不良っぽいけど実は効果的! 勉強中のガムがはかどるらしい
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いつもガムをクチャクチャかみながら勉強。そんなことをしたらマナーが悪く、不良っぽく見えてしまうかも。しかしガムには、勉強に役立つうれしい効果があります。「どうも集中ができなくて」というアナタは要チェック!
この記事をまとめると
- モノをかむという行為には、脳にさまざまなメリットがある
- ガムをかむことで記憶力、集中力が増し、眠気防止につながる
- ガムをかみ過ぎるとお腹がゆるくなるので注意が必要
ガムで記憶力・集中力がアップ
せんべいや魚の干物などが食べられていた昔に比べて、今はスナック菓子やインスタント食品などやわらかい食べ物が増えました。その分、かむ力を必要とする機会も少なくなっています。しかし、モノをかむ行為はとっても大事。口を動かしてアゴを運動させると、顔にある25種類の筋肉が使われ、脳への血液循環をうながします。そして記憶をつかさどる海馬(かいば)や集中力に影響する前頭連合野(ぜんとうれんごうや)などを持つ大脳の活動を活発にしてくれます。
また、ガムはイライラ解消にもオススメ。ささいなことで友達とケンカして、「ムシャクシャする、もう爆発しそうだ!」なんて人はいませんか? ガムをかむ行為は、ストレスに反応して放出されるホルモン「コルチゾン」や、人が興奮状態のときに分泌するホルモン「アドレナリン」「ノルアドレナリン」を減らす効果があります。また、「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内の神経伝達物質「セロトニン」がたくさん出て、気持ちを安定させてくれます。
眠気防止にも最適!
ガムは、かめばかむほど脳の血のめぐりを良くして、眠気を防止する効果があります。日本チューインガム協会も「チューインガムの咀嚼(そしゃく)によって眠気防止効果、覚醒効果が現れることは、これまでの実験によって科学的にも明らかになってきている」とコメントするほど。
より覚醒効果の高いガムを求める人には、中枢神経を刺激して脳を活性化するメントール、コーヒーにも含まれる眠気防止成分のカフェインが入ったものがオススメ。ですが、ガムの効果を過信しすぎないようにしましょう。ひどく眠たいときは、疲れた体が休息を求めている証。30分程度軽く眠ってから勉強を再開するというのも一つの手です。
ガムを食べ過ぎるとお腹がゆるくなる?
ガムをかむと脳にさまざまなメリットがあることがわかりました。ただし、注意も必要です。「これで頭がよくなる!」「眠くならないから!」と毎日たくさんのガムを何時間もかみ続けないように気をつけましょう。特に人工甘味料のキシリトール、ソルビトールなどが入ったガムは、それら成分が腸を刺激して、お腹をゆるくする可能性もあるようです。例えば“勉強の集中に役立つサポートアイテムの一つ”と考え、「1日2粒まで」とルールを決めてガムと付き合うのがいいかも。
【参考サイト】
日本チューインガム協会 公式サイト
http://www.chewing-gum.org/
http://www.chewing-gum.org/data/kinou07.html
【参考文献】
脳がさえる50の習慣 医学博士 大島清著(ワニ文庫)