ナイチンゲールが成し遂げたことって知ってる?
現代の看護師に求められるスキルを考えよう!
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ナイチンゲールといえば、戦場で敵味方関係なく、けが人や病人を癒し続けた白衣の天使…看護師の鏡のような存在、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
実は、ナイチンゲールの看護師としての活躍期間はたったの2年半。その短期の間に、彼女が行ったのは、患者への献身的な世話だけではありません。彼女の偉大な功績は、病院改革にありました。
さまざまな場面で活躍できる看護師を目指すうえで大切なことを、一緒に考えていきましょう。
この記事をまとめると
- 環境の改善により、死亡率低下に貢献したナイチンゲール
- 「教養」は、変化する時代を生き抜く力になる
- 総合大学だからこそ、幅広い教養を身につけ、どんな場所でも活躍できる力を得られる
ナイチンゲールの偉業、それは、病院改革!
1854年、クリミア戦争が勃発し、ナイチンゲールは看護師(当時は看護婦)として戦地へと赴きました。ナイチンゲールはここで看病をすることになったのですが、兵士たちを看病するはずの病院が極めて不衛生だと感じました。
ナイチンゲールは、病院での兵士たちの死亡率が高いのは、この衛生環境のせいであると、下水の整備や食事改善、騒音問題、シーツの交換といった作業を行い、病院環境の改善に努めました。その結果、病院内部は清潔になり、死亡率も大幅に改善されました。死亡率が低下したという論拠を、軍部や政府に示すことで、経済的な支援も得られ、数多くの人々の命を救ったのです。
実は、ナイチンゲールが初めて看護体験を行ったのは、クリミア戦争が起こる少し前のこと。「恵まれない境遇にある女性家庭教師たちのための病院」に従事する中で、病院設備が十分ではないと訴えたのです。こうした過去の経験から、ナイチンゲールはクリミア戦争でも軍部や政府に進言し、病院環境の改善を求めたのです。
知識、行動力、実践力、その源は、「教養」にある。
死亡率の変化を計算し、論拠として軍部に提出する。この一連の流れは、今で言う「統計学」にあたります。統計学を駆使するほどの思考力や軍部に進言するほどの行動力を支えた原動力はなんだったのでしょうか。
そのひとつは、彼女が幼い頃から受けてきた言語学や音楽、社会や歴史に至る幅広い分野の「教養」であると考えられます。包帯を巻く、薬を塗るといった、病気やけがを治療するためのスキルはもちろん、今の周囲の状況を客観視し、何が問題なのか、原因はどこにあるのか、どのように対策すべきかを、さまざまな視点から分析する教養を持っていたといわれています。
少子高齢化社会が進み、現代の看護師にはさまざまなスキルが求められています。患者のニーズは多様化し、日々幅広い年代の患者が訪れ、画一化されたマニュアルでは対応しきれなくなっています。日々変化する医療制度や技術、そして社会の流れに対応していくためには、幅広いものの見方や考え方を備えた教養が必要ではないでしょうか。
教養と実習により、どのような場面でも活躍できる看護師をめざす
共立女子大学 看護学部では、すべての学部・科の学生が同じ授業を受けられる全学共通教育を通じ、社会人として必要なスキルや知識を学ぶことができます。豊富な「教養教育科目」を履修することで、大学生活・社会生活を送るうえで身につけておくべき基本的な知識・技術や幅広い教養、総合的な判断力、豊かな人間性などを養います。これは総合大学である共立女子大学だからこそできる看護学といえます。
また、実践的な看護技術を磨くため、臨地実習にも力を入れています。実習先は、三井記念病院をはじめ、都内の医療機関や訪問看護ステーション、地域包括センター、介護保険施設、社会復帰施設、保育所などさまざまです。クオリティの高い各種機関の協力・支援のもと、充実した実習体制を敷いています。
このように、さまざまな角度から看護の学びを深めていき、看護師としても社会人としても自立し、どのような場面でも自分らしく輝いて活躍できる人材を育成していきます。
【広告企画】提供 : 共立女子大学
この記事のテーマ
「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説
高齢化社会では、長生きするだけでなく健康でいることが何よりも重要です。病気やけがなどによる身体・生理機能の変化を探り、元気に生活できるように治療するのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家の役割。専門的知識と技術を身につけ、チームとして連携することで医療の質を向上させる方法を学びます。
この記事で取り上げた
「看護学」
はこんな学問です
看護学は、看護師などを養成するための学問である。具体的には、専門科目は「基礎看護学」「臨床看護学」「地域看護学」の3つの科目から構成されている。「基礎看護学」はすべての学習の基本となる看護理論と看護技術を学ぶ。「臨床看護学」では実際に患者と接する臨床という場を視野に入れた看護理論を扱う。「地域看護学」はさまざまな生活スタイルや病状の患者が混在する地域社会の中で患者の生活の質を上げていく看護理論を学ぶ。