社会学理論で、コロナ禍の問題の本質を見抜く!

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社会学理論で、コロナ禍の問題の本質を見抜く!

2021.07.20

提供:名古屋学院大学

社会学理論で、コロナ禍の問題の本質を見抜く!

社会学理論とは、現代社会のさまざまな分野で起こっている出来事を考察し、そこにある問題の本質を探求していく学びのこと。この記事では、これまで蓄積されてきた社会学理論を用いて、新型コロナ禍が提起した問題を解釈し、考えます。社会学理論は、本を読むのが好きな人、社会問題に関心のある人が向いています。社会学理論を学べば、ひとつの物事を広い視野でとらえることができるようになり、また、物事の本質を見抜く力も身につくでしょう。社会学理論で読み解くコロナ禍。論点は多岐にわたります。(写真は現代社会学部・早川先生)

この記事をまとめると

  • 「リスク社会論」と「受益圏・受苦圏論」から読み解く
  • 「経営システム」と「支配システム」から読み解く
  • 「メディア」と「科学システム」から読み解く

「不平等」が、新型コロナ禍で生まれている

リスク社会論は、主に環境問題を念頭においた社会学理論です。もともとは感染症をリスクとしていませんが、新型コロナ感染症は、グローバル化によって生まれた問題。近代社会のリスクと言ってよいでしょう。リスク社会論では、「被害は平等に分配される」と考えます。環境レイシズム論者はこれを批判してきましたが、新型コロナ禍でも、人種や貧富の差によって、感染しやすさやワクチン接種の機会に不平等があると指摘されています。
また、鉄道・観光・飲食は多くの被害を受けましたが、その一方、いわゆる「巣ごもり需要」によって恩恵を受けた分野もあります。社会学理論のひとつに、ある開発行為が、受益圏(恩恵を受けるような立場)と受苦圏(被害を被るような立場)を作り出すという考えがありますが、新型コロナ禍もあらたな受益圏と受苦圏を作り出しました。

それは、「経営システム」か「支配システム」か

「都市と地方」という論点があります。疾病は都市を解体する要因ですが、都市は権力を使ってそれを押しとどめようとします。そして今回、休業補償金等の対策費用の支出をめぐり、「都市を優先しすぎ」と地方から不満の声があがりました。新型コロナ禍にかかわる議論は、経営システムと支配システム、2つの観点に分けられますが、「都市と地方」は経営システムの議論です。
また、飲食店に休業補償金を出しても、食材や物品を納入している業者に補償金が出ないことが問題になりました。これは、被害を特定の現象としてではなく、被害構造としてとらえるべきだという、環境社会学における「被害構造論」の主張と重なります。
人々の行動規制にあたっては、行政単位の枠組みと人々の生活圏のズレが指摘されました。これも行政の経営システムの問題だと言えるでしょう。一方、パンデミックが社会的弱者をより一層苦しめているとか、これを契機に国家による監視強化が急速に強まっている等の意見があります。こうした支配システムの観点も、社会問題を考察するうえで重要です。

「信頼」があってこそ、システムは機能する

今回の経験は、テレビメディアと科学システムの重要性を気づかせてくれるものでした。2020年にテレビに登場した医療従事者は2,000人超。感染が拡大するたびに、彼らはテレビから人々に呼びかけました。科学は、「経営」とも「支配」とも異なる観点です。しかし、科学といえど政治や経済からの影響は不可避です。「科学のエートス(価値や規範)」を守り、専門家が独立を保つことは、昔に比べてより難しくなっているでしょう。
最後に指摘するのは、信頼の問題です。人々の行動を規制するためには、科学システムだけでなく、統治機構(政府)への信頼が欠かせません。そして、統治機構(政府)への信頼は、「システム信頼」とそのトップである首相への「人格信頼」が重なっています。為政者はそのことを深く自覚すべきだと思います。            
社会学理論は、私たちの生活世界をより明瞭にしてくれます。問題の所在を明らかにするとともに、対策に当たって留意すべき事柄を教えてくれます。理論は抽象的で、現実に役立たないと考えるのは大きな誤りです。理論とは個別事象を俯瞰的にとらえ、本質を見抜くためのものです。

【広告企画】提供 : 名古屋学院大学

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

この3分野、実は密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは広報活動そのもの。そしてマスコミは、社会の動きを探り伝えるために社会学を重視しています。社会が求めるニーズをマスコミが精査し、それを地域活性化のために活用する。社会学・マスコミ・観光の関わりは今後ますます大きくなるでしょう。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「社会学」
はこんな学問です

社会のなかでの個人の行為、集団の持つ特性、他者とのコミュニケーションなどに一定の法則性を見出して、社会の仕組みや働きを解明する学問である。研究対象は広く、社会学的な視点で研究できるものであれば何でも対象とすることができる。たとえば、家族社会学、芸術社会学、法社会学、都市社会学、宗教社会学、教育社会学、スポーツ社会学など、テーマの自由度は高い。その一方、社会全体を意味付けるグランドセオリー(一般理論)を志す学者もいる。

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