人気漫画『昭和元禄落語心中』で話題! 落語家は同じ話で腕を競っている!?

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人気漫画『昭和元禄落語心中』で話題! 落語家は同じ話で腕を競っている!?

2016.01.28

提供元:マイナビ進学編集部

人気漫画『昭和元禄落語心中』で話題! 落語家は同じ話で腕を競っている!?

最近、漫画などをきっかけに、若者にも落語が広がりつつあります。江戸時代から伝わるこの芸能・文化についてご紹介します。

この記事をまとめると

  • ヒット漫画をきっかけに、落語に興味を持つ若者が増えている
  • 「マクラ」「本題」「オチ」と、「間」をいかにうまく使いこなせるかが勝負
  • 落語に興味が湧いた人は、寄席に行って生の落語を聞くのがおすすめ

これまで関心のなかった落語の世界に興味を持つ若者が増えている!?

2016年1月からアニメ化された人気漫画『昭和元禄落語心中』をご存じですか? 元チンピラの主人公が刑務所の慰問に来た落語家の演目に感動して、出所後に落語家に弟子入りして、落語家として成長して行く姿を描いた物語です。この作品のヒットをきっかけとして、これまであまり落語に関心のなかった若い人の間でも落語人気が広まりつつあるのだそう。今回は、日本の伝統芸能である落語の世界をご紹介します。

『昭和元禄落語心中』を読んだ若い人が、ネット上で「落語って意外と面白そう」「今度寄席に行ってみようと思う」といったツイートをするなど、漫画をきっかけにこれまでに届いていなかった人に落語への関心が生まれているようです。また、「話がうまくなりたい」「面白い話をして人気者になりたい」といった人が、落語家の話術に興味を持っているようです。

みなさんは落語にどんなイメージを持っているでしょうか? なんとなく、日本テレビ系列で放送されている長寿番組『笑点』の様子を思い浮かべるかもしれません。多くの人にとっては一番親しみやすい落語家といえば、やはり笑点のメンバーなのかもしれません。しかし、番組内でやっているのは大喜利で、メンバーの落語を聞くことはできません。また、タレントの笑福亭鶴瓶さんや明石家さんまさんなども、今やテレビタレントとしての仕事がほとんどになっていますが、元は落語家の師匠の元に弟子入りして芸能活動をスタートさせました。

NHKでは落語を放送していることもたびたびありますし、東京都内では毎日浅草の演芸場などで寄席をやっていますが、腰を据えて聞く機会はなかなかないのではないかと思います。「古くから日本にある、伝統的な大衆芸能」とは知っているものの、なかなか普段は触れることのない文化。それが近年の落語と若い人との関わり方ではないでしょうか。

落語の誕生は江戸時代よりもさらに前にさかのぼる

そもそも落語家が生まれた原型は、諸説がありますが、大名のそばに仕えて話を訊いたり、世の中の動きを話したりする「御伽衆(おとぎしゅう)」と呼ばれる人たちといわれています。江戸時代には、お金を取って話を聞かせる「噺家(はなしか)」が登場し、江戸や大阪で活躍しました。そしてこの時代に「寄席」が誕生して、現代の落語へと受け継がれているのです。

落語の演目の内容は町人が主役の人情の話、武士が主役の話、いつも騒動を起こす与太郎の話、飲兵衛の話など、いろいろなパターンがあります。たくさんのパターンがあるとはいえ、古典落語は江戸時代に生まれた物語ですから、演目の数は、実は現在活動している落語家の数よりも少ないといわれています。

近年の日本では、お笑いというと漫才師がポピュラーですが、漫才師が自分でゼロからネタをつくっていくのに対して、落語家は基本的にはすでに存在している物語である落語を披露しています(中には「新作(創作)落語」と呼ばれる、比較的新しく、オリジナルの落語を披露する落語家もいますが)。せっかくお笑い芸人のステージを見に来たのだから、今まで見たことのない新作ネタを聞きたくなるのは当然のことでしょう。しかし、落語家が毎度おなじみの落語でも寄席に来たお客さんの笑いを取ることができるのはどうしてなのでしょう。

「マクラ」「本題」「オチ(下げ)」と、「間」をいかにうまく展開できるかが勝負

すべての落語には「オチ(または下げ)」があり、何度も聞いている人は、もちろんそのオチを知った上で落語を聞いています。そんなおなじみのオチでも笑ってしまうのは、やはり落語家の話しが上手だからなのです。

落語は、基本的な構造として「マクラ」「本題」「オチ」でできています。まず、落語の本題に入る前にお客さんを掴むのが「マクラ」です。お客さんが本題への興味を持つように自然な話題で耳を集めるのが目的で、たわいない世間話から、徐々に本題に入って行きます。そしていよいよ本題。面白おかしく起承転結をつけて話し、最後にオチを持ってくるのです。

落語の舞台では、派手な照明や舞台装置などがありません。座布団一枚とマイクだけのステージで、目の前のお客さんをいかに笑わせるかが勝負ですから、身振り手振りを交えて物語が伝わるようにするのが特徴です。例えば、比較的有名な演目である『時そば』でそばを食べる場面では、常に持っている扇子を箸に見立てて、「ズルズルズル~」と音を立てて本当にそばを食べているかのように見せることで、より臨場感を持ってお客さんを話=「噺」に引き込むのです。このそばを食べるジェスチャーは、テレビで観たことがあるかもしれませんね。

そんな身振り手振りと同じくらい重要なのが、話をするときの「間」、つまり「お喋りの抑揚」だと言われています。落語に限らず、人前で話すことに慣れていないと内容を間違えずに喋ることに精一杯で、早口で、かつお喋りのトーンが単調になってしまいがちです。しかし落語の名人は、お喋りをするはずの場であえて喋らない時間をつくり、トーンを抑えてお客さんの注意を引きつけます。そして一方的に落語を披露するのではなく、その日その日のお客さんの様子をうかがいつつ、ゆっくりと喋りはじめるのだそうです。

「うまい人ほど喋らない」という言葉もあるくらい、落語で重要視されているお喋りの「間」。これを使いこなすことができれば、私たちの日常生活でもとても役に立つかもしれませんね。

落語家を目指したい人はまず寄席に行って生の落語を体験してみよう

将来、「落語家」になりたいと思った人は、きっと普段からクラスで友達に話を聞かせて笑わせることに喜びを感じている人ではないでしょうか。人を笑わせる仕事にもいろいろなジャンルがありますが、古典芸能の道では、人を笑わせるだけでなく、日本の文化を受け継いでいく役割も背負うことになります。落語家を目指してみたいという人はまず、寄席に行っていろいろな落語家の噺を聞いてみてください。その中に、もしかしたら将来の自分の師匠となる人がいるかもしれませんよ?

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「落語家」
はこんな仕事です

寄席などの舞台で落語を演じるプロフェッショナル。落語家は声色、仕草のバリエーション、扇子や手拭いなど、ごく限られた小道具を使用し、老若男女さまざまな登場人物を一人で演じ分け、最後に「オチ」がつく噺(はなし)を縦横無尽に繰り広げていく。東京であれば新宿や浅草などの寄席、大阪では天満宮の寄席が主な活躍の場となるほか、全国各地のホールでも定期的に公演が行われている。プロの落語家になるには、まずは一門の師匠に弟子入りすることが第一歩。見習いから始めて、修業を積むことで少しずつ昇段をしていく。

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