「ブラ外しました」とSNSでお知らせ! スマホ連動の面白いブラがある!

女子のたしなみといえば、ブラジャー選び。カラーや柄、バストアップ効果など、こだわりを持ってブラを選んでいる人もいると思います。最近では、スマホと連動したブラも登場しているようです。最新のブラ事情をご紹介します。
この記事をまとめると
- 「Tweeting Bra」は外すと、『ブラ外しました』とツイートしてくれる
- 「スマートブラ」は食べ過ぎを示唆するストレスを察知すると、スマホに警告メッセージを送ってくれる
- 「ウェアラブル女子力アップブラ」は、生活リズムをスマホに記録してくれる
Twitterに『ブラ外しました』とお知らせを流す「Tweeting Bra」
さて、世の中に特徴のあるブラはたくさんありますが、一風変わった、「スマホ連動ブラ」も登場しているのは知っていましたか? スマホとブラ、まったく関係のないもののように思えますが、一体どのように使うのでしょうか。その驚きの技術について解説します。
まず紹介するのは、2013年にギリシャの「ネスレフィットネス」という会社が発表した「Tweeting Bra」。このブラのホック部分には小型の装置が取り付けられていて、ブラを外すと、なんと、Twitterのタイムラインに「ブラを外しました」というお知らせがツイートされるという仕組み! とても変わった機能のブラですが、一体なんのためにつくられたのでしょうか?
その答えは、「『乳がん検診』をPRする目的」でした。このブラが発表された10月は、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療について関心を持ってもらうための「乳がん月間」。ブラが外されたというお知らせをフォロワーが受け取るたびに、乳がん検診について思い出してもらおうという願いがこめられているのです。
このブラは、そのユーモアたっぷりな特徴から、インターネット上でも多くの反響を呼びましたが、しかし残念ながら非売品。キャンペーン目的として、ギリシャの人気司会者マリア・バコデミウスさんが2週間ほど着用したそう。お知らせがタイムラインに流れるたびに、ある人はニヤリ、ある人はドキドキ、そしてある人は乳がん検診について思い出したことでしょう。真面目なテーマを、遊び心満載の手段で伝えるアイデアに感心させられます。
ストレスによる食べ過ぎを防ぐ「スマートブラ」
アメリカのIT企業「マイクロソフト」。「Xbox」などの開発元といえば、ほとんどの高校生がピンとくるのではないでしょうか。そんなマイクロソフトの研究員たちが、身につけている人の感情をもとに作動するブラジャーを開発しました。その名も「スマートブラ」です。
実はこのブラは「ストレスによる食べ過ぎ防止」のためにつくられました。スマートブラには心拍数や発汗量の変化をセンサーで感知し、受け取ったシグナルをスマートフォンに送る機能がついています。みなさんも学校で習ったとおり、「興奮する」「ストレスを感じる」というように、感情が動くと心拍数には変化が見られます。そのため、食べ過ぎをしそうな心理状態になると、スマホに警告メッセージが表示されるという仕組みです。
しかし、スマートブラはバッテリーの持ちが悪いそう。最長でも4時間程度しか持たないため、たくさん充電しなければいけません。このブラも商品化予定はないそうですが、もし商品化されたら改善してほしいポイントですね。
スマホに生活リズムが記録される「ウェアラブル女子力アップブラ」
海外の話が続きましたが、日本でもおもしろいスマホ連動ブラがつくられています。有名下着メーカー「トリンプ」が製作した「ウェアラブル女子力アップブラ」です。
付属の「ドキドキパッド」をブラジャーに入れて身につけると、消費カロリーや、歩数、移動距離、睡眠時間といった自分の生活リズムが、スマホに記録され、管理することができるのだそうです。そして、ブラとセットになっているスカートには、かわいらしいハートのポケットが付いていてスマホを入れることができます。キュートさと便利さが同居した女子にはうれしいブラですね。
ほかにもこのブラには、「きれい?」と聞くと「とってもきれい!」と返事が返ってくるシステム、スイッチを押すと心拍数に応じたパターンで光るライト、ブラジャーのサイドについた自撮り棒、撮影時に顔をきれいに照らすレフ板にもなるスカートなど、女子力アップのための機能がたくさんついています。しかし、残念なことにこのブラも商品化はされていません。
ウェアラブル端末は進化中!
ウェアラブル女子力アップブラは、「ウェアラブル端末」にちなんでつくられました。ウェアラブル端末とは、身体に身につけて使うスマートフォン機器のこと。脈拍や毎日の活動量を記録するシステムのような便利な機能が詰まっています。
また、メガネメーカー「JINS」は「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」というスマホと連動したメガネを発売。使用者の目の動きや姿勢から、「アタマ年齢」「カラダ年齢」などを計測することができます。
今回のスマホ連動ブラはどれも非売品でした。しかし、技術が進み、人々からの需要が高まれば、ほかのウェアラブル端末のように商品化される日が来るかもしれませんね。
ウェアラブル端末のように、情報を伝達、収集、蓄積、処理するコンピューターシステムを研究・設計する学問を「情報工学」といいます。情報工学の研究によって、スマホ連動ブラが実用化すれば、世の中の女子のブラ選びがさらに楽しくなるかもしれませんね。
この記事のテーマ
「情報学・通信」を解説
情報通信産業には、通信業、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業の5分野があります。中でも注目されているのが、インターネットに代表される情報通信工学。政治や経済、日常生活など、情報化社会のあらゆる面でますます必要とされる、活躍の場の広い学問です。
この記事で取り上げた
「情報工学」
はこんな学問です
情報工学の研究対象は、コンピュータ端末のハードとソフトに始まり、情報通信を数学的に考察する情報理論、さらにさまざまな通信技術、マルチメディア技術に及ぶ。研究する分野も幅広く、コンピュータを設計してコンピュータシステムを構築する「計算機工学」、情報システムの設計・プログラミング・データベースなどを扱う「ソフトウェア」、現実の問題をコンピュータと数学を用いて解決する「数理情報工学」などがある。
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