ゴチャゴチャから解き放たれる! モノを持たないことが、いいことにつながるらしい?

あえて「物を持たない」ライフスタイルが話題です。物を持たないことのメリットや精神的な影響についてご紹介します。
この記事をまとめると
- 使わないものをとっておくと、たくさんのモノに意識を奪われてしまう
- いらないものを捨てる「断捨利」をすると、部屋も心もすっきりする
- 部屋の様子から、その人のことが心理学的に分かるかもしれない
いらないモノをとっておくとストレスが溜まる
自分の部屋や学校の机の中、ロッカーの中はきれいですか? クローゼットがもう着られない服であふれていたり、引き出しに学校で配られたプリントがたまっていたりしませんか?
「いつか使うかもしれないから……」と何でもとっておくクセがある人は、どんどん物が増えて、整理整頓ができなくなってしまいます。確かに取っておいたほうが安心かもしれませんが、そのせいで部屋が汚れたりロッカーがぐちゃぐちゃになって、必要なものがすぐに取り出せなくなったりするとストレスが溜まってしまいます。
まだ使えるかもしれないものを処分するのは勇気がいりますが、いちいち探し物をする時間をカットして、気持ちをスッキリさせるのもなかなか良いものです。そんなあなたは、不要なものを減らしていく「断捨利」を試してみるのはいかがでしょうか?
今すぐできる! 簡単な断捨利のやり方
2010年の流行語大賞にもノミネートされた「断捨利」。日本には「もったいない」という考え方がありますが、いらないものまでため込んでいるとそれを整理して、扱うことに時間や気力を使わなければいけません。「どちらかというといらないかも……」と思うものはどんどん捨てて、「本当に必要なもの」だけを身の回りに置いておこう、という考え方が「断捨利」です。
まずは、部屋にある机の引き出しの中を見てみてください。中に入っているものを一度全て取り出して、机の上に並べましょう。そして、それを必要なものといらないもの、そして、「どちらにも分けられないもの」の3つに分けていきます。必要なものはそのまま引き出しの中に戻し、いらないものは思い切ってゴミ箱に捨てましょう。
どちらにも分けられないと迷ってしまったものは、まず、友達にあげてもいいかどうか考えてみましょう。そこで、「捨てるのはもったいないけど、友達がほしいというならあげてもいいかな」というものは、あなたにとっては「いらないもの」ですので、これも思い切ってゴミ箱へ。「友達にあげるのなら自分で持っておきたい」と思うものは、引き出しへ戻します。それでも決められない場合は、一度別の箱に分けてしまっておき、1週間後や1カ月後、また考えてみましょう。
人の部屋から、心理学的に見えてくるものとは
断捨利をすると単純にモノが減るので、引き出しの中はすっきりと片付きます。モノが減れば、片付けにかかる時間も探し物をする時間も減って、その分勉強や遊びに使える時間が増えますよね。なによりも、ゴチャゴチャした引き出しにイライラする必要がなくなります。
それから、私たちは「何となくほしいかも?」と思って100円のものを10個買っても、一つひとつを大切にすることはとても難しく、結果としてモノだけが増えていってしまいます。それよりも、少しだけ無理をしても本当にほしい1,000円のものを買ったほうが大切に、かつ長く使うはず。断捨利をすることによって、モノを大事にしようという新しい気持ちが生まれるかもしれません。
「部屋はその人の心の状況を反映している」と言われることがあります。部屋にいらないものがあって散らかっているということは、心もさまざまな問題を抱えて悩みや迷いであふれているということ。逆に、部屋には必要なものしかなくすっきりとしているときは、心も余計なストレスがなくすっきりとしているということになります。
こうした、部屋が片付いている・散らかっている、モノが多い・少ないといった人それぞれの違いも、心理学で分析を行うことができるのです。悩みごとが多くてモヤモヤしているなら、ぜひ断捨利を実践してみてくださいね。
この記事のテーマ
「人間・心理」を解説
人を研究対象として、人間の心理や身体、人間が作る社会集団、生活の特徴やあり方を研究します。人間科学は、人間という存在や関係性そのものを研究し、学習範囲は栄養学から文化人類学、スポーツ科学まで広範囲にわたります。心理学は人間の心や行動の特徴を分析・解明します。ストレス社会と呼ばれ、心の病に苦しむ人が増加している現代では、なかでも臨床心理学の重要性が注目されています。人間の存在意義の基礎となる学問です。
この記事で取り上げた
「心理学」
はこんな学問です
人間の心理や行動がどのような原理で動いているのかを研究する学問である。それにはさまざまなアプローチがある。たとえば、認知心理学では対象を知覚してから言語化するまでの作用を情報処理のプロセスとして理解する。発達心理学は人間が誕生してから死ぬまでの心の変化が何によるのかを探究する。臨床心理学は心のバランスを崩してしまった人の状態の改善をめざす。志望校に自分の本当に学びたい心理学があるかどうかを必ず確認することが大切だ。
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