学校行事を音楽で盛り上げれるかも? DJの簡単な始め方を聞いてみた!

みなさんの中には、音楽フェスやライブに行ったことがある人もいると思います。そのとき会場で “DJ”に遭遇したことがあるかもしれません。DJは、バンドなどライブを行うアーティストと並んで、イベントの花形ともいえる存在です。
音楽をかけて場を盛り上げるDJは、一体どのようにして音楽をかけているのでしょうか。DJの手法をマスターすれば、学校行事などでもDJができるかもしれません。そこで今回は、クラブ音楽情報を配信するWebサイト「Clubberia」さんに、DJの始め方について聞いてみました!
この記事をまとめると
- DJは、音楽をミックスして場を盛り上げる
- 今はパソコンでもDJができる
- 音楽の知識を身につけることが重要
DJの人は、どうやって音楽をかけてるの?
――そもそもDJってどういう役割なんでしょうか?
「DJの役割は、好きな音楽やその場に合う音楽を選曲してかけることで、クラブやライブハウスなど、その場に遊びにきたお客さんを楽しませることです。DJのスタイルはさまざまですが、クラブ系の音楽だと、途切れることなく音楽をつなげて(ミックス)かけることが多いです」
ラジオのDJも、おしゃべりとともに音楽を選曲することがあります。つまり、音楽を選曲するのがDJの大きな役割です。
――どうしてヘッドフォンを耳にかけているんでしょうか?
「DJは、1曲かけたら次の曲の準備をしなければなりません。その場でかかっている音楽から、次の曲を選曲する際に、ヘッドフォンで次の曲を聴きながら、どの曲をどのようにかけようか考えるわけです。音楽をつなげてかけるDJにとっては、特に大事なことです。また、スムーズに次の曲をつなげるために、今かかっている曲と次の曲のテンポを合わせる必要があります。そのような作業をするために、ヘッドフォンを耳に挟み、フロアで流れている曲と次にかける曲を聞き分けながらDJをしているのです」
首にかけているヘッドフォンは、ファッションアイテムとしても非常にかっこいいものですが、アクセサリーではありません。ヘッドフォンを耳に挟んでいるのは、片耳でフロアの音、もう一方の片耳で次にかける曲をセレクトしているからなのですね。
DJの始め方を教えて!
――DJに必要なものや知識は何でしょうか?
「細かく挙げたらキリがありませんが、基本的には、ターンテーブルとミキサーとスピーカーが最低限必要な機材です。ターンテーブルはレコードをかけるプレーヤーのことで、ミキサーは曲をミックスする機器のことです。ただ、時代は変わり、DJ機材も進化してきました。レコードでDJする人はターンテーブルが必要ですが、CDでプレイする人はCDJ(DJ用のCDプレーヤー)を使用します。基本的な操作はターンテーブルと同様で、レコードではなくCDを使ってプレイができます」
まずはターンテーブルとミキサー、そしてそれに音を出すスピーカーが必要ですね。今は中古でお手ごろな価格の機器もいろいろ販売されているので、まずは中古の機器を探してみたり、知り合いのお下がりをもらって始めるのがよいかもしれません。
「最近ではパソコンを使ってDJをする人も増えています。レコードやCDではなく、パソコン内に好きな曲をデータ保存して使用することができるので、より多くの楽曲を管理できたり、持ち運びにも便利ですね。自分がどの機材でDJをしたいかで必要な機材が変わってきます。特に知っておかなければいけない知識は意外とないかもしれません。機材の接続や触り方は説明書を見ればすぐに分かりますし、とにかく自分の手で触り、機材に慣れることが上達への近道です。そして、自分はどんな音楽が好きなのかを見極めること。さまざまなジャンルの音楽を聴き、まずは自分の好きな音楽を探すことから始めてみるのがいいかもしれません」
今の時代はデジタル化が進んでいるので、パソコンでも気軽にDJができるのですね。またスマホアプリでもDJができるものがありますし、機材をそろえるよりも音楽への知識のほうが大切なのですね。
さまざまな場所で活躍するDJ
――DJはどういったところで活躍しているんですか?
「フェスやライブハウス、クラブのほかには、カフェやセレクトショップ、ファッションショー、結婚式などのパーティーでも活躍しています。DJは、その場の空間に音楽を提供してくれる特別な職業です。だからこそ、音楽を必要とする空間などで、その場に合った選曲ができるDJたちが必要とされることも少なくありません。もちろん自分でオリジナル楽曲を作れるようになれば、もちろんアーティストとしても活躍の場は広がります」
音楽をミックスするだけでなく、自分でも曲がつくれれば、さらに活動の幅が広がりそうです! すてきな音楽を流して、お客さんを盛り上げるDJは、イベントをはじめ、心地よい空間を生み出す存在なのですね。DJの活動は主にクラブで行われていますが、高校生は基本的にはクラブに入れません。でも、昼間のイベントや野外フェスなどの中には、未成年の入場が可能な場合もあります。そういったイベントに足を運んで、本物のDJが奏でる音楽や雰囲気を味わってみるのもいいでしょう。いつかあなたも、学校行事でかっこよくDJができるようになるかもしれませんよ。
【取材協力】Clubberia
http://www.clubberia.com/ja/
この記事のテーマ
「音楽・イベント」を解説
音楽や舞台を通じて、人に楽しい時間や感動を与える仕事です。作詞・作曲・編曲などの楽曲制作、レコーディングやライブでの音響機器の操作、演劇やダンスなどの演出、舞台装置の操作など、職種は多岐にわたります。この分野の仕事をめざすには、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨くことが必要です。
この記事で取り上げた
「クラブDJ」
はこんな仕事です
クラブやディスコ、イベント会場で、ヒップホップやトランスミュージック・ポップスなどさまざまなジャンルのレコードをかけ、雰囲気を盛り上げる仕事。近年ではパソコンで音源を再生するデジタルDJというスタイルもある。クラブなどダンスホールの24時間営業が認められる方向で、今まで以上のニーズが予想される。多くのDJがフリーとして活動しているが、店と専属契約や、DJ派遣会社に登録している場合もある。クラブのイベント開催、コンテスト応募、クラブやイベント主催者への売り込みなどでプロへの道が開かれる。