ヘビやカエルも煮込んじゃう!? 世界の鍋はどんな具を入れてるの?
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寒い季節にうれしい食べ物といえば鍋ですが、世界にはどんな鍋があるのでしょうか。ちょっと変わった世界の鍋をご紹介します。
この記事をまとめると
- 世界にはいろいろな変わった鍋があり、ロシアでは鍋にマヨネーズをかけて食べることも
- カンボジアでは牛の脳みそやカエル、フィンランドではトナカイを入れた鍋が人気
- 日本でも変わり鍋ブームが起こり、海外の変わり鍋を日本風にアレンジすることも
ロシアでは鍋にマヨネーズをかける!?
寒い冬がやって来ると食べたくなるのが、温かい鍋。水炊きやキムチ鍋、豆乳鍋など定番のものもいいですし、韓国料理のスンドゥブチゲ鍋や中華料理の火鍋なども人気です。また、美容にいいといわれているトマト鍋や福岡の名産をたっぷり入れた明太もつ鍋、洋風のチーズフォンデュ鍋など一風変わった鍋もあります。
冬になって新しい変わり鍋が出てくるたびに「それって本当においしいの?」と思ってしまうこともありますが、実は世界にはもっと変わった鍋がたくさんあるのをご存じですか?
例えば、ロシアの「肉鍋」。ロシアでは日本のような鍋料理というよりも、シチューの一種として考えられています。一人用の陶製鍋に子羊肉または牛肉とじゃがいも、ニンジン、ナス、玉ねぎなどの野菜、アンチョビやハーブ、にんにくをペースト状にしたものとブイヨンを加えてオーブンで1時間ほど煮込みます。鍋をはじめとして、ほとんどの料理にマヨネーズをかけて食べるのがロシア流だそう。珍しい食べ方ですよね。
カエルやトナカイ入り……。世界の鍋は変わっている!?
コロンビアの「サンコーチョ」という鍋は、チキンとたっぷりの野菜をコンソメ、白ワイン、サフランで煮込んだもの。ここに、なんとまだ青いバナナ(料理用のバナナ)を入れるのが一般的なのだとか。甘くなってしまいそうですが、意外にも味がしっかりしていて日本人でも食べやすいそうですよ。
ほかにも印象的なのが、カンボジアの鍋「チュナンダイ」。メインの具材は牛肉ですが、びっくりなのがそこに牛の脳みそを入れるお店もあるそうです。驚くかもしれませんが、意外と普通に食べることができるのだそうです。牛肉を卵と混ぜてから鍋に入れるのがカンボジア流です。ほかにも、お店によってはちょっと変わった形の鍋に日本では肉と言えば鶏、豚、牛が一般的ですが、カンボジアではカエルやワニ、ヘビ、カンガルーの肉を入れて食べるそうです。
また、フィンランドには「トナカイ鍋」という鍋を食べる地域があります。トナカイなんて日本では見かけることもありませんが、フィンランドやスウェーデン、ノルウェー、ロシアなど、北極圏に近い国ではよく食べられています。ちなみにトナカイの肉はうま味があり、とてもおいしいようです。
海外の料理を日本風にアレンジする料理研究家
最近は、変わり鍋を食べてみたいという人も増えてきていて、海外の変わり鍋を提供するお店も増えてきています。でも、海外の味はそのまま持ってきても日本人にとっては食べにくいことがあり、それを日本人に向けてどうアレンジしたらいいか研究するのが、料理研究家です。
料理研究家になるためには、専門学校で料理を学び、飲食店で経験を積むことが、きっと将来の料理づくりに役立つでしょう。どこかの会社に入って勤めるというよりは、さまざまな媒体で情報発信をしながら、料理教室の講師を勤め、メディアに出てレシピや調理方法を伝えるといったフリーランスのような働き方が一般的。場合によってはフードコーディネーターを務めることもあるので、食に関する幅広い知識を持っていなくてはいけない仕事です。
この記事のテーマ
「食・栄養・調理・製菓」を解説
料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。
この記事で取り上げた
「料理研究家」
はこんな仕事です
料理の作り方を研究し、世の中に伝えていく仕事。基本的にはフリーランスとして活動する場合が多い。雑誌・テレビなどのメディアや独自に運営する料理教室で、オリジナルのレシピや効率的な料理法を紹介することが主な活躍の場。著名な存在になれば、食の商品プロデュースやレストランのメニュー開発なども視野に入ってくる。また、最近はインターネット上での情報発信から口コミで評判が広がり、注目を集めるケースもある。企業などに勤務する一般的な職業ではないため、いかに自分自身の特徴を出していけるかが成功の鍵となる。