まだ寒いのに早くない? 冬の終わりに吹く「春一番」って、何が一番なの?

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まだ寒いのに早くない? 冬の終わりに吹く「春一番」って、何が一番なの?

2016.01.25

提供元:マイナビ進学編集部

まだ寒いのに早くない? 冬の終わりに吹く「春一番」って、何が一番なの?

寒さが続く冬本番は、春が待ち遠しくなるころ。春が近づくと「春一番」が吹きますが、いったい何が一番なのでしょうか。その秘密をご紹介します。

この記事をまとめると

  • 春の訪れを告げる「春一番」を認めるにはいくつかのルールがある
  • 季節の変わり目を知らせるだけでなく、安全のためにもなる気象予報
  • 天気を予測して多くの人々を災害から守る、気象予報士の仕事

春一番と認めるには、いくつかのルールがある

日本には「四季」と呼ばれる4つの季節があり、それぞれの時期で季節の変わり目を楽しむことができます。例えば、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と呼ばれる日がありますが、これらはまさに季節の移り変わりをもとにつくられた日と言っていいでしょう。

季節の移り変わりを感じるのは、もちろん日付だけではありません。天気予報やニュースを見ていると、よくそういった気候の変化を伝える場面に出会うことがあります。例えば「春一番」。よくニュースで「今日は春一番が吹き、いよいよ春の気配を感じる季節になりました」なんていわれていますよね。

春一番が吹くと、春がやってくるということなのでしょうか。そもそも、「春一番」ってなんなのでしょうか。実は、春一番にはいくつかのルールがあり、それらをクリアすると「春一番が吹いた」と認定されるのです。

実は、「春一番が吹かない年」も存在する?

ニュースでよく聞く「春一番が吹いた」というフレーズ。春一番は「風」だということは分かるのですが、風なんて毎日そこらじゅうで吹き続けています。その中でどれが一番で、どれが二番かなんて分かるわけありません。

ただ、春一番には細かな規定が決められており、「風」のすべてが当てはまるわけではないのです。その条件を見てみます。

春一番として大切なのは、まず「吹いた時期」。その名前からも分かるように、春が訪れる際に吹く風ということで、春一番は「立春」から「春分の日」の間に吹いた風のみが認められます。立春は、2016年の場合が2月4日。そして春分の日は、2016年だと3月20日にあたります。ですから、その間に吹く最初の風でないと春一番とはなりません。

かといって、この期間内に吹く強い風であればなんでもいい、というわけではありません。春一番が吹くときの「気圧配置」も重要です。気圧配置とは、高気圧や低気圧が日本やその周辺の海上のどこに発生しているか、ということ。そして春一番の場合は、日本海付近に低気圧が発達していなければならない、という決まりがあります。

そして、「風の吹く方向も重要」です。春一番として認められるのは、南から吹く風。モノが高いところから低いところへ転がるように、風も気圧が高いところから低いところへ吹きます。春一番として理想的なのは、先ほど説明した日本海の低気圧に向かって、南から吹く風です。ただしこちらは少し曖昧(あいまい)で、基本的には南からくる風となっています。南から吹いてくる風ですので、春一番はそのほとんどが暖かい風なのです。

これだけでもかなり絞り込まれましたが、もう一つ春一番になるためのルールがあります。それは、風速です。春一番は、「毎秒8m以上の風」でなければダメということになっているのです。毎秒8mというのはなかなかの強風。時期、気圧配置、方向、そして風速。この4つの条件を満たして最初に吹いた風が、ようやく春一番となるのですね。

しかしこんなに条件が厳しいのだとすると、もしそういう風が一度も吹かずに春分の日が過ぎてしまった場合はどうなるのでしょうか。実は、その場合は「春一番は吹かなかった」ということになるのです。

先ほども説明したように、春一番とはいろいろな条件のもとに成り立つもので、決して「春に吹く最初の風」ではありません。ですから、春一番のない年もあるんですね。

ではなぜ、このような春一番をニュースや天気予報で盛んに報じるのでしょうか。まず、春一番が吹くような気圧配置や風の吹き方は、冬から春へと季節が変わり始めたサインになるといえるからです。みなさんも、春一番が吹いたニュースを聞くと「春が近づいているんだなあ」と思いますよね。

ただ、それだけが全てではありません。というのも、春一番が吹いた日は気温が上がりますが、それ以降はまた下がることも少なくありません。必ずしも「春一番のあとは暖かな春の陽気になる」というわけではないのです。

大切なのは、春一番がとても強い風だということ。都市に住んでいる人にとってはただの強風ですが、土地や仕事によっては非常に危険な場合もあるのです。それに気をつける意味でも、春一番を伝えているのです。

特に雪の多い地域では、春一番が吹いた後に、暖かい風で溶かされた雪が崩れ、雪崩(なだれ)が起きる可能性が出てきます。そのほかにも、強い風が吹けば海は荒れて、漁師さんにとっても大きな問題となるでしょう。その注意を呼びかけるという意味でも、春一番を伝える必要性があるのです。

自然災害を予期して、きちんと備えるための気象予報士の仕事

春一番に限らず、季節の変わり目や大雨、台風など、天気が私たちの生活に及ぼす影響はとても大きいのです。場合によっては、そういった天気が災害を起こし、私たちの身に危険を及ぼすこともあります。

特に、自然が身近な場所で生活している人にとって天気予報というのは、「傘を持っていくかどうするか」以上のとても大切な情報です。その予報を考える気象予報士の仕事は、自然災害に備えて人々を危険から守るため、極めて重要なのです。

日本は特徴的な4つの季節がきちんと訪れる国。だからこそ、ときとして災害から人々を守る役割もこなす気象予報士は、非常に重宝される仕事なのです。

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「気象予報士」
はこんな仕事です

多岐にわたる気象観測のデータを基に、天気を予測する仕事。テレビやラジオなどの放送局に所属し、気象キャスターとして活躍したり、民間の気象会社に入社して天気予報を発信したりする。お天気だけでなく台風などによる災害が予測される場合は、具体的な避難の目安を説明することも重要な仕事。農業や漁業はとくに天気に左右されることが多いため、正確な予報が求められている。たとえば、スーパーでは天気予報が生鮮食品の仕入れ量を決める指針になるなど、さまざまな分野で気象予報は必要とされている。

「気象予報士」について詳しく見る