出版社と本屋だけじゃない? 本を読者に届けるために欠かせない仕事がある!

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出版社と本屋だけじゃない? 本を読者に届けるために欠かせない仕事がある!

2016.01.19

提供元:マイナビ進学編集部

出版社と本屋だけじゃない? 本を読者に届けるために欠かせない仕事がある!

読書や本屋に行くのが好きな高校生は多いはず。本が出版社から書店に渡るまでには、ある職種の存在が欠かせません。その役割についてご紹介します。

この記事をまとめると

  • 新しい本が毎日書店に並ぶのは「取次」という職種があるから
  • 「委託販売制」や「再販制度」など本の販売にはさまざまな決まりがある
  • 出版不況だからこそ、本当に読者に求められる本の内容が大切になる

新しい本って、どうやって毎日書店やコンビニに並んでいるの?

読書が大好きで、学校帰りに本屋さんに寄ったり、コンビニで雑誌や書籍を手に取ることが日常的な行動になっている生徒さんは多いと思います。インターネットで動画を見たり、音楽を聞いたり、スマホやポータブルゲーム機でゲームをしたりと、最近世の中の娯楽にはたくさんの種類がありますが、やはり新しい本を手にしたときの気持ちは特別なものですよね。書店やコンビニには毎日新しい本が並びますが、どのような流れで店頭に並んでいるのかご存じでしょうか? 今回は私たちの生活とは切ってもきれない大切な「本」がどのように世の中に出て行くのかをご紹介しましょう。

本をつくるのは、出版社の仕事です。しかし、出版社が直接本を書店に持って行って売るわけではありません。本が日本全国の書店に並び、みなさんが手に取るまでには、本の流通を行う「出版取次」という職種が活躍します。出版取次会社とは、簡単にいえば本を扱う問屋さんです。出版社と書店の間をつないでいる仕事で、雑誌や書籍などの出版物を出版社から仕入れて書店に卸す役割を担っているのです。出版社の雑誌や書籍はいったん取次会社の倉庫に集められます。そして、そこから全国の書店へと運ばれ、店頭に並ぶことになります。つまり取次業者がいるおかげで出版社は自ら書店に商品を置きに行く手間がかからないわけです。もし、あなたが書店に行き「この本を取り寄せてほしいんですけど」と頼んだ場合、書店は取次会社に本の注文が入ったことを伝えます。すると、取次会社が出版社に本の注文をして書店に送るのです。

「委託販売制」があるから新しい本を仕入れることができる

また、本の代金の精算なども取次会社が出版社と書店の間に入り、行っています。さらに取次会社が担っているのが、新しく出版される本をどの書店にどのくらい卸すのかという、「配本」です。配本は、過去の書店の売り上げデータを参考に決められます。出版社では、新刊を出すときに受注数からどれくらい売れるのかという予測を立てます。「発行部数」という言葉を聞いたことがあると思います。また、「第1刷」という文字が書籍の巻末に書かれていることがありますが、これは最初に出版する数のことです。出版社は新刊の注文数をもとに、発行部数を決めるのです。売れる見込みのないものをいきなりたくさん発行しても仕方がないからです。ということは、新刊は発行した部数分しかないということになります。そうなると、あまり販売実績がなく売れる見込みのない書店に新刊を多く配本してしまうと、販売実績が多い書店に置く数が少なくなり、在庫切れが起こってしまいます。ですから、取次会社は過去のデータに基づいて新刊の配本を決定しているのです。逆にいえば、小さくてあまり販売力のない書店にはベストセラー作家の新刊などは少量しか入ってこないということです。

もう一つ知識として覚えておいてほしいのが、「委託販売制」です。これは出版社が書店に本の販売を委託するというシステムで、基本的に実店舗を持たない出版社は、ネットでのオンライン販売以外に関しては販売を書店に委託する必要があるのです。このシステムで注目したいのが、「返品」ができるということです。出版社から仕入れた本を、書店は原則として自由に返品できるというもので書店は売れると思う本を取次から仕入れ・販売しますが、あまり売れなかった場合は取次に返品することができるのです。つまり注文した本を買い取らなくても良いということです。この仕組みのおかげで、書店は売れ残る心配をせずに仕入れを行うことができています。

一方で、「責任販売制」という取り決めもあります。これは、出版社・取次・書店が仕入れや返品について取り決めを行い、一般的に書店側に仕入れや返品について一定の条件を課す代わりに、書店側の利益の引き上げや希望数を出荷するなどを与える取引方法です。これにより、出版社側は返品の受け入れを減らすことができ、また書店側もしっかり売り切ることができれば利益につながることになるのです。

「再販制度」があるからどこの書店で買っても本の価格は同じ

また、「再販制度」も大きな特徴として挙げられます。日本では法律により、「メーカー同士が価格を決めて維持することを禁止する」という「独占禁止法」があります。ただし、出版に関してはこの法律が適用されず、出版社は本の価格を決め、書店はその金額を守って販売しなくてはなりません。どうしてこのような決まりがあるのかというと、書店が本の価格を自由に決められることにしてしまうと、都会の大きな書店と地方の書店では売れる数が違うために、価格に大きな差が出てしまい、全国どこの書店でも誰もが平等に本を買うことができなくなってしまうからなのです。また、大手の書店と小さな書店で価格競争が起こってしまうと、小さいな書店は生き残ることができません。こうした格差をなくし、誰もが本を手に取る機会を損なわないようにしているのです。

このように、出版業界にはさまざまな仕組みがあります。これからの出版業界で働く人たちは、紙の出版にも電子書籍にも対応して販売経路を考えて行く必要があります。また、書店で本を手に取ることはなくてもAmazonなどのネット販売や電子書籍でも本が読まれることを踏まえると、より多くの読者を獲得する本の企画・内容を考える力も求められるでしょう。新刊を手に取ることの喜びを、どんな形態であれ感じられるようにする使命を帯びた出版業界で働く人は、本が好きな人にとってはとてもやりがいのある仕事ではないでしょうか。

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「出版業界で働く人」
はこんな仕事です

書籍や雑誌などの出版物を手掛ける仕事。出版社には企画、取材、執筆などを担当する編集者、校正者、進行管理や原価計算、印刷や製本管理など、数多いスタッフがいる。実際に本をカタチにするスタッフ以外に、出版物を書店へ流通させる営業マンがおり、電子書籍を扱うデジタル部門の担当者、読者に魅力を伝える仕組みを考える宣伝・プロモーターなどさまざまな担当者が働いている。出版社からは、編集プロダクション、カメラマン、ライター、イラストレーターなどの専門クリエーターへ外注する場合が多い。

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