耳じゃなくて、骨で聞く!? 耳に入れない不思議なヘッドホンがある?

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耳じゃなくて、骨で聞く!? 耳に入れない不思議なヘッドホンがある?

2016.01.18

提供元:マイナビ進学編集部

耳じゃなくて、骨で聞く!? 耳に入れない不思議なヘッドホンがある?

イギリスで誕生したとあるヘッドホンは、従来の耳につけるタイプとは異なる、特徴的なつくりで話題を集めています。そのつくりや仕組みについてご紹介します。

この記事をまとめると

  • 画期的なスマートヘッドホンが誕生している
  • 骨伝導技術は、もともと難聴の人向けなどに開発されていた
  • 環境や人間の健康に配慮したデザインが求められている

画期的なスタイルをしたヘッドホンが誕生した!?

音楽好きのみなさんは、通学途中の電車やバスに乗っているときなどにヘッドホンで聞いていると思います。近年ではスマホや携帯音楽プレーヤーの普及により、移動中に限らずヘッドホンで音楽を聞く割合はどんどん増えているようです。

それに伴ってヘッドホンも多種多様な製品が発売されています。多くの人は耳に入れるイヤホンタイプか耳全体を覆う密閉タイプのヘッドホンを使っていると思いますが、そうした従来のヘッドホン像を覆す画期的なスタイルをした「スマートヘッドホン」と呼ばれる製品が世界から登場しています。それは「骨伝導型」のヘッドホンです。いったいどのようなものなのでしょうか?

イギリスで誕生した骨伝導型ヘッドホン「BATBAND」は、従来の耳につけるタイプとは異なる、頭にはめるリング型をしたヘッドホンです。音楽は聞きたいけれども仕事や勉強の最中で難しかったり、耳をヘッドホンで塞ぎたくないときにピッタリのアイテムです。このヘッドホン、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」でプロジェクトが公開されるや否や多くの海外メディアに取り上げられるなどして注目を集め、プロジェクトの期限を約2週間を残した段階で当初の目標額である15万ドルの約4倍の資金を調達しました。「BATBAND」は見た目のシンプルさとは裏腹に最先端のテクノロジーを駆使した「骨伝導システム」によりハイクオリティなサウンドが楽しめます。

骨伝導ヘッドホンは手軽で快適に音楽を楽しめる

骨伝導により音を聴く仕組みはこうです。頭に装着するとヘッドホンが電気信号を変換して内耳が認識できる音波を発することで、頭蓋骨を伝わって周波数で音を伝えてくれるのです。耳を塞ぐことなく音を楽しむことができ、かといって外部に音が漏れることもほとんどないため、仕事中や勉強中、移動をしている最中などさまざまな場面で、外部の音を遮断することなくプライベートな音楽体験もできるのです。また、「BATBAND」はワイヤレス式で、従来のヘッドホンのようにコードが邪魔になることがない上に、操作性もシンプルでBluetoothでスマホとの連動することによって快適な操作を実現しています。本体のタッチセンサーに触れてスライドすることで、選曲やボリュームの調整ができたり、反対側にあるセンサーでは通話対応やスイッチのオン/オフといった操作が可能です。さらにUSB経由でフルに充電することで6~8時間程度の連続使用が可能なので、長い時間のデスクワークのお供としても最適です。2017年7月以降に発売が予定されているようです。

もともと難聴の人向けなどで開発されていた骨伝導製品

じつは「BATBAND」の登場が初めてというわけではなく、骨伝導を使った製品はこれまでもつくられてきています。もともと難聴など、聴覚障害支援用品として開発された骨伝導の技術は、さまざまな製品に利用されています。お年寄りが使う補聴器や、携帯電話が普及しだしたころには、骨伝導式の電話機も話題になりました。また、工事現場などの大きな騒音の中でコミュニケーションを取らなければならない現場では、骨伝導を使ったヘッドセットを使用することでスムーズなやりとりを可能にしています。音楽を聴くだけでなく、いろいろな用途で使われているんです。

骨伝導自体を音楽に利用していた人物として有名なのが、ベートーベンです。彼は晩年、音楽家としては大きなハンデとなる難聴に悩まされていました。しかし彼はそれを克服して作曲活動を続けていたのです。なんと口で指揮棒を咥えると、ピアノに押し付けることでピアノの振動が指揮棒へと届き、そこから歯に伝わった振動がさらに頭がい骨を震わせ、その振動によって音を聞いていたそうです。まさに音楽家の執念を感じさせるエピソードです。また、骨伝導は人間だけの特性ではありません。クジラやイルカは、海の中を泳ぎながらアゴの付近にある骨によって水の振動を感じ取ることで、それを音として聞いているのです。

環境や健康に配慮した製品が現代に求められている

こうした骨伝導の技術を研究して製品の開発につなげる仕事を「インダストリアルデザイナー」といいます。インダストリアルデザイナーは、自動車、航空機、家電製品、医療機器、工場機械など、あらゆる工業製品を手掛ける仕事です。近年、インダストリアルデザイナーに求められるのは操作性や見た目はもちろんのこと、環境や健康に配慮した素材や設計等が重要視される傾向にあります。骨伝導ヘッドホンはまさしくそんな時代の流れに求められて誕生した製品の一つということができます。インダストリアルデザイナーを目指したい人は、環境や人間に役立つ製品づくりは何か、ということを念頭に置いてデザインすることで、より多くの人々に使用される製品を生み出すことができるのではないでしょうか。


※参照:Present the France Trip
http://francepresent.com/batband/

この記事のテーマ
機械・電気・化学」を解説

製品を効率よく大量に生産する機械の製造・操作・保守に関わったり、電気、石油やガスなどのエネルギーを安定かつ安全に供給する設備を運営・管理したりするための知識や技術を身につけます。機械や電気、化学物質を取り扱う資格取得を目指すカリキュラムが中心。危険物を扱うことも多いため、仕事への注意力や慎重さも身につける必要があります。

「機械・電気・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「インダストリアルデザイナー」
はこんな仕事です

自動車、家電製品、家具、文房具など、工業製品や日用品をデザインする仕事。コストや納期を考慮しながら色や素材を考え、デザインを起こしていく。消費者の生活を快適にするものを手掛けるため、美しさだけでなく機能性を追求した設計をしなければならない。また、ヒット商品を生み出すには、マーケティングや消費者のニーズを把握することも大切だ。メーカーや製造工場の担当者と打ち合わせを重ねてデザインの改善や修正を行うため、コミュニケーション能力や提案力が求められる。

「インダストリアルデザイナー」について詳しく見る