10代の起業家も増加中! ベンチャー企業ってほかの会社とどう違うの?
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ニュースなどでよく耳にする「ベンチャー企業」という言葉。一体どういう会社のことをそう呼ぶのでしょうか。気になる企業の仕組みについてご紹介します。
この記事をまとめると
- ベンチャー企業とは、今までにない新しいビジネスを行う企業などのことをいう
- 若い人がやることも多く、うまくいけば「大企業」と呼ばれるような規模になる
- そのようなベンチャー企業を立ち上げていくのが、アントレプレナー(起業家)
「冒険」を意味する「ベンチャー」が指すものとは
世の中にはいろいろな企業(会社)があり、それぞれの企業で関わっているビジネスの内容は異なります。例えばコンピュータ関連のビジネスをしている企業は、「IT企業」なんて呼ばれますね。
そのほかにも、「○○企業」と呼ばれるケースはたくさんあります。例えば、規模が大きく、誰もが知っているような企業は「大企業」といわれます。その一方で、規模の小さな企業は「中小企業」と呼ばれることが多いでしょう。
さらに、最近は「ブラック企業」という言葉も聞くのではないでしょうか。これは、社員の人たちの働く環境や待遇が非常に悪い企業のこと。全然休ませてくれなかったり、給料が低かったり……というケースが代表的です。
それ以外によく聞かれる言葉で、「ベンチャー企業」というものがあります。この意味を知っている人はどれほどいるのでしょうか。ちなみにベンチャーとは、英語で「冒険」の意味。アドベンチャーとほぼ同じです。
「冒険+企業」とは、どういうことを表現しているのでしょう。これを説明していきます。
時代の流れを読めば、ベンチャー企業が大成功することも
ベンチャー企業とは、大まかにいえば「新たなアイデアやサービスをもとに、これまでにない新ジャンルのビジネスを行う企業」のことを指すことがあります。例えば、まだ誰もやっていない、あるいは、やっている人が少ないビジネスなどが挙げられます。となると、それはどれだけの成功が見込めるか分からないものですよね。そういうことから、「冒険」を意味するベンチャーが使われるようになりました。
誰もやっていないビジネスとは、どんなものでしょうか。最近特に多いのは、コンピュータやインターネット関連のものです。コンピュータやインターネットは、ここ何年でどんどん急速に進化しています。すると、それに合わせてビジネスの形も変わっており、これまでにないサービスが必要となったり、出てきたりしているのです。ベンチャー企業の多くは、そういったコンピュータやインターネット関連のビジネスに関わることが少なくありません。
全てのベンチャー企業に当てはまるわけではありませんが、基本的には社員が少なく、会社の歴史も浅い企業がほとんどです。それはそうですよね。今までにない新たなビジネスを行うのですから、それに挑戦する人は少ないですし、歴史も浅くて当たり前です。
では、どういうふうにベンチャー企業がつくられるのでしょうか。実はこれらの企業は、まだ若い人たちが数人で始めるケースが多いのです。中には、大学生が立ち上げたり、10代の人が始めたり……。こういった人たちが、今までにないジャンルのビジネスを打ち立てて、それで成功を収めようとします。
今までにないビジネスですから、当然ながらそれがどこまで成功・ヒットするのか分かりません。もちろん、ある程度、成功すると思ってベンチャー企業を立ち上げるのですが、失敗してしまうケースもあります。また、数年間はそのビジネスが成功しても、それが何十年も続くか分かりません。だからこそ「冒険」といわれるのです。
その代わり、成功したときは大きな利益を手にします。なぜなら、ほかの誰もやっていない新たなビジネスなのですから、成功すればその中心として影響力を強めることができます。
もちろん、大企業に入るほうが「安定」という意味では勝ります。何十年も続く企業で、一般的なビジネスをやっていれば、大きな変化にのまれることはないでしょう。
ただ、ベンチャー企業の場合は、大きな変化にのまれて失敗すれば厳しいものの、その変化に合わせたビジネスをうまく選べば、大企業を超えるほどの成功が得られます。現在、「大企業」となっている会社も、もともとは「ベンチャー企業」だったケースが多数です。これらは、まさに時代の変化を読んで、新たなビジネスで成功させた結果といえます。
なお、ベンチャー企業を立ち上げる上で、最も困るのが資金です。企業を運営するには大きなお金が必要ですが、新たなビジネスを始めるわけですから、最初から利益がどんどん出るわけではありません。つまり、資金を自分たちで用意することが困難なハードルの一つです。
そこで、ベンチャーキャピタルという「救世主」が現れます。ベンチャーキャピタルとは、将来有望なベンチャー企業を見つけて、お金を支援する会社。もちろん、支援した会社が成功すれば、ベンチャーキャピタルにも利益が発生します。
ベンチャーキャピタルは、いいベンチャー企業と悪いベンチャー企業を見分けるのが得意なため、まず彼らに認められることが、成功への大きな一歩となるかもしれません。いずれにせよ、こういった中でベンチャー企業が世の中にどんどん出てきているのです。
アントレプレナーとして、自分の会社を立ち上げてみる?
冒頭で述べたように、コンピュータの発達によって、いろいろなものが変化してきました。例えば、切符を使って電車に乗っていたのがICカードになったり、スマホの機能がどんどん増えたり。これらによって、私たちの生活は一気に変化しています。
だからこそ、新たなビジネスの生まれる機会が増え、ベンチャー企業が登場しやすくなったといえます。実際、大きな野望を持った人たちがベンチャー企業を立ち上げ、成功を収めているのです。
なお、このように自分で会社を起こす人のことをアントレプレナー(起業家)といいます。企業を起こす(起業)にはさまざまなリスクがつきまといますが、きちんとした狙いや素晴らしいアイデアがあれば成功する可能性もあります。そして成功すれば、大きな成功が待っているのです。
自分のアイデアで勝負したい、自分が新たなビジネスを立ち上げたいという方は、若手起業家が書いた本を読んでみたり、テレビやインターネットで話題のビジネスに注目してみたりことで、「起業する」「企業をつくる」ということがどういったことか、より詳しく分かるはずです。若手起業家たちの情熱や経営のコツ、忍耐力、粘り強さを読み解くことで、起業につながる素養を身につけることができるかもしれません。
起業に興味が湧いた人は、まずは日常や身近にあるものをヒントに、これからヒットしそうなビジネスやサービスを自分なりに考えてみるときっと面白いはずですよ。
この記事のテーマ
「ビジネス・経営」を解説
法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。
この記事で取り上げた
「アントレプレナー(起業家)」
はこんな仕事です
自らビジネスプランを考えて、会社を起こす仕事。これまでにない斬新なアイデアで、ベンチャー企業などをつくる人も増えている。かつて株式会社をつくる場合は1000万円以上、有限会社をつくる場合は300万円以上の資本金が必要だった。しかし、2006年5月に会社法が施行され、1円の資本金で起業が可能になり、税務署に開業届などの書類を提出するだけで容易に会社をつくり、社長になれるようになった。会社を起こした後は、自ら考えた経営ビジョンの下、戦略と計画を立てて会社を経営していく。
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