太平洋のド真ん中に、働かないけど大金持ちな島国があったって知ってる?

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太平洋のド真ん中に、働かないけど大金持ちな島国があったって知ってる?

2016.02.03

提供元:マイナビ進学編集部

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太平洋のド真ん中に、働かないけど大金持ちな島国があったって知ってる?

かつて太平洋には、働かないけれど大金持ちの島国があったといいます。どうして働かずに、裕福なのでしょうか? その歴史をご紹介します。

この記事をまとめると

  • ナウル共和国は、かつて働かなくても大金持ちだった国
  • しかし、資源が枯渇して転がるように経済破綻してしまった
  • 人の消費活動について考えることは、一国の経済を知ることに役立つ

世界には、働かなくても裕福だった国が存在した!?

放課後にはちょっと寄り道してご飯を食べて、学校から帰ってきたら家でゲームをやって、休みの日になったらお友達と出かけて……と、毎日遊んでいたら、たくさんもらったお小遣いがあっという間になくなってしまいます。でも、勉強も部活も忙しいからアルバイトする時間はない……。「あ~あ、働かなくても大金持ちになれたらいいのになあ~」なんて、誰でも一度は思ったことがあるのでは。

しかし、実は世界には、そんな夢をかなえてしまった国があったことを知っていますか? 今回紹介するのは、国民がまともに働かなくても裕福「だった」国のお話です。

大西洋南西部、オセアニアのナウル島にあるナウル共和国は、人口約1万人、国土面積は東京都港区とほぼ同じ約21平方km。バチカン、モナコに次ぐ世界で3番目に面積が小さい国です。

このナウル島を作っているのは、なんとサンゴ礁の上に積み重なった「海鳥のフン」。アホウドリをはじめとする海鳥のフンが長い年月を経て積み重なり化石化し、その化石の上でナウルの人々は生活しているのです。

かつてはリン鉱石の輸出で大金持ちだったナウル共和国

ナウルは、かつてとても裕福な国でした。その理由は、この海鳥のフンが化石化した土壌にあります。化石には、「リン」が含まれており、ナウルでは、貴重な「リン鉱石」を採掘することができたのです。リンは体内の細胞膜、骨の成分、DNAなどにも含まれている、人間の必須元素です。しかし、人間はリン元素を体内で合成できないため、肉や魚、穀物などで、体の外から摂取しなければいけないのです。ナウルでは、リン鉱石を諸外国へ輸出することで、利益を得ていました。

ナウルでは20世紀初頭にリン鉱石の採掘が始まり、最盛期には年間約200万トンの鉱石を輸出していました。かつては他国の占領下にあったナウルでしたが、大戦が終わった1968年にナウル共和国として独立。リン鉱石を海外に売ることで大きな利益を生み出せたため、ナウル共和国は国の運営を全面的に鉱石採掘に依存することとなりました。

こうした裕福さは豊かな生活に直結しており、国民は所得税・法人税を払う必要はありませんでした。さらに教育費や医療費・生活費も支給されるなど、手厚い社会福祉も提供されていました。

ナウル国際空港からは国営航空「エアーナウル」の飛行機が近隣諸国を飛行しており、かつては日本へもナウルから鹿児島までの便が週1便だけ飛んでいました。家庭には家政婦さんを雇い、高級車を何台も所有して、仕事も家事もしなくて良い国民は毎日遊んで暮らしていたそうです。

リンが枯渇してからは転がるように経済破綻してしまい失業率90%

しかし、天然資源は無限ではありません。「我が世の春」はやはりそう長くは続きませんでした。21世紀に入るとリン鉱石が枯渇してしまい、それ以外の方法では国民の生活を養うことができなかったナウルの経済は一気に崩壊。長い間労働をせずに生活物資も輸入に頼っていため、なすすべがありませんでした。

政府はハワイやオーストラリアやなどの不動産を買い漁り、株への投資も行いましたが、知識や経験もないため、あえなく失敗。損失はどんどん膨らんでいき、通信設備などの基本インフラを維持することさえ困難なほど深刻な経済崩壊が発生しました。

こうした状況にも関わらず、労働経験のない国民にはそもそも「働く」という習慣がなく、現在の失業率は90%に達しているとされています。全国民における肥満割合も高く、国民の30%以上が糖尿病を患っているなど、裕福であった時期の怠惰な生活ぶりが健康状態にも表れています。国家財政は完全破綻状態で、オーストラリアなど各国からの援助でなんとか食いつないでいる状態です。

一国の経済を知ることは、自分自身の経済状態を考えることにつながる

ナウルがかつての裕福な生活から現在のような状況になってしまったのは、何が原因だったのでしょうか。早くから資源が枯渇することを見通していればよかったのでしょうか? それとも、国が貿易の利益を国民へ大盤振る舞いせずに蓄えていればよかったのでしょうか? こういった、国同士や個人レベルでも、人の行う経済活動について研究するのが「経済学」です。

経済学では、個人や会社、国がどのように行動するかによって、お金がどんな使われ方をして、どう動いていくかを研究する学問です。ナウルは豊富な資源をもとに豊かになることができたのですから、そのお金を元に国内の産業を発展させていけば、今でも豊かな国でいられたのかもしれません。それは、人間個人の暮らしもきっと同じです。たくさんお金が手に入ったからといって、次々と使ってしまっては、あっという間になくなってしまい、暮らしは困窮してしまいます。経済学を学び、一国の経済を知ることは、巡り巡って、国民一人ひとりの経済活動について考えることにつながるのかもしれませんね。

この記事のテーマ
経済・経営・商学」を解説

そもそも「どうすればお互いにとって必要な物資が手に入れられるか」という極めて単純な動機から始まった商取引が、極めて高度に煩雑化してしまいました。だからといって、すでに引き返すことができないのは事実であり、現状を正確に把握して最適な選択をするのが私たちの役割でしょう。しかも、単純に取引価格だけですべてが決まる時代ではありません。国家間の争いや異常気象など、カバーしなければならない要素が目白押しです。

「経済・経営・商学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「経済学」
はこんな学問です

人間の生活に必要なものを生産して流通させる経済活動を研究対象とし、その歴史や仕組み、法則性などを明らかにする学問である。まず、経済にはマクロとミクロの視点があり、マクロ経済学では国レベルでの景気動向や経済成長について研究し、ミクロ経済学では、個人消費や企業活動の分析が中心となる。また、市場経済に焦点を当てるマクロ・ミクロの経済学だけでは経済のすべてを学ぶことはできない。たとえば、環境や福祉といった公共性の強い分野を研究する環境経済学、公共経済学などの科目もある。

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