ミニスカにスキニーも! 定番アイテムを生み出したのは、実は同じ人物だった!?
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女子高生からも人気が高い、ミニスカやスキニーといったファッションアイテムは、全て同じデザイナーによってつくられたそうです。このデザイナーの歴史的な仕事についてご紹介します。
この記事をまとめると
- マリー・クワントはロンドンのデザイナーで、60年代ファッションの先駆者
- ミニスカートやスキニーパンツ、ホットパンツなどを生み出した
- 日本にもファッション界に衝撃を与えたデザイナーがいる
マリー・クワントってどんなブランド?
高校生のみなさんは、ファッションを楽しむうちに、だんだんと好きなブランドが見つかってくるころかと思います。友達と好きなブランドについて話したり、ブランドの専門店に買い物に行ってみたり、自分の好きなものが分かってくると楽しいですよね。
ファッションの世界にはさまざまな人気ブランドがありますが、お花のマークで有名な「マリー・クワント」というブランドをご存じですか? ファッションビルや百貨店などにショップが入っているので、見かけたことがある人も多いと思います。洋服は少し値段の高いものもありますが、ポーチや財布、コスメなどの小物は比較的リーズナブルで、手にとりやすいのではないでしょうか。もしかすると、みなさんも使っていたり、友達が愛用していることもあるかもしれません。
このマリー・クワントは、デザイナーのマリー・クワントが立ち上げたイギリスのブランドです。1955年に友人と「BAZAAR」というブティックをオープンさせ、若者たちに人気の店となります。その後、マリーは自分でも洋服をデザインするようになり、デザイナーとしての道を歩みはじめます。
実はこのマリー・クワント、現代で私たちが身につけているファッションを多く生み出した、すごいデザイナーなんですよ。今回は、私たちの日々のファッションにとって欠かせない存在ともいえる、この歴史的な功績を残したデザイナーについてご紹介します。
ミニスカートを生み出したマリー・クワント
マリーは1958年ごろに生み出したのが、ミニスカート。ミニスカートのミニは、マリーが好きだったイギリスの車「ミニ」からつけられたそうです。膝を出すミニスカートは当時の人にとってはとても斬新なアイテムで、「みっともない!」と言われたこともありました。しかし若者を中心に新しいファッションとして受け入れられ、60年代のファッションアイコンだったツィギーがはいたこともあり世界的に大流行します。今ではミニスカートをはくことは当たり前の風景になっていますが、当時の人々からすると、膝や太股が見えるこのスタイルは、ちょっとドキドキがあったのかもしれませんね。
その後、マリーはとても丈の短いホットパンツや、足のラインがはっきり出るスキニーパンツも考案しました。また、クリストバル・バレンシアガにインスピレーションを受けてデザインしたというカラータイツも発売し、瞬く間にブームとなりました。ロングブーツやリブセーター、ビニール加工のレインコートなどもマリーが世に生み出したアイテムです。どのアイテムも、現代のコーディネートにおいて重要な存在ですが、特にスキニーパンツやカラータイツなど、おしゃれを楽しみたい人にとっては注目したいものばかりです。
マリー・クワントは60年代のおしゃれの先駆者であり、マリーがいなければ今のファッションもなかったかもしれないのです。普段、雑誌やテレビで見るファッションのコーディネートにも、これらマリー・クワントの仕事が脈々と生きていると考えると、ファッションを楽しむ目線も変わりそうです。
日本のデザイナーも世界に衝撃を与えていた!
60年代のファッションは今でも繰り返しトレンドとなっていて、「今シーズンは60年代をテーマにコレクションを作ったの」と話すデザイナーも少なくありません。それだけマリー・クワントはファッション界に大きな影響を与えたのです。
日本のデザイナーも、ファッション界に影響を与えたことがあります。例えば川久保玲氏がデザイナーを務めるコム・デ・ギャルソンは、1982年のパリコレクションで、全身真っ黒のコレクションを発表しました。今では全身黒というファッションは当たり前になってしまいましたが、当時は華やかさを感じない黒いスタイルはとても斬新で、「黒の衝撃」と呼ばれたのです。その後もコム・デ・ギャルソンはこぶのついたドレスや穴の開いたニットなど、驚くようなデザインの洋服を次々と発表し、世界に衝撃を与えました。
ファッションデザイナーは、いつも新しいものを生み出すために写真や映画、時にはアートなどにも触れて、さまざまなものからインスピレーションを得て、デザインを考えています。洋服が好きでファッションデザイナーになりたいと思っている人は、洋服について学ぶのはもちろん、日ごろからさまざまなものに興味をもち、そこから新しいイメージを膨らませることができるようにしておくと、デザインにも役に立つはずです。新しいイメージを膨らませることで、マリー・クワントがこれまで生み出してきた画期的なアイテムに続く、未来のファッションデザインを生み出すことができるかもしれませんよ。
※引用元:GIRLY
http://girly.today/5970
この記事のテーマ
「ファッション」を解説
ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。
この記事で取り上げた
「ファッションデザイナー」
はこんな仕事です
衣服などの製品をデザインする仕事。大別すると、企業に勤務して働くデザイナーと、フリーランスを経て活躍するデザイナーの2つがある。どちらも、その時々の流行を踏まえながらコンセプトを考え、デザイン画を作成。それを基に型紙をつくるパタンナーや縫製・プレス担当者などに指示を出す。コンセプトとずれていないか試作品で何度も調整し、完成させる。ファッションデザイナーは、企画から完成までを監督するプロデューサー的な役割といえる。企業所属のデザイナーであれば、会社の方針や利益も配慮しなければならない。
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