海外旅行でも安心! 非常口のあのマークは、実は日本発祥だった!

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

海外旅行でも安心! 非常口のあのマークは、実は日本発祥だった!

2016.01.06

提供元:マイナビ進学編集部

海外旅行でも安心! 非常口のあのマークは、実は日本発祥だった!

建物の案内などで使われる非常口のマークは、日本人がデザインしたものなのだそうです。そのマークにまつわるトリビアをご紹介します。

この記事をまとめると

  • 「非常口マーク」は、ある火災事故がきっかけとなってつくられた
  • 大阪万国博覧会から知られるようになった「トイレマーク」は、世界でも使われている
  • 「ピクトグラム」は普段気にされていなくても、いざというとき目に入ることが大事

日本発祥の「非常口のマーク」は世界でも使われている

きっと誰もが知っている、よく目立つ緑色の「非常口」マーク。実はこのマークは、日本発祥で、しかも世界的に使用されていることをご存じでしたか? 暗闇や煙の中でも見えやすく、デザインとして優れているということから、1987年に国際規格(ISO)に制定されたそうです。

でも、なぜあのようなマークがつくられたのでしょうか。今回は、非常口マークの歴史と、非常口マークのような意味を表すイラスト「ピクトグラム」についてご紹介します。

非常口マークができたのは、1982年。実はつくられてから、30年程度しか経っていないんです。それまでは、どこの施設でも「非常口」と漢字で書かれた看板を使用していました。しかし、ある事故が要因となって変更されることになったそうです。

それは、1972年の大阪のデパートでの火災事故と、翌年1973年の熊本のデパートでの火災事故。合計で200名以上の死者が出たそうです。「非常口の場所が分からなかったこと」が多くの犠牲者を出した原因の一つだそうです。漢字で書かれた看板は煙の中で見えづらかったのです。

1978年10月には、ピクトグラムを使用した非常口のデザインを一般の人から募集しました。遠いところからもよく見えることや、子どもや外国人でもすぐに意味が分かることが条件となりました。デザインとしてのよし悪しも考慮した上で、心理的な効果をはかる実験や、照明の下や煙の中でどのように見えるかといったテストを繰り返して入選作を選びました。その後、デザイナーの太田幸夫さんが手直しをして、完成したのが現在使われている非常口マークです。今では世界中の多くの国で使われています。ただし、全ての国で使われているというわけではありません。例えば、アメリカは自国でつくった「EXIT」と書かれた看板を使っています。ヨーロッパは、出口と人が分けて描かれている非常口マークを使っているようです。

ところで、非常口マークはなぜ緑色なのでしょうか? 「危険」を示す赤色のほうが合っているような気もしますよね。実は、緑色が使われているのにも理由がありました。非常口マークが赤色だった場合、火事の炎の色にまぎれて見えづらくなってしまうのです。緑のマークであれば、赤と補色(正反対の色)の関係にあるので炎の中でも目立つのですね。ちなみに、非常口マークの緑色は消防法で定められている色しか使えません。緑であれば、なんでも使っていいということではないようです。

「トイレのマーク」も日本から広まった

今、建物の案内や、道路標識、地図記号など、街にはピクトグラムがあふれています。日本においてピクトグラムが多く使われるきっかけになったのは、1964年の東京五輪からです。外国人に対して、競技種目と公共施設を案内するために59種類のピクトグラムがつくられました。シンプルながらに動きを感じさせるような競技種目のデザインは今見ても魅力的です。公共施設のマークも分かりやすく、世界から高い評価を得たのもうなずけます。

東京五輪でつくられたピクトグラムには、みなさんもよく知っているマークもあります。それは、男女が描かれた「トイレ」のサインです。オーストリアの社会学者オットー・ノイラート氏が考えたマークを原案としてつくられました。実際に広く使われるようになったのは、1970年の大阪万国博覧会のころからです。はじめは、トイレマークの横に「厠(かわや)」、「便所」という張り紙が貼られていたくらい認知度が薄かったそう。しかし、今では非常口マークと同様に海外でも広く使われるようになりました。

現在、トイレマークの女性はスカートを履いています。しかし、ロンドンのデザインスタジオ「SomeOne」が、新しいデザインを考案しました。男性は足を広げ、女性は足をそろえている、性別の違いを足のそろえ方で表現したデザインです。トイレマークの原案者オットー・ノイラート氏が生きた1930年代と違い、今は女性もズボンを履く時代。時代の波をつかんだ秀逸なマークといえるでしょう。また、日本においては男女の性別による差別をなくす取り組みから、トイレマークを男女共に黒色にしている施設もあります。しかしながら、男性が間違えて女性用トイレに入ってしまう事例などもあり、あまり広まってはいないようです。

ピクトグラムはいざというときに目立つのが大事

優れたピクトグラムは、「主張」をしないそう。普段は気にしていなくても、必要になったときにはっきりと目に飛び込んでくることが重要になるのです。私たちアマチュアからすると、マークのデザインは、かっこいいことが大切なんじゃないかと思いがちですが、実は奥深い考え方にもとづいてつくられているのですね。

マークはもちろん、自動車や家電製品、ポスターやWebサイトなど私たちの周りにはデザインされたものにたくさん囲まれています。デザインについて総合的に学ぶ学問が「デザイン学」です。学べばあなたも、世界的なピクトグラムをつくれるようになるかもしれません。

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

「芸術・表現・音楽」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「デザイン」
はこんな学問です

物や空間をデザインするための技法と創造力を養う学問。広告、服飾、雑貨、建築物、環境、空間など、あらゆるところにデザインは必要で、分野としては「ビジュアルデザイン」「プロダクトデザイン」「スペースデザイン」「テキスタイルデザイン」などがある。美しさだけではなく、使いやすさなどの機能性が求められる点で、絵画・彫刻とは異なる。現在ではデジタル時代に対応した制作物も出ており、常に最新の文化とともに変化していく学問といえる。

「デザイン」について詳しく見る