別人になりきる? 役者の人はどうやって役づくりしているのか聞いてみた!

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別人になりきる? 役者の人はどうやって役づくりしているのか聞いてみた!

2016.02.03

提供元:マイナビ進学編集部

別人になりきる? 役者の人はどうやって役づくりしているのか聞いてみた!

話題のドラマや映画、舞台などで活躍する役者たち。作品によって別人のように振る舞う役者たちですが、役づくりにコツはあるのでしょうか? 舞台俳優として活動する橋本我矛威(はしもと・かむい)さんに役つくりのコツを聞いてみました。

この記事をまとめると

  • 目立ちたがりの性格が、役者になるきっかけになることも
  • 役づくりのコツは、役のバックボーン(その人物背景)をよく考えること
  • 共演者のアドバイスにも耳を傾け、演技に活かす

幼少時代に芝居に興味を持ち、役者の世界に

橋本さんが芝居に興味を持ったのは小学校時代にまでさかのぼります。
「とにかく目立ちたがりの性格でした。だから、小学生のころは、学校の演劇クラブに所属していました。そのころは定期的に発表の機会がありましたね。思春期だった中学生のころは、人前で演技するのがなんだか照れくさくて、芝居から遠ざかることに。高校時代は男子校で、芝居そっちのけで、お笑いに興味を持ち始めました」

中学、高校は芝居とは疎遠だった橋本さんですが、大学に入学をきっかけに再び芝居の世界に足を踏みいれます。

「大学デビューというわけではないんですが、何か面白いことがしたくて。バンドをやろうにも楽器はできないし、落語にも興味があったけど、ちょっと違うなと。結局、演劇サークルに入りました。女子部員と交流できるかも! という思惑もあったんですが、ほとんどが男子部員で(笑)。舞台では、女子の役を男子が演じるなんてこともありましたね。阿佐ヶ谷の芝居小屋や文化祭が発表の場でした。それほど活動熱心なサークルではなかったけど、もともと芝居が好きだったんだなって改めて認識できました」

「動くのは早いほうがいい」と思い、大学4年次のころに、劇団に所属します。劇団を主宰していたのは、よく聞いていたラジオ番組のパーソナリティーでした。大学卒業後も在籍し続け、6年間、劇団員として活動します。

転機を迎えたのは、2012年。劇団から独立した橋本さんは自身で演劇団体「子供脳みそ」を立ち上げ、最初の舞台を公開します。

自分の劇団では、役者以外にも脚本や演出なども兼任し、進行管理やマネジメントなど舞台を総合的にプロデュースしているそうです。

「劇団員として活動しているうちに、自分でも舞台を企画したくなったんです。一緒に舞台に出る役者さんの演技を見て、自分ならこういうふうに演技するな、とか。あの役は他の役者さんを当ててもいいかも、とか思うようになって。僕の舞台は基本的にお笑い要素が強くて、一見馬鹿馬鹿しそうに見える(笑)。だけど、観ているうちにいつの間にか元気になって、真心を思い出す、そんな作品になるよう意識しています」

台本にない要素を想像して役づくり

役者だけでなく、舞台の総合的な演出にも関わる橋本さんによると、役づくりのコツは台本には見えない部分に隠れているのだとか。

「ただ、台本通りの演技をすればいいというわけではありません。役を演じ切るには、台本に書かれていない要素にも意識を向ける。例えば、主人公のライバル役を演じる場合、台本には描かれていない、その役の青春時代だとかプライベートなんかを想像してみる。役の内面を肉づけすることで、感情移入ができて、演技により深みが出ます」

役の見えない部分を想像することで、役に愛着が湧いて稽古にも身が入るのかもしれません。

ちなみに橋本さんは、カップルの男性や宅配業者などの普通の役以外に、日本刀を持って暴れるような役までさまざまな役を演じてきました。演じる役によって、役づくりの難しさは変わるのでしょうか。

「おかしなキャラとかぶっ飛んだキャラは一見、難しそうに見えますが、登場する頻度が少なかったりするので、意外と役をつくりこむ必要はないんです。逆に、出番が多い主役級は、演技を練りこむ必要があって、より難易度は高くなるかもしれませんね」

主催側に立つようになり、演じる役にも変化があったようです。

「演出や脚本とかを兼任していると、どうしても演技に注げる時間が減ってしまいます。だから、出番の少ない役を受け持つようにしています。あとは誰もやりたがらない、暴漢に襲われたりするような身体を張った役とかもあります」

共演者のサポートで役の完成度を高める

橋本我矛威(はしもと・かむい)さん

橋本我矛威(はしもと・かむい)さん

脚本、演出担当はもちろん、共演者たちの協力も役づくりには欠かせないようです。

「舞台というのは役者たちの共同作業です。一人だけが自由奔放に演技してしまうと、全体の調和を乱してしまいます。一人だけ演技のノリが違っていたりすると目立ちますよね。そういうことがないように、演出が演技を指導したり、共演者と話あったり。稽古を通じ、自分の考えやさまざまな意見を取り入れて、役の完成に近づけていくわけです。演技というのは生ものなので、本番ギリギリまで試行錯誤を繰り返すことも珍しくありません」

舞台の稽古期間は、基本的に1カ月から3カ月ほど。舞台の規模が大きくなるほど、稽古期間を長く設けるのが一般的なようです。数時間の舞台のために、関係者たちは汗を流し、努力を重ねているのです。苦労した分、演技を発揮できたときの達成感はひとしお。観覧者からの評価もやりがいにつながるはずです。

これらの演技や脚本などを体系的にまとめ、学問にしたのが「演劇学」です。実は演劇学を学べる学校があるのをご存じですか? 役者に興味がある人は、専門学校で演劇学を学んで、将来のスターを目指してみては?

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

「芸術・表現・音楽」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「舞台・演劇・舞踊学」
はこんな学問です

演劇や舞踊など、舞台で行われる芸術表現の創作、演技の理論と技能を身に付ける学問。芸術系の学校などに専門コースを設けてあるところが多い。創作分野と表現分野に大きく分けられるが、学校によって舞台装置や美術を専門的に学べる場合もある。表現分野は、演劇舞踊の歴史や劇場文化についての素養を深めながら、身体表現実技を習得する科目を履修。創作分野では理論や歴史を学び、その意義や社会的影響も踏まえた創作活動を重ねる。

「舞台・演劇・舞踊学」について詳しく見る