市役所の高校生職員として活動! 郷土愛から社会を生き抜く力を学ぶ①

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市役所の高校生職員として活動! 郷土愛から社会を生き抜く力を学ぶ①

2016.01.20

提供元:マイナビ進学編集部

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市役所の高校生職員として活動!  郷土愛から社会を生き抜く力を学ぶ①

キャリア教育優良校として文部科学大臣表彰を受けた富士市立高校の総合的な学習の時間「究タイム」。学校と地域をつなぐコーディネーターに、進路のミカタ編集部の今井と山田が話を聞いた。

この記事をまとめると

  • キャリア教育優良校として文部科学大臣表彰を受けた富士市立高校を取材
  • 授業で生徒は、富士市の高校生職員として地域の課題と向き合う
  • 身近な問題と向き合い、自律と社会貢献の意識を身につける

富士市立高等学校ってどんな高校?

富士市立高等学校(ふじしりつこうとうがっこう)は、静岡県富士市比奈に所在する富士市の中で唯一の市立の高等学校だ。
「郷土愛を胸に、夢の実現にチャレンジし、さまざまな世界で活躍する若者を育成」というコンセプトを掲げ、コミュニティハイスクール、ドリカムハイスクール、探究ハイスクールの実現に向けて教育を行っている。

Community コミュニティハイスクール:地域、学校との連携を図り「自律する若者」を育てる学校

Dream ドリカムハイスクール:夢を持ち続け、生涯にわたって学び続ける力をはぐくむ夢実現高校

Inquiry 探究ハイスクール:物事の本質を追究し、自分自身と向き合い向上心と探究心に満ちた高校

「総合探究科」「ビジネス探究科」「スポーツ探究科」と3つの学科を持ち、特色的な教育・部活動・進路指導を通して3年間まるごとプロデュースしてくれる高等学校である。
富士市立高等学校では、課題解決型の学習や体験的なキャリア教育を通して、これからの社会を生き抜く力(課題解決力、コミュニケーション力、表現力など)の力の育成を目指している。

今回はその中でも「課題解決型学習」として行われている「究タイム」について、どのような取り組みなのかを取材をした。
授業に参加した高校生に話を聞く前に、富士市立高校の地域連携・キャリア教育・探究学習を柱とした学校改革に携わり、現在もコーディネーターとしてプログラムの開発・推進に努める富士市教育委員会の眺野大輔さん(以下、眺野さん)に話を聞いた。

<地域と向き合い「誰かのために」という想いを身につける>

編集部:本日はよろしくお願いします。

眺野さん:こちらこそよろしくお願いいたします。

編集部:さっそくですが、第9回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰、おめでとうございます! (富士市立高校は、キャリア教育の充実発展に貢献して、顕著な功績があったということで表彰されました)

眺野さん:ありがとうございます!

編集部:特に今回、探究的な体験学習でもある「究タイム」の授業が評価されたと思いますが、具体的にはどのような授業なのか教えていただけないでしょうか。

眺野さん:「究タイム」は、1年生から3年生の前期までを5つの単元に分けて構成された総合的な学習の授業です。山場となる2年生前期は、「市役所プラン」と名付けて、全ての生徒が富士市役所の高校生職員として、地域課題の解決策を考えて提案するような探究的な活動を繰り返し行う授業です。

編集部:架空の課題ではなく、高校生職員になって現実の問題と向き合う、すごいですね。しかも地域の課題ということは高校生にとっても他人事ではなく身近な課題。高校生が地域の課題と向き合って学ぶ意味はどんなところにあると感じられていますか。

眺野さん:この授業で身につけてほしいことは、失敗を恐れずにチャレンジして自分で改善を続けられるようになることと、誰かのために自分ができることはないかという思いを育んでもらうこと、この両輪が大切だと考えます。特に後者の意識を身につけるために、地域と向き合う意味は大きいと感じます。

編集部:なるほど。自分以外のために考えて行動することは、大人になってからもとても大切な感覚ですよね。

眺野さん:身近にいる人の「困った」という感覚を掴めない人に良い仕事ができるとは思えません。高校生のときからこの感覚はぜひ身につけてほしいと思います。

<想いがあったら行動する。学校の外にも学べる場所はある>

編集部:それにしても本当に地域と連携されたプログラムだと思うのですが、いつごろからこのような取り組みの基盤ができたのでしょうか。

眺野さん:実は今から約10年前の平成17年から地域の企業、大学の教授や中学校の校長先生も集まって、どうすればこれまでにない魅力的な学校をつくれるか、地域の意見を聞いてきました(富士市立高等学校のあり方懇話会)。市で一つの市立高校としてどうあるべきか、地域のみなさんから話を聞いてきたことが今の基盤につながったのではないかと思います。

編集部:10年も前からそんな地域の多数の人と話し合ってきたのですか!  まさに地域を巻き込んだ学校づくりですね! ただ、進路のミカタの読者を含めてなかなか学校の授業でそこまで地域と連動できたプログラムはないと思うのですが、そのような高校生にアドバイスはありますか。

眺野さん:最近、全国のさまざまな場所へ出張する機会が増えていて、そのときにも感じることですが、学校の外にも学べる場所や取り組みを行っている団体が数多くあります。
「誰かのために、何かしたい」という思いがあれば、ぜひ積極的に行動して学校の外でも学んでほしいと思います。

編集部:ありがとうございました。このまま眺野さんにいろいろなお話を聞きたいのですが、インタビュー予定の生徒さんがいらっしゃったので、このあたりでバトンタッチしたいと思います(次回、究タイムの授業に参加した生徒へインタビュー)。


富士市教育委員会 富士市立高等学校教育推進室 指導主事
眺野大輔(ちょうの だいすけ)

静岡県立高校の教員として、特別支援学校、高校で14年間数学教員として勤務。その後、富士市教育委員会指導主事として、富士市立高校の地域連携・キャリア教育・探究学習を柱とした学校改革に携わり、今年度で7年目。その間、地域課題解決学習やキャリア教育のプログラムを富士市役所や地域の企業・団体等と協働で開発。現在も学校と地域をつなぐコーディネーターとしてプログラムの充実に努める。平成26、27年度スーパーグローバルハイスクール企画評価会議書面審査部会協力者。

この記事のテーマ
教育・保育」を解説

保育所や幼稚園、小中高等学校や大学などで、子どもたちを健康に成長させ、学習能力を向上させるための教育方法を学び、研究します。教育の歴史や基本概念などの理論のほかに、教育や保育に携わる専門職(教員や保育士など)になるためには、指導技術や保育の実践的な手法などを、実習を通して学びます。このほか、生涯教育や教育に関わる地域活動など、教育と社会の結びつきや意義についても学びます。

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この記事で取り上げた
「教育学」
はこんな学問です

教員養成のための学問ではなく、教育のあり方を追究する学問。具体的には、教育の歴史、目的、手法、制度などを対象としている。「教育学分野」は、教育行政や現場を調査・分析し、教育環境はどうあるべきかを研究。「教育心理学分野」は、発達心理学の視点から人間形成がどのようなものかを解明し、教育の本質を追究する。また、「メディア・コミュニケーション分野」では、教育現場での情報伝達はどのようにあるべきかを探るなど、多岐にわたる。

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