ハイジャックやテロと戦う! 日本を守るスーパー警察官!

この記事をまとめると
- 今後は突然テロやハイジャックが起きても不思議ではない時代になる
- 実は、日本にも有事に出動できるSATなどの特殊部隊が存在している
- SAT入隊希望者は厳しい訓練を乗り越えるだけでなく心の覚悟も必要
日本でテロ事件やハイジャックが起きたらどうする!?
テレビやネットのニュースで、ハイジャックやテロ事件などの衝撃映像を目にしたことがある人も多いと思います。このような凶悪事件は海外だけの話でなく、今後は日本に住む私たちの生活をも脅かすと言われています。
こうした事件が起きた際に、テレビで時おり見かけるのが特殊部隊です。人質を救出すべく屋上からロープを使ってビルに突入し、犯罪者組織と渡り合って罪のない人を救出したり、敵を殲滅(せんめつ)したりする特別な任務を帯びた人々です。
もしも、日本でテロ事件やハイジャック、バスジャックなどが起きた場合、国内にそうした有事に対応できる特殊部隊はあるのでしょうか? 答えは、YES。日本にも「SAT」という特殊部隊が設置されており、いざというときに出動できるようになっています。
日本にもSATなどの特殊部隊があり、有事には出動できる!
海外における特殊部隊とは、軍事組織でより困難な作戦を行うために特別編成された部隊を言います。彼らは特殊な訓練を受け、特別な装備を保有しています。通常の陸海空軍では対処できない特殊作戦に関わり、比較的小人数で対テロ作戦や人質救出などの任務を遂行しています。
日本にもこうした部隊はいくつか存在します。たとえば「SAT」は、日本の警察の特殊部隊で、機動隊から入隊希望者を募り、選抜試験を通過した人が入ることのできる部隊です。主な任務は、ハイジャック事件やテロが起きた際の対応で、通常の警察力では対処しきれない凶悪犯罪への出動も念頭におかれています。
SATは陸上自衛隊や他国の軍系特殊部隊とも合同で訓練をおこない、入隊した者は部隊で見たり聞いたりしたことを他人に話せば法で罰せられます。それは家族に対しても同様で、以前愛知県で起きた発砲事件でSAT隊員が死亡した際、隊員の両親は息子がSAT隊員であることを知らなかったと報道されています。
いつ何が起こるか分からない時代に必要な仕事
テクノロジーの発達で犯罪を防止する方法は進化を遂げていますが、一方でこれから起きる事件や犯罪の多くは突発型の凶悪犯罪が多くなると言われています。ハイジャックやテロは映画や小説のなかだけの話でなく、実際に私たちを脅かす存在と考える必要があります。
一方、そうした事件が発生した際に対応にあたる、危険な任務を帯びた仕事も今後増えると考えられます。SATなどの特殊部隊は、いつ事件に巻き込まれるかわからない一般の人々にとって大きな安心を与えてくれる存在です。また、平和な世の中を守るために人生をかける価値がある仕事かもしれません。しかし、いつどんなきっかけで家族を巻き込むか分からない危険な仕事です
将来、SATなどの特殊部隊を目指す人は、入隊のための難しい勉強や厳しい訓練を乗り越えるのはもちろん、まわりの人を巻き込むかもしれないという心の覚悟を持つ必要もあるでしょう。
この記事のテーマ
「公務員・政治・法律」を解説
公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。
この記事で取り上げた
「SAT(機動隊)」
はこんな仕事です
機動隊は公の安全を守るため、防具や盾を装備して出動する警察の部隊。出番は国内外の要人が街路や式典に出てくる際の警備に加え、大災害、凶悪事件の発生、暴動発生時などが挙げられる。銃器対策、爆発物処理、山岳救助などの専門部隊もある。また、SATは特殊急襲部隊の略称。優秀な機動隊員が試験と訓練を受けてSATに選抜される。重要施設の占拠やハイジャック事件といった国家的危機、重要度の高い事件に対応する。警察官としての職務の中で柔道、逮捕術などの腕を磨き、危機管理意識や判断力を伸ばせば道が開ける。