リビングで野菜をLED栽培

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リビングで野菜をLED栽培

2015.12.07

提供元:マイナビ進学編集部

リビングで野菜をLED栽培

LEDを利用した水耕栽培で自宅が農園に変わる!? パセリ、ベビーレタス、バジルなど普段食べることの多いおなじみの野菜が自宅で菜園できます。広い庭も不要でビタミンの減少を招く太陽から放射される紫外線のない環境に優しい家庭栽培の実態を取材しました。

この記事をまとめると

  • 水耕栽培とその他の栽培の違いについて
  • LED栽培で実際どんな野菜が育つ?
  • 農学と工学の組み合わせで自然と人間はもっと近くなれる

水耕栽培でスーパーで買う野菜が自宅で作れる!

今日は家庭でLEDの光と水で野菜を栽培できる機材を開発・販売する東京都中野区にあるリビングファームの長尾さんにお話をお伺いしに来ました。普段皆さんが口にする野菜のほとんどは、ガラス室やビニールハウスなど人為的な囲いで栽培する施設栽培や、自然の気象条件(太陽光、雨、風、霜など)を直接受ける露地栽培と呼ばれる手法が一般的です。今日の水耕栽培は少量の水と青色発光ダイオードの商業化によって一般化したLED電球によって自宅にいながら、現在、30種類近い野菜を自由に作ることができるようになりました。しかも施設栽培や露地栽培と違い、完全無農薬の有機栽培で健康に良くて省エネと、良いことづくめな水耕栽培。スーパーやデパートで買っていた野菜が、庭を持たずとも自宅の省スペースで栽培可能となったのです。

最新の科学と栽培方法の組み合わせでリビングに菜園を作る!

リポーター「LED栽培というユニークな仕組みを提案しているリビングファームの長尾さんですが、LED栽培の特徴と素晴らしい点を教えていただけますか?」

長尾さん「LEDの赤い光と青い光(440~660ナノメーター)が植物が一番光合成するポイントなんです。一方、太陽光にある紫外線などはないので抗酸化作用が高く、レタスは球形レタスの4倍、パセリに関しては10倍ものビタミンがあるんですよ。また少量の水で栽培が可能で、肥料も水溶性の完全無農薬です。多くの有機栽培という言葉が町中にあふれていますが、本当の意味で有機栽培といえるのは、LED光量による水耕栽培だと考えています」

リポーター「最新の科学と栽培育成の一つの手法が相まって、エコで安全な野菜が作れる夢のような話ですね! ところで実際の栽培過程はどのようになっているのでしょうか?」

長尾さん「はい。右の写真を見てください。おおよそ30日周期で収穫が可能で、収穫時は葉の部分のみ穫り、その後2週間でまた収穫ができます。その後も含めて合計で3回から4回の収穫が行えます」

リポーター「効率的な栽培と収穫が可能なのですね。でも、いろいろなご苦労や課題などもあるのではないでしょうか?」

LED水耕栽培の課題とこれから

長尾さん「そうですね。やはりまだ量産化していないので、1基あたりの機材代が2万円くらいの金額がかかります。また次のような課題を今後、研究・解決していく必要があると考えています」

・発芽の有無にバラつきがあり、栽培に適した野菜の種類を研究・開発している。
・LEDの光と植物の生育の因果関係はまだ研究も浅く、データの蓄積が少ない。
・LEDによる水耕栽培に関しては学者の間でも、例えばLED光と葉の成長に関する因果関係などにおいても 議論が分かれており、発展途上の段階である。

リポーター「課題はありますが、食糧問題や食を考える“食育”の観点からも非常に有意義な分野であることは間違いありませんね!」

最近では農業の分野に工学部出身の人たちが交わり、科学的なアプローチによって新たな発見が成されているともいいます。例えばリビングの収納と水耕栽培の機器を一体化するために、工学的なノウハウをもとに設計を行うのもその一例です。一つの分野を深掘りしながら、他分野と積極的にコラボレーションすることはとても重要なことかもしれませんね。

長尾さんはLED栽培の機器開発をする前は、実は工業デザインを主としたデザイナーであったそうです。見せていただいた商品開発実績は、今では誰もが知るような自動車用品であったり、日常品でした。そのときのノウハウやアイデアが、現在の商品開発力にもつながっており、一つの分野のエキスパートは他分野にも影響を及ぼせることを実感しました。

いまや、「LEDによる水耕栽培」をはじめ、農学系以外の学問からでも農業を研究・発展させることもできる時代なのですね。「農業には農学系の学問」という考えだけでなく、少し目線を変えて工学などの分野から農業にアプローチしてみるのも、農業を発展させたい人にとっては選択肢の一つかもしれませんね。

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農業工学」
はこんな学問です

少子高齢化と過疎化による農業就業人口の減少、それに伴う耕作放棄地など農業環境の劣化に対して解決策を提示することをめざす学問である。具体的には、農作物の生産性の向上と品質の改善、農村社会の事業の承継問題と組織化についても学ぶ。主な専門分野としては、土木工学を農地の開墾・水利用に応用する「農業土木工学」、機械工学を農業施設の設備設計や農業機械の開発・改良に応用する「農業機械工学」などがある。

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