最初は平面の紙からはじまる!? 服ってどうやって立体につくるの?

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最初は平面の紙からはじまる!? 服ってどうやって立体につくるの?

2016.01.22

提供元:マイナビ進学編集部

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最初は平面の紙からはじまる!? 服ってどうやって立体につくるの?

私たちが着ている服は、もともとはとある「紙」から生まれているのだとか。服が平面から立体になるまでの流れをご紹介します。

この記事をまとめると

  • 洋服をつくるためにはパターンと呼ばれる洋服の設計図が必要
  • パターンは動きやすさやシルエットの美しさも考えてつくられている
  • パターンをつくる人は、洋服の仕組みやつくり方をきちんと理解していなければいけない

洋服をつくるためにはパターンが必要!

家庭科の授業で、エプロンや浴衣をつくったことはありませんか? 例えばエプロンなんて、形はとても単純なのにいざつくるとなるととても苦労した人も多いのではないかと思います。そのときに、まず紙で型紙をつくって、布に当てて布を切っていきませんでしたか?

私たちが普段着ている洋服も型紙をもとにつくられていて、この型紙のことを「パターン」と呼びます。パターンは洋服についてのさまざまな情報が詰まっている、いわば設計図のようなもの。パターンがきれいに引かれているかどうかで洋服の出来上がりがまったく異なってくるほど、とても重要なものなんです。

洋服のもととなっているパターンの、さらにもとになる、「原型」というものがあります。市販の洋服のパターンは、日本人のバスト、ウエスト、ヒップなどの平均サイズをもとにした原型からつくられています。オーダーメイドで洋服をつくる場合は、その人のサイズをきちんと測り、原型から作成します。

原型は、組み立ててみると身体にぴったりとフィットするようになっています。この原型に「ゆとり」を追加して、動きやすく着られるようにしていくのです。また、原型にはあらかじめ平面の布を立体的にするように、「ダーツ」が含まれています。ダーツとは、えりや胸などに服のふくらみを出すためにポイントの布をつまんで縫い合わせる部分のこと。デザイン上で重要なポイントなのですが、邪魔になってしまうことがあります。しかし、ダーツがないと服は立体的になりません。そこで、原型にあるダーツをさまざまな方向に少しずつ分散して、デザイン上の邪魔にならないようにしていくこともあります。

ジャケットをつくるとしたら、パターンはどうやってつくっていく?

原型が用意できたら、原型をもとにパターンをつくっていきます。例えば、制服でも着ているジャケットをつくるとしましょう。

胸やお腹、背中など体の中心部分を「身頃」といい、まずは身頃からパターンを引いていきます。身頃のパターンを引くときのポイントは、体の凹凸に合った立体感をイメージすることです。背中、肩甲骨のあたりの凹凸や、女性の場合は胸やウエストがあるので、その立体感を出すためにダーツを多めにとります。ダーツをあまり目立たなくするため、「切り替え」の中に含ませてしまうこともあります。「切り替え」とは、生地同士を縫い合わせたときにできるラインのことです。制服のジャケットを見てみると、胸のあたりや背中に縦に縫い目が入っていたりしませんか? この切り替えは、デザイン的にも必要ですが、立体感を出すために必要なものなんです。

身頃のパターンができたら、それをもとに「そで」と「えり」のパターンを引いていきます。このとき腕を上げたり下げたりしたときに窮屈にならないように、ある程度のゆとりがなければいけません。しかし、ゆとりを持たせすぎてしまうと逆に腕が太く見えてしまいます。そのため、肩や腕の付け根まわりにほどよいゆとりを持たせて、着心地がよく、かつ見た目もスッキリするように計算しながら、パターンを引いていきます。

身頃とそで、えりのパターンができたら、ポケットやボタン、ステッチの位置を決めて書き込みます。最後にミシンで縫うための縫いしろを周りにつけたら、ジャケットのパターンの完成です。

市販の洋服は、S、M、Lなどサイズ展開がされていますよね。サイズ展開をするためには、一つのパターンを元に、少しずつ大きくしたり、小さくしたりしてつくっていきます。このサイズ展開のことをグレーディングといい、グレーディングを専門に行う人もいます。グレーディングにはアパレル用のCADという機械が使われます。

パターンを引くために洋服の仕組みやつくり方を理解しよう!

パターンをつくるためには、洋服の仕組みやそのつくり方をちゃんと理解していなければいません。例えば、一着のワンピースを作るとき、脱ぎ着するためにはファスナーがどこまで開いたほうがいいか、裾よりも脇を先に縫わなければいけないかなど、洋服に関する知識がないとパターンが引けないのです。また、レディースやメンズ、キッズなど、性別や年齢によってもパターンは全く異なってきますから、それぞれ洋服の特徴や仕組みを理解していなければいけないのです。

パターンをつくることを専門にしている職業の人をパタンナーと呼びます。パタンナーは、デザイナーが描いた平面のデザインを立体に起こしていくことが主な仕事です。デザイン画に描かれたとおりのシルエットを立体に起こし、デザイナーがイメージした通りの洋服をつくるのは、簡単そうに思えてとても難しいことです。素材の硬さによってもシルエットは変わってしまいますし、柄ものならどこに柄の中心がくるのかということまで考えなくてはいけないのです。

また、洋服は着たときにスタイルがよく見えるということも大切。お店で洋服を試着して「あれ? デザインはいいのに、なんだかこのパンツ足が短く見える……」「シンプルなデザインなのに、ものすごく形がきれいで痩せて見える!」ということがあると思いますが、そんな洋服の形と印象を大きく左右するのがパターンなのです。スタイルがよく見える洋服がつくれるかどうかは、パタンナーの腕にかかっています。

パタンナーになるためには、服飾について学べる専門学校や大学に進学して、洋服の知識を身につけていきます。パタンナーという仕事に興味があれば、まずは市販で売っているパターン付きの洋裁の本を買って、いろいろな洋服をつくってみるといいですよ。

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「パタンナー」
はこんな仕事です

デザイナーが起こしたデザイン画を基に、縫製の型紙をつくる仕事。イメージや指示が書かれた平面画から立体的な服にするために、ダーツや縫いしろなどを加えパターン作製する。型紙を基に生産をするので、ミスがないように慎重に作業を進めていく。コンピュータのCADを使用してパターン作製をするのが最近の傾向である。また、就職先は服飾メーカーや、サンプル専門メーカー、縫製工場、デザイナーのアトリエなど。経験を通して実力を付ければ、フリーランスとして働くことも可能だ。

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