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ぼーっとしてるときが一番働いてる!? 脳に休みはないらしい?

2016.01.05

提供元:マイナビ進学編集部

ぼーっとしてるときが一番働いてる!? 脳に休みはないらしい?

脳は、体が休んでいるときにも活動しているといいます。脳の知られざる機能を解説しながら、体の仕組みについてご紹介します。

この記事をまとめると

  • ぼーっとしてるときに、脳がフル回転することを「デフォルトモードネットワーク」という
  • あのアルキメデスも、デフォルトモードネットワークを活用していたという説がある
  • スポーツ選手もデフォルトモードネットワークを活用して、心を落ち着けていることも

脳が一番活動するのは、「ぼーっとしてるとき」だって知ってた?

みなさんは脳が一番働くのはどんなときだと思いますか? 参考書を読んでいるとき? テストで問題を解いているとき? 知らないことについて調べものしているとき? とにかく、アタマを使っているときが活性化していそうですよね。でも、実は一番脳がフル回転するのは「ぼーっとしてるとき」なんです。そして、ぼーっとすることには、よいアイデアが思いついたり、心を落ち着けたりする効果があるのだとか。今回の記事では、そんな脳の仕組みについて解説します。

勉強をする、スポーツをする、会話をする……といった意識的な活動をするとき、実は、人の脳は全体のおよそ5%前後しか使われないそうです。また、20%は細胞の維持、修復に使われます。では、残りの約75%はいつ動いているかというと、ぼーっとしている無意識の状態のときなのだそうです。アメリカ、ワシントン大学のマーカス・レイクル教授は、この無意識の脳の活動に注目し、「デフォルトモードネットワーク」と名づけ、ある研究結果を導き出しました。

デフォルトモードネットワークには、人間にとって3つの役割があるそうです。1つめは「自己認識」。自分自身の性格について気づくことです。2つめは「見当識」。自分が置かれた状況を把握することをいいます。3つめは「記憶」。これはみなさんもよく知っているとおり、物事を覚えることをいいます。ボーっとしているときに、突然今まで忘れていたことを思い出した経験はありませんか? これはデフォルトモードネットワークの働きのおかげなのです。

ぼーっとすると、よいアイディアが思い浮かぶ?

デフォルトモードネットワークにはよいアイデアを生み出す働きもあるようです。みなさんは中学校のときに、理科で「アルキメデスの原理」を習ったと思います。アルキメデスは、デフォルトモードネットワークのおかげで原理を発見できたのではないかといわれています。その経緯は以下のとおりです。

古代ギリシアのある王様が純金の王冠をつくりました。しかし、金細工師が王冠に混ぜ物をしたのではないかという噂が広まります。王様はアルキメデスに「王冠を壊さずに、混ぜ物がされているかどうかを調べろ」と指示しました。アルキメデスは連日連夜その方法を考えましたが、よいアイデアが考えつきません。そんなある日、気晴らしにお風呂に出かけたところ、水が湯船からあふれでるのを見て「アルキメデスの原理」を思いついたそうです。何も考えていないときに、急にアイデアがひらめく……、無意識のうちに脳がフル活動していたということなのでしょう。

ぼーっとすると、心が落ち着く?

ちなみに、デフォルトモードネットワーク時の脳は、「瞑想(めいそう)」や「座禅」をしているときの脳の状態に似ているといわれています。瞑想とは、余計なことを考えず、物体や呼吸の感覚といった1つのことに集中する精神統一の方法。実は、スポーツ選手や世界的大企業の社長には、瞑想を利用して良いコンディションを保っている人が多いようです。

例えば、サッカー日本代表として活躍中の長谷部誠選手。彼が出版した「心を整える。」という本を読むと、瞑想の働きをうまく活用していることがうががえます。長谷部選手は寝る前に、必ず約30分間「心を鎮める時間」をとっているそうです。ひたすらぼーっとしたり、頭に浮かんだことについて考えをめぐらせたりして、気持ちを落ち着けているのだとか。日本代表がベスト16に進出した南アフリカワールドカップのときもその習慣は続けていたらしく、チームが大躍進したのもうなずけます。

また、アメリカの大手IT企業の創業者、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ氏も瞑想を実践していたといわれています。日本だと、京セラ(電子機器の会社)の名誉会長である稲盛和夫さんは今でも毎朝、瞑想を行っているそう。「迷いがなくなり、進むべき道が分かる」とは稲盛さん談。悩みがある高校生は瞑想をしてみるとよいのかもしれませんね。

脳や心の病気の原因も、デフォルトモードネットワークで解明するかも?

デフォルトモードネットワークの発見によって、さまざまな病気の研究も進んでいます。例えば、「軽度の認知症」。今まで、軽度の認知症の人の脳は、画像解析だけでは健康な人との違いがとらえられませんでした。そのため、発見が遅れるようなこともあったのです。しかし、デフォルトモードネットワークのときに使われている脳の部位を見ると、軽度の認知症の人と健康な人では明らかな違いがあるのが分かります。そのため、早期の診断ができるようになったそうです。

また、「うつ病」、「統合失調症」といった心の病気を持つ人も、デフォルトモードネットワーク時の脳の状態が健康な人と違うといわれています。まだ、これらの研究結果を、病気の原因の解明や治療法に生かすことはできていませんが、いずれは結びつくことも期待されます。今まで難病といわれた病気でも、医学の力によって治療の方法が見つかった例はたくさんあるのです。そして、それを可能にするのは将来のあなた自身かもしれません。

この記事のテーマ
医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説

病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。

「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医学」
はこんな学問です

病気を予防して健康を維持することや、病気を治療して健康を取り戻すことを通じて、人の命を守り人生の質を向上させることを目的とした学問である。専門分野としては、人の体の機能と構造について研究し、病気の原因を明らかにする「基礎医学」、衛生学や法医学・犯罪学など医学と社会の関わりについて考察する「社会医学」、基礎医学の成果に基づいて実際に病気を治療するための研究を行う「臨床医学」などがある。

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