現代アートの「現代」って何?

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現代アートの「現代」って何?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

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現代アートの「現代」って何?

この記事をまとめると

  • 現代社会を反映し、メッセージ性のある作品が「現代アート」と呼ばれている
  • 「現代アート」の展示場所は美術館に限らない。アーティストの中には駐車場に作品を残した人もいる
  • 先入観を持たず、自分の直感と感情に素直になることが「現代アート」を楽しむ秘けつ

ジャンルを問わない現代アートって?

テレビや雑誌などで見る「現代アート」という言葉は、一体どういった意味なのでしょうか。美術館を訪れた高校生のユミとエリは、何もない部屋に椅子だけが置かれた空間に辿り着きました。2人があれこれ話していると美術館の学芸員さんがやってきて色々と教えてくれました。

気になる「現代アート」の定義とは?

ユミ「エリ、そんなとこに座って休憩しちゃダメだよ〜」

エリ「え〜、疲れちゃって。だって、この部屋作品ないし、あるのこの椅子だけじゃん?」

学芸員「あの……実はその椅子、作品なんですよ」

エリ「あわわ。作品とは知らず失礼を……傷ついてないですよ、大丈夫です! ね、ユミ?」

ユミ「あ、座ったところに、おねしょみたいなシミができてる〜」

エリ「あわわ……私じゃない、私じゃない!」

学芸員「大丈夫ですよ。これは『恥ずかしいことを避けようとする現代のオトナ』をテーマにした現代アート作品で、椅子に座るとおねしょのような絵がデジタルで浮き上がるんです」

エリ「あ〜よかった。なんか悪い汗かいちゃったよ」

ユミ「ところで、現代アートって最近できたアート作品なんですか?」

学芸員「最近の作品をすべて現代アートと呼ぶわけではないですね。定義するのは難しいけれど、現代社会を反映して問題提起したり批評する作品という感じでしょうか。確かに昔の作品は油絵や水彩画、彫刻などジャンルがはっきりとしたものが多かったけれど、現代アートではジャンルが曖昧になってきていて、作品の自由度が増しているのも特徴の一つですね」

エリ「つまり、現代アートって何でもアリってことですか? じゃあ、粗大ごみで拾ってきた壊れたテレビなんかも美術館に飾れば現代アートになっちゃうかも(笑)」

ユミ「エリはほんとに単純なんだから〜」

学芸員「いえいえ、言っていることはそう間違ってないです。現代アートの父とも呼ばれるマルセル・デュシャンは、男性用小便器にサインをしてアート作品として美術館に飾りました。いろいろな人から抗議があって撤去されてしまいましたが……」

エリ「えぇ~。奇抜すぎるぅ〜!」

学芸員「私たちが現代アート作品を選ぶときに気をつけるのは、その作品が現代社会の問題や雰囲気を反映しているか、アーティストのメッセージ性が強いかどうか、というところです」

ユミ「現代アートの作品ってインパクトは強いけど、これまで意味が分からなくて、正直あまり好きになれなかったんです……」

学芸員「無理に好きになる必要はないんです。作品には見る人にとって合う・合わないがありますし、アーティストのメッセージに共感できるかどうかは人それぞれですから」

ユミ「そうだったんですか。有名な作品が好きになれなかったので、ちょっと落ちこんでたんですけど安心しました!」

学芸員「たくさんの作品を見れば、自分の好きなアーティストやスタイルが分かってくるはずです。大切なのはあまり先入観を持たずに、自分の直感と感情に素直になることですよ」

エリ「現代アートって美術館でしか見られないんですか?」

学芸員「そんなことはないですよ。最近は商業施設の特別企画で現代アートを取り扱うこともあるし、町全体で展覧会を開催する場所も増えてきています。有名な現代アーティスト、バンクシーのように道路や駐車場に作品を残している人もいるくらいです。現代アートには映像や音楽、演劇などを取り入れたものも多いので、以前に増して身近なところで楽しめるようになっています」

ユミ「現代アートってもっと気軽に楽しんでいいんですね」

学芸員「いろいろな作品にふれて、自分の感性を磨いていくのが大切です」

エリ「隣の部屋にどんな作品があるか楽しみになってきました!」

ユミ「私、もう椅子があっても絶対に座らないから(笑)」

現代アートは自由度が高い芸術

このように現代アートは、現代社会を反映した、自由度が高い芸術であることが分かりました。美術系の学問では、美術に関する知識や技術、表現力を習得するだけでなく、歴史や文化背景を学ぶこともあります。現代アートの成り立ちをもっと深く知りたいという人は、まずは美術について学んでみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

「芸術・表現・音楽」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「美術」
はこんな学問です

芸術の創作者または評論者としての知識と技能を学ぶ。領域としては、平面、立体といった区分けに加えて、現在ではデジタルメディアも含まれる平面では油彩画、水彩画、日本画、立体では彫刻、彫塑が主なジャンルとして挙げられるが、伝統的な手法によらず、素材を混合した作品や、観客参加型のパフォーマンスを作品とする場合もあり、表現は広範囲に及ぶ。学校では技能だけでなく、画材の専門知識、美術史も学び、理論と実践の両面で専門性を高める。

「美術」について詳しく見る