山小屋で売ってるジュースって、どうやって仕入れてるの?

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山小屋で売ってるジュースって、どうやって仕入れてるの?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

山小屋で売ってるジュースって、どうやって仕入れてるの?

この記事をまとめると

  • 山頂近くの山小屋に食材を運ぶのは「歩荷(ぼっか)」と呼ばれる運搬屋さん
  • エベレスト登山では山を熟知したシェルパ族がガイドと荷物持ちを兼ねている
  • 歩荷や山岳ガイドは過酷な仕事だが、大自然に触れることで感動を得られる

山の頂上になぜジュースが?

登山部のノボルは、部活で山に登るたびに気になっていることがありました。頂上の山小屋で売っているジュースやカップラーメン、食堂のカレーライスは、どうやって山小屋まで届くんだろう? ネットでポチっとしたら、配送トラックが届けてくれる、そんなわけないし……。ノボルは登山部OBでベテラン山男のガクさんに聞いてみることにしました。

楽しい登山を陰で支える「歩荷」たち

ノボル「きつい思いをして頂上まで登りきった後に山小屋で食べるご飯って、美味しいんですよね~」

ガクさん「わかるよ。山小屋なのに、結構豪華な食事が出てきたりするんだよな。ステーキとかカツとか天ぷらとか。生ビールまであったりして」

ノボル「そうそう、僕もジュースなら分かるけど、ケーキまで出てきたことがあって、びっくりしました。でもこんな色んな食材、一体どうやって頂上の山小屋まで届くんだろう? っていつも疑問なんです」

ガクさん「そんなの簡単さ。人が街からかついで運んでるんだよ。ノボルが登ってきた同じ登山道を通ってね」

ノボル「え!僕たちと同じように登山口から一歩一歩登って運んでるんですか? うわぁ、大変だなぁ。一体だれがそんな重労働してるんだろう?」

ガクさん「山には昔から『歩荷(ぼっか)』と呼ばれる運搬屋さんがいるんだよ」

ノボル「へぇ~! まさか人力だったとは……!」

ガクさん「僕も実は歩荷のアルバイトをしたことがあるよ。大学時代に山岳部の先輩に紹介してもらって、トレーニングも兼ねてやったんだ」

ノボル「さすが根っからの山男!」

ガクさん「僕みたいな学生や、山小屋のスタッフがよく歩荷をしてたし、昔は歩荷を本業にしてた人もいたくらいさ。今はヘリコプターで一気に運んだり、道路が通って車で運ぶことも多くなったけどね」

ノボル「歩荷は一度にどれくらいの量の荷物をかつぐんですか?」

ガクさん「ベテランになると、ミカン箱 7箱くらいの荷物を背負子(しょいこ)に積み上げて運んでたよ。食料や物資だけじゃない。僕は冷蔵庫をかついで運んだこともあったなぁ。あれはさすがに大変だった」

ノボル「冷蔵庫!! でも、登山中にそんな大荷物持っている人、あまり見かけませんね」

ガクさん「今は歩荷が減っているというのもあるし、登山客の入山する時間を外して運んだりしてたよ」

ノボル「そういえば、エベレスト登頂に挑戦する登山隊では、現地でたくさんのポーターを雇って食料やテント、機材などの荷物をかついでもらって、一緒に登るんですよね。これも一種の歩荷ですね」

ガクさん「そうだね。エベレスト登山がはじまった頃、山を熟知している現地の少数民族シェルパ族の人たちが、ガイドと荷物持ちを兼ねて登山隊に雇われたんだ。それ以降、地元の人たちがエベレスト登山で重用されるようになったんだよ」

ノボル「ガイドも兼ねてるんですね」

ガクさん「彼らは高地に順応した強い心肺機能を持ってるし、重くて大きな荷物をかつぎながら険しい雪山を登る高い登山技術がある。経験豊富で山を知り尽くしている彼らなくしては、エベレスト登頂という歴史的偉業は成し遂げられないよ」

ノボル「まさに陰の立役者!」

ガクさん「その通り。彼らが隊の先頭に立って安全を確かめてルートを作っていく。だから、エベレストで亡くなる現地ガイドも多いんだ」

ノボル「過酷な仕事ですね」

ガクさん「皆、家族を養うために命の危険と隣り合わせで仕事してるんだよ。十分な教育を受けられず、シェルパの仕事をするしかないという人もいる。給料は1回の登山で、家族が半年間暮らせるくらい。ただ、ケガをした時や亡くなった時にネパール政府から出させる補償金はとても少ない。今シェルパの待遇向上が求められているよ」

ノボル「歩荷の人たちもそうだけど、色んな人の支えがあって、こうして僕らが美しい自然に囲まれて楽しく安全に登山できるんですね」

ガクさん「そうだよ! そこに気づけたら、ノボルも一人前の山男だな!」

豊かな自然の美しさを伝える仕事

歩荷や山岳ガイドなどの仕事は、山や自然が好きな人にとっては魅力的な仕事です。四季折々の豊かな自然の中に身を置き、山の素晴らしさを人に伝えることもできます。一方、険しい山岳地帯を活動領域にする人にとっては、常に危険が身近にある仕事ともいえます。大自然に近い場所で働く仕事は体力的に厳しいですが、それを補って余りある感動を得られる可能性も秘めています。

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「山小屋経営」
はこんな仕事です

登山者が休憩したり宿泊したりするための施設を管理・経営する仕事。一般のホテルや旅館と大きく異なるのは、たとえば雪崩や噴火などの登山者に関わる事故が生じた際に避難所としての役割を果たす必要があることと、登山者の遭難が発生した場合は捜索に参加することもあるという点が挙げられる。今から新たな山小屋を建設して経営することは難しいともいわれており、アルバイトなどで経験を積んだ上で、売却予定物件を購入する方法が現実的な路線といえる。

「山小屋経営」について詳しく見る