイギリス人かアメリカ人か見分けられるって知ってた!?

同じ英語でも、あいさつとして使われる言葉によって、その人の出身国が分かるかもしれない、ある方法があるのだとか。一体どのように見分けるのでしょうか?
この記事をまとめると
- イギリス人とアメリカ人を見分けるには、スラングで挨拶してみるといい
- イギリス英語とアメリカ英語でスラングが違うのは、もともと使っている英語にも違いがあるため
- 外国人の友だちがほしいなら、日常で使うスラングもマスターしておくと距離が縮められるかも
イギリス人とアメリカ人、見分けられる?
例えば、クラスに外国人の男子の転校生が来たとします。自己紹介をするときに名前しか紹介しなかったとしたら、その生徒がどこの国出身かどうか見分けられますか? 「自分たちと似たような容姿だからアジア人っぽいな」とか、「英語をしゃべっているからアメリカかイギリスの人かな」ということまでは分かるかもしれません。でも、どこの国の人かということまで見分けるのは難しいですよね。
もしその転校生が英語を話しているようだったら、スラングを使ってあいさつをしてみるとイギリス人かアメリカ人かどうかは分かるかもしれません。スラングとは、特定の社会や仲間の間だけに通じる語のことです。
「Hey man!」や「What’s up?」とあいさつしてスムーズに伝わればアメリカ人。「Hiya!」や「Alright!」とあいさつしてスムーズに伝わればイギリス人の可能性があります。同じ英語圏の出身でも、普段使っているスラングは国によってかなり違うようです。
イギリス英語とアメリカ英語が違うのはなぜ?
英語のあいさつというと、教科書にも載っている「Hello!」が思い浮かぶと思いますが、実は若い人ほどあいさつをするときに「Hello!」とは言わないのだとか。日本の高校生も、友達に向かって「こんにちは!」や「調子はどう?」とはあまり言いませんよね。「よっ!」「久しぶり~!」なんてあいさつのほうが、きっとなじみがあると思います。それは海外でも同じで、「Hello!」よりも「Hey!」や「Hiya!」のほうが、若者のあいさつとしては一般的なのです。
では、なぜイギリスとアメリカで使っているスラングが違うのかというと、普段使っている英語にすでに違いがあるからです。もともと英語はイギリスで使われていた言葉で、イギリスからアメリカ大陸にわたった移民が伝えたものでした。アメリカの人々はイギリスから伝わってきた言葉に、ネイティブアメリカンが使っていた言葉を混ぜるなどして、語彙を増やしていったのだそう。
イギリス英語とアメリカ英語の違いは、日本でいう標準語と関西弁の違いのようなものなので、お互いに言っている言葉が分からないということはありません。ただ、東京の人が「ありがとう」、大阪の人が「おおきに」というように、意味は同じでも使っている言葉が違うということが英語にもあるのです。
外国人の友だちがほしいなら、スラングを覚えてみよう!
最近では、英語のスラングを学ぶ教材や著書も出版されています。実際に外国人と会話をすると考えると、ある程度のスラング英語の理解は必要になってくるでしょう。学校の授業では、まず一般的に正しいといわれる英語を学んでいきますが、同世代の外国人の友達をつくりたいと思ったら、スラングを覚えていたほうが一気に距離を縮めることができるでしょう。
外国人の旅行客が増えたり海外で働く日本人が増えたりと、日本語以外の語学が必要とされる機会が増えてきています。正しい文法ももちろん理解しておかなければいけませんが、実際に会話で使えるスラングも覚えておくと、国際的なコミュニケーションに役立てることができそうですよ。
この記事のテーマ
「語学・外国語」を解説
言語は思考の原点です。世界中の言語の数だけ異なる考え方や文化が存在し、幸福に暮らすには相互理解が欠かせません。その架け橋となるのが語学です。言語の成り立ちや文法、発音などの特徴を研究し、外国語によるコミュニケーション能力を高めることで、国際人としてのグローバルな視野を養います。
この記事で取り上げた
「語学(外国語)」
はこんな学問です
専攻する言語を選び、その言語を高いレベルで使いこなせる能力を習得する学問。文法や構造、意味など言語学的な観点からの研究のほか、各言語が使われる地域の歴史や政治、文化なども研究することで、世界への理解を深めることにもつながる。また、言語社会心理や言語教育などより深く踏み込んだ視点からの応用研究を行う学校もある。古典小説などの読解力よりも、実用的な語学力に重点を置く学校が多い。
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